日常清掃とは?定期清掃との違い、業者選びのポイントまで

更新日 2023.06.13
投稿者:横山 洋介

日常清掃はマンションやオフィス、店舗などの衛生管理における基本事項であり、清潔感を保つには欠かせません。

新型コロナウイルス感染症の流行により、施設を利用する方の衛生管理に対する意識はより一層高まっています。

しかし、日常清掃を行う業者に依頼しようとしても、どの業者を選べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、日常清掃の概要と定期清掃との違い、素人が行う場合とプロが行う場合の違いについて解説します。

日常清掃とは

日常清掃とは、日常的に発生する汚れやゴミを毎日または数日に一度清掃することです。日常清掃の内容は、マンションやオフィス、病院、店舗など全業界で共通しています。例えば、床掃除・トイレ清掃・ゴミ出しなどの身の回り掃除が一般的です。

日常清掃を怠ったままにしておくと、施設全体の印象が暗くなり、健康被害にも発展する可能性もあります。そのため、日常清掃はあらゆる施設において衛生管理の必須事項といえるでしょう。

日常清掃の代表例

日常清掃で行う範囲はどのような場所を指すのでしょうか。具体的には、下記のような場所が日常清掃にあたります。

  • トイレ、手洗い場などの水回り
  • フロアの掃除機がけ、水拭き
  • エントランスの掃除がけ、ガラス、玄関マット
  • 階段や手すりなどの共用部
  • エレベーターのボタン、エスカレーターのベルトの除菌清掃
  • ゴミ箱のゴミ回収、ゴミ出し
  • 机、椅子の拭きあげ
  • 灰皿の吸い殻回収、洗浄
  • 換気設備の掃除

日常清掃には特殊な作業は含まれず、基本的には日常で発生する汚れの除去です。オフィスや店舗の日常清掃は、基本的に営業時間前に行い、営業時間中は簡易的な日常清掃を行うことが多いようです。

ただし、上記はあくまで一例で、業者によっては対応が異なる場合もあります。

定期清掃との違い

基本的に毎日清掃を行う日常清掃の他に、「定期清掃」があります。ここでは、日常清掃と定期清掃の違いについて見ていきましょう。

定期清掃とは

定期清掃とは月1回や年1回、特殊な機材や薬剤を使用して日常清掃では除去できない汚れを清掃することです。日常清掃は簡単な研修を受けたスタッフが派遣されるのに対し、定期清掃は長期間研修を受け、専門知識とスキルを持つスタッフが派遣されます。

そのため、清掃用具や薬剤なども異なり、定期清掃は特殊な機材と薬剤を使用するのが特徴です。日常清掃では落としきれない汚れを定期清掃で除去しておくことで、日常清掃がしやすくなるメリットもあります。

定期清掃の代表例

では、定期清掃の内容を見ていきましょう。定期清掃の代表例は下記の通りです。

  • フロアのワックスがけ
  • カーペット洗浄
  • エアコン洗浄、フィルター洗浄
  • 高所窓掃除
  • グリストラップ清掃

定期清掃は日常清掃では作業できない範囲の清掃を行います。また、経年劣化していく施設の床を維持するために、ワックスがけを行うのも特徴といえるでしょう。

定期清掃は特殊な薬剤を使用するため、従業員やお客様が利用する時間帯は避けて依頼することが多いです。

自社の従業員で清掃を行う場合

日常清掃を業者に依頼せずに自社の従業員で行う場合、様々な費用がかかります。例えば、

  • 求人費用
  • 従業員の交通費
  • 保険代など

多くの費用を負担しなければなりません。また、費用だけでなく、従業員の清掃指導を行う必要があるため、手間や人員がかかってしまうでしょう。

自前で清掃を行う問題例

上記でご紹介した費用や手間以外にも、自社の従業員で清掃を行うと下記のような問題が発生します。

  • 清掃部門を管理する担当者が必要になる
  • 雇った従業員の対応が悪くても人の変更ができない
  • 病気や怪我で休む場合があるが、代わりの者がいない
  • 他の従業員と仕事内容が異なるため、不平不満がでる
  • 馴れ合いになると、仕事内容を勝手に変更される
  • 業務に慣れてくると、手抜きが増える
  • 必要のない清掃用具に費用をかけてしまう
  • 仕事の効率を理解できずに、非効率な業務を行う

清掃部門を管理する担当者を配置しなければならず、その担当者の負担が増えてしまいます。その配置転換や指導の時間を考えると、清掃業者に依頼する方がトータルコストは安く済む場合が多いでしょう。

清掃業者に依頼するメリット

前章では、自社の従業員で清掃を行う問題点について解説してきました。では、清掃業者に清掃を依頼すると、具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。

ここでは、下記の3つのメリットについて見ていきます。

  • 従業員の負担がなくなり、生産性向上につながる
  • プロの品質で施設が綺麗に保たれる
  • 来客に好印象を与える

従業員の負担がなくなり、生産性アップにつながる

自社の従業員が日常清掃を行う場合、営業時間前の10分程度で清掃することが多いです。週で計算すると50分、月では3時間20分を日常清掃に費やされています。

また、営業時間の終了後に残業して、従業員が清掃を行うケースもあるほどです。日常清掃を業者に依頼することで、従業員の負担を軽減し、生産性アップにもつながるでしょう。

プロの品質で施設が綺麗に保たれる

清掃と一口に言っても、方法は様々あります。清掃場所によっては、清掃用具や使用する薬剤などを使い分ける必要があるでしょう。簡単な拭き掃除やゴミ拾いなどは自社の従業員でも可能ですが、落としきれない汚れや見落としたゴミなどは必ず発生します。

このような汚れが蓄積してしまうと、汚れが目立つ施設になり、従業員の士気も下がるでしょう。日常清掃のプロに依頼することで施設は常に清潔に保たれ、従業員のモチベーション維持にも繋がります。

来客に好印象を与える

施設が綺麗か汚れが目立つかで、来客に与える印象は大きく変わるでしょう。汚れが目立つオフィスや店舗に取引先や求職者が来訪したとき、その施設に対する印象は悪くなる可能性があります。

それがマンションや病院などの場合、クレームに繋がる恐れもあるでしょう。日常清掃の業者に依頼することで常に綺麗な環境を維持し、来客に好印象を与えるきっかけになります。

日常清掃の外注費の相場は?

日常清掃の外注費は、清掃する施設の規模や週に何回清掃を依頼するかによっても異なります。全体的な日常清掃の相場は下記の通りです。

  • 週1回の清掃:1〜2万円
  • 週2回の清掃:2〜3万円
  • 週3回の清掃:3〜4万円

外注費用を安く抑えるためには、「相見積もり」をおすすめします。一社のみに見積もりを依頼して検討するのではなく、複数の業者から見積もりを取ることで相場感を把握できるでしょう。

そのため、相場から大きく外れていない業者かつ、清掃内容が充実している業者に依頼することが大切です。

まとめ

日常清掃はプロの業者に依頼することで、「従業員負担の減少」「生産性向上」などのメリットに繋がります。自社の従業員が日常清掃を行う場合もありますが、費用や手間がかかったり、残業に繋がったりする可能性があります。

また、専門知識や技術があるプロと素人では、仕上がりに大きな差があるでしょう。日常清掃の業者によっては、費用や対応範囲は異なるため、いくつかの業者に相見積もりを取ることをおすすめします。


セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n33882f74cd71

国立大学を卒業後、新聞記者として4年間勤務。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、レジの導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野はレジ関連(POSレジ、自動精算機)、ナースコール、レセプト代行。

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