【2024最新版】POSレジの市場規模・成長率・シェア率は?

更新日 2024.01.22
投稿者:豊田 裕史

近年、IT化が進むなかで会計時のツールも大きく変わってきており、そのなかの一つとしてPOSレジの導入が進んでいます。

今回の記事では、POSレジのシェア率や導入率について詳しく解説するので、POSレジの導入を検討している方は参考にしてみてください。

本記事では、POSレジ導入で使える補助金を解説していますが、その前にPOSレジの基礎知識やメリットを知りたい方は下記の記事をご覧ください。

POSレジとは|レジスターとの違いや機能、メリットまで徹底解説

POSレジの市場規模および成長率は?

まず世界全体でみると、2020年のクラウドPOSレジの市場規模は22億ドルでした。(「Cloud POS Market Size, Share & Trends Analysis」に基づくデータ)

2021年以降のCAGR(年平均成長率)は24%が見込まれているため、2023年現在のクラウドPOSレジの市場規模42億ドル弱であると予測されます。2027年まで成長率24%で続伸すると見込まれており、2027年には市場規模100億ドル弱になることが予測されます。

2020年~2027年のPOSレジ市場規模・成長率

続いて日本の場合はどうでしょうか。日本におけるPOSレジの市場規模は、2017年に一度ピークを迎えており、出荷台数22万台、出荷金額769億円でした。(株式会社矢野経済研究所による調査に基づくデータ)その後はあくまで推定のデータになりますが、2018年に660億円、2019年に609億円となっています。2017年の出荷金額とりわけ高い理由としては、大手コンビニチェーンなどのレジ入れ替え需要などが要因となっています。

POSレジのシェア率はまだそこまで高くない

飲食店リサーチ」が2019年に実施した調査によると飲食店におけるPOSレジの導入率は41.6%とまだまだ導入の余地がある状況でした。

その他の業態において、医療機関や薬局、美容室など飲食店以上に導入が進んでいないと予測される業態もあることから、引き続きPOSレジの需要は堅調と考えられます。また、セルフレジの流行やインボイス制度に伴いレジのリプレイス需要も高まることから、市場規模の縮小は可能性としては低いでしょう。

POSレジメーカーのなかには、小売り店向けや医療機関向けなど業態に特化した機能を備えたPOSレジを提供しているメーカーもあります。例えば医療機関向けのPOSレジでは、スマレジやビジコム、ポスコなどレセプト・電子カルテに連携可能なPOSレジが登場しており、医療機関が使いやすい機能をそろえたPOSレジを提供しています。

製品・メーカー別のシェア率上位は?

ここでは、POSレジメーカーのシェア率について解説していきます。

ターミナルPOSレジのシェア率

ターミナルPOSレジのシェア率

ターミナルPOSレジメーカーでシェア率が高いと言われているのは、東芝テック・NECプラットフォームズ・富士通フロンテックの3社です。この3社で市場の約8割近くを占めており、各社は顧客のニーズに応える周辺機器やPOSシステムを提供し続けています。小売店や飲食店など、さまざまな業種に特化した機能を備えたPOSシステムも提供しており、今後も上位3社が高いシェア率を維持し続けていくでしょう。特に国内トップの東芝テックはシェア率35%となっており、世界全体でもシェア率NO.1となっています。

タブレット(モバイル)POSレジのシェア率

タブレットPOSレジのシェア率

タブレット(モバイル)POSレジのシェア率においては、3大メーカーと言われるAirレジ、スマレジ、ユビレジが高くなっております。それぞれAirレジが665,000アカウント以上、スマレジがアクティブ店舗38,000店舗以上、ユビレジが30000店舗以上となっています。また、海外の大手POSレジメーカーも続々と日本市場に参入しており、シェアを伸ばしています。例えば決済端末で有名なSquareが提供する「SquarePOSレジ」は全世界200万以上の事業所に導入されており、圧倒的なシェアの高さを誇ります。

シェア率が高いPOSレジおすすめメーカー3選

ここでは、シェア率が高いPOSレジおすすめメーカー3社を紹介します。それぞれ特徴が異なるので、比較しながら導入を検討してみてください。

東芝テック株式会社|WILLPOS

東芝テック株式会社

出典:東芝テック株式会社 https://www.toshibatec.co.jp/products/pos/

東芝テック株式会社が提供しているWILLPOSシリーズは、セルフレジ一体型やプリンタ一体型などのPOSレジを提供しています。 非常に多くの種類があり、セルフレジ・セミセルフレジだけでも数種類のなかから選択可能です。最近では、極小店舗向け無人決済店舗システムを開発しており、導入すればレジ業務が一切不要になり人件費を削減できます。

東芝テック株式会社の比較ポイント

  • セルフレジ一体型やプリンタ一体型などのPOSレジを提供
  • セルフレジ・セミセルフレジだけでも数種類ある
  • 極小店舗向け無人決済店舗システムを開発

サービス概要

サービス名 WILLPOS
初期費用 要問合せ
特長 多種多様なPOSレジを提供している、無人決済システムも開発。

NECプラットフォームズ株式会社|TWINPOS

NECプラットフォームズ株式会社

出典:NECプラットフォームズ株式会社 https://www.necplatforms.co.jp/product/twinpos.html

NECプラットフォームズ株式会社が提供しているTWINPOSシリーズは、プリンタ一体型やセルフ清算型POSなど、さまざまな種類があります。 また、飲食店や小売業に特化した機能を備えたPOSシステムも提供しているため、多くの業種で使用可能です。

NECプラットフォームズ株式会社の比較ポイント

  • さまざまなタイプのPOSレジがある
  • 飲食店や小売業に特化した機能を備えたPOSシステムも提供している
  • 2023年3月に新商品販売

サービス概要

サービス名 TWINPOS
初期費用 要問合せ
特長 飲食店用のPOSから小売店や売店向けのPOSまで幅広く対応している。POSだけでなく自動精算機とセットでの取扱いもしている

富士通フロンテック株式会社|TeamPoSシリーズ

富士通フロンテック株式会社

出典:富士通フロンテック株式会社 https://www.fujitsu.com/jp/group/frontech/solutions/industry/retail/pos/

NECプラットフォームズ株式会社が提供しているTWINPOSシリーズは、プリンタ一体型やセルフ清算型POSなど、さまざまな種類があります。 また、飲食店や小売業に特化した機能を備えたPOSシステムも提供しているため、多くの業種で使用可能です。

富士通フロンテック株式会社の比較ポイント

  • デザイン性が高くスタイリッシュ
  • オーダーから決済までをお客様自身で行える
  • さまざまな業種に対応

サービス概要

サービス名 TeamPoSシリーズ
初期費用 要問合せ
特長 POSレジ本体のデザイン

具体的なPOSレジの製品紹介は【業種別比較】POSレジ39製品|規模やニーズに合ったおすすめを紹介でさらに詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

まとめ

時代の変化に伴いPOSレジの需要は高まっており、最近は特に、キャッシュレス決済対応のPOSレジが求められています。店舗・施設などは、進みつつあるデジタル化に遅れをとらないようにする必要があるでしょう。 まだPOSレジを導入していない方は、今回の記事で紹介した内容を参考に、導入を検討してみてください。

中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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