駐車場工事の費用相場はどれくらい?注意点も解説

更新日 2023.08.04
投稿者:横山 洋介

駐車場を新たに設置するにあたって、どのくらいの費用がかかるのか分からないという方は多いでしょう。駐車場工事は、使用する素材によって料金相場が異なります。
そこで今回の記事では、駐車場工事の費用相場を種類ごとに紹介した上で、注意点も解説しますので参考にしてください。

駐車場工事の費用相場

駐車場工事の費用相場は、砂利・アスファルト・コンクリートで異なるので、それぞれ詳しく解説していくので参考にしてください。なお、駐車場工事は最安で3,000円/㎡~が相場となっています。

砂利の場合

砂利の場合は、1㎡あたり3,000円~3,800円が相場となっています。内訳は下記の通りです。

作業項目 費用相場(1㎡あたり)
掘削費 500~800円
残土処分費 1,200~1,500円
砕石・転圧 1,300~1,500円
合計 3,000~3,800円

砂利駐車場工事は、まず砂利を敷くぶんの土を掘ります。その後、整地して重量物の重さに耐えられるように土台を固めるのが基本的な工法です。

1㎡あたりの相場は3,000円からと安価ですが、掘削の際に必要な重機費用が30,000円程度かかります。

アスファルトの場合

アスファルトの場合は、1㎡あたり5,300円~6,900円が相場。内訳は下記の通りです。

作業項目 費用相場(1㎡あたり)
掘削費 500~800円
残土処分費 1,500~1,700円
砕石実費 300~400円
アスファルト舗装 3,000~4,000円
合計 5,300~6,900円

アスファルト駐車場は、砂利駐車場の上にアスファルト舗装を施します。アスファルト駐車場も砂利駐車場と同様に重機を使用するので、重機費用が30,000円程度かかるので覚えておきましょう。

コンクリートの場合

コンクリート駐車場の場合は、1㎡あたり10,000円~12,500円が相場になります。内訳は下記の通りです。

作業項目 費用相場(1㎡あたり)
掘削費 800~1,000円
残土処分費 1,900~2,100円
砕石実費 300~400円
アスファルト舗装 7,000~9,000円
合計 10,000~12,500円

コンクリート駐車場は、アスファルトではなくコンクリート舗装を施します。砂利やアスファルトの駐車場よりも工程が多いです。自分で行うのは難しく、砂利やアスファルトより費用が一気に高くなります。コンクリート駐車場でも重機は必要なので、重機費用が発生するので予算に加えておきましょう。

駐車場工事の注意点

ここでは、実際に駐車場工事を行う上で注意する必要がある事項について解説していきます。
駐車場工事の際は、以下の3点に注意しましょう。

  • スペースに余裕を持たせる
  • 仕上げに注意
  • 見積は複数社取る

スペースに余裕を持たせる

駐車場工事を行う上では、車だけでなく人が余裕をもって通れるスペースを確保して設計する必要があります。出入りスペースとしては、乗用車の場合は幅3m×奥行き5.4mを目安にするといいです。

ただし、これはあくまで目安なので、自分の運転技術を考慮した上で、もっと広いほうがよければ設計段階で余裕のあるスペースを確保するようにしましょう。

仕上げに注意

コンクリート駐車場の場合、金鏝(かなごて)仕上げにすると見た目がきれいです。しかし、つるつるなので雨の日は滑る可能性があります。また、タイヤ痕が残りやすいです。

そのため、工事前に業者としっかり打ち合わせを行った上で、どのように仕上げるか決めるようにしましょう。

見積は複数社取る

駐車場工事に限ったことではありませんが、工事費用は業者によって異なります。そのため、1社だけの見積もりではなく、複数社から見積もりをとって、価格の妥当性を確認するようにしましょう。

また、工事費用の内訳も確認するといいです。「工事費用一式」などと簡潔に書かれている場合は、出張費などが含まれていない場合があり、後から請求される可能性があります。

駐車場工事を安く済ますためには?

できれば駐車場工事の費用を安く抑えたい方は多いでしょう。ここでは、駐車場工事を安く済ませるためのポイントを解説しますので参考にしてください。

見積を複数社取る

先述した通り、複数社から見積りをとることで、費用の妥当性を把握可能です。また、内訳もしっかり確認することでそれぞれの費用がどのくらいなのか分かります。内訳を細かく記載してくれていれば、信頼できる業者であるという指標にもなるので確認するといいです。

施工面積を最小限にする

タイヤが乗る部分だけをコンクリートにすることで、工事面積を減らせるので費用を抑えることが可能です。駐車場で強度が必要なのはタイヤが乗る部分なので、そこをコンクリートにしておけば強度的にも大きな問題はありません。

素材別のメリットとデメリット

駐車場は砂利・アスファルト・コンクリートの選択肢がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを紹介しますので参考にしてください。

砂利

砂利には、以下のようなメリット・デメリットがあるので、他の差材と比較する際の参考にしてください。

メリット

  • 費用が比較的安価
  • 防犯効果がある

デメリット

  • 傷の原因となり得る
  • 草刈り等の手間がかかる
  • 砂利が減ると足さないといけない

アスファルト

アスファルトには、以下のようなメリット・デメリットがあるので、他の差材と比較する際の参考にしてください。

メリット

  • コンクリートと比較すると安価
  • 水はけがいい
  • 静音性に優れる

デメリット

  • 小規模だとコストパフォーマンスが悪い
  • 変形の可能性がある
  • 耐久性が劣る

コンクリート

コンクリートには、以下のようなメリット・デメリットがあるので、他の差材と比較する際の参考にしてください。

メリット

  • 耐久性が高い
  • メンテナンスが容易

デメリット

  • 工事費用が高い
  • 温度変化に弱い
  • 撤去時にもコストがかさむ

まとめ

駐車場工事の費用相場は、素材ごとに異なります。そのため、予算と相談した上で、どのような素材にするか検討しましょう。また、工事前は今回の記事で解説した注意点に気をつけてください。

各素材にメリット・デメリットがあるので、予算や自分のイメージに適した駐車場工事を行うようにしましょう。


セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n33882f74cd71

国立大学を卒業後、新聞記者として4年間勤務。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、レジの導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野はレジ関連(POSレジ、自動精算機)、ナースコール、レセプト代行。

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