サンルーム増築工事の値段は40万~200万円ほどで、種類や形状によって必要な費用は大きく異なります。
今回の記事では、サンルーム増築工事の費用を状況別にあげていき、メリットや注意点も解説しますので参考にしてください。
目次
サンルームの増築工事の値段は、サンルームの種類や形状・サイズによって差があり、増築工事の価格相場は40万円~200万円程度です。また、サイズが同じでもサッシの種類や床材などによって価格が異なるので覚えておきましょう。
ここでは、状況別のサンルーム増築工事費用を紹介していきます。なお、紹介する価格はあくまで目安であり、オプションの有無や建物の状況、サッシの材質等により費用が変わるので参考として覚えておくようにしてください。
こちらは、1階部分に増築するサンルームで、費用相場は55万~100万円程度です。リビングの延長として利用できるため、くつろいだり洗濯物を干したりするスペースとして利用できます。幅広い用途があり、もっとも一般的なサンルームです。
サイズ | 費用 |
---|---|
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)885mm | 55万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1185mm | 60万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1485mm | 60万円~65万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1,785mm | 65万円~70万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)2,685mm | 90万円~100万円程度 |
土間納まりタイプは、床納まりタイプのように部屋の延長線上ではなく、1階部分のコンクリートやタイルの部分に取り付けるサンルームです。洗濯物を干すほか、自転車置き場や一時的にゴミを置く場所として利用することもできます。
費用相場は55万~90万円程度ですが、取付場所の床部分がコンクリートやタイルではない場合は、別途工事費用が発生するので覚えておきましょう。
サイズ | 費用 |
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間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)885mm | 55万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1185mm | 55万円~60万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1485mm | 55万円~60万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1,785mm | 65万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)2,685mm | 85万円~90万円程度 |
造り付けバルコニー納まりは、もともとある2階のバルコニーを囲うように取り付けるタイプのサンルームです。取り付けには条件があり、風圧の関係上2階より上には取り付けることができません。また、壁から前に出る奥行寸法にも制限があり、柱芯は1,785mm以内にする必要があります。
他変形バルコニーや面格子付きのバルコニーも取り付けられないので、事前に取り付け可能かどうかを確認するようにしましょう。費用相場は、40万円~55万円程度と比較的安価です。
サイズ | 費用 |
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間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)885mm | 40万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1185mm | 40万円~45万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1485mm | 45万円~50万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1,785mm | 50万円~55万円程度 |
もともと2階部分にバルコニーがない場合に、取り付けるタイプです。取り付け方は2種類あり、1階部分から柱を伸ばして増築する「柱建て式」と、屋根の上にのせて増築する「屋根置き式」があります。
なお、出幅寸法は柱芯1,785mmまでです。費用相場は70万円~95万円となっています。
サイズ | 費用 |
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間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)885mm | 70万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1185mm | 70万円~75万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1485mm | 85万円程度 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1,785mm | 90万円~95万円程度 |
ここでは、サンルーム増築のメリットを解説します。サンルーム増築のメリットは以下の3点です。
サンルームを設置することで室内に自然光がたっぷり入るため、明るく開放的な空間をつくることが可能です。日中は電気をつけなくても過ごせるので電気代の節約にもなるでしょう。
洗濯物を干す以外にも、ゆっくりくつろいだり夜空を眺めたりリフレッシュするために利用することもできます。
サンルームは屋根や窓がガラス張りになっているため、天候に左右されず洗濯物を干すことが可能です。そのため、梅雨の時期など雨の日が続いても洗濯物を溜めずに済みます。
また、天気がいい日は屋根や窓から日光が差し込むので、洗濯物の乾きが早いです。
小さな子供やペットがいる場合は、遊ぶためのスペースとして活用可能です。開放的な空間で悪天候の日でも遊べます。また、土間納まりタイプの場合は一時的なゴミ置き場や自転車置き場として利用することも可能です。
サンルームを設置することで複数のメリットを得られますが、一方で増築する際に注意しなければならないこともあります。サンルーム増築工事を行う際は、以下の3点に気をつけてください。
サンルーム増築工事を行う際は、建ぺい率が超過しないように気をつけなければなりません。建ぺい率とは、敷地面積に対して建築面積が占める割合を表したもので、地域によって規定値が決まっています。
規定値を超えてしまうと、火災保険や地震保険の契約ができなかったり、契約中の保険でも何かあった際に保険金がおりなかったりする可能性があることを覚えておきましょう。
サンルームは通常のベランダと違い、四方を囲われているので居室として扱われます。そのため、建築面積にプラスされるのです。
サンルーム増築工事を行う前に、しっかりと建ぺい率が規定値を超えないか確認するようにしましょう。
固定資産税は床面積で算出されるため、居室として扱われるサンルームを設置することで建築面積が増えて、固定資産税が高くなります。
固定資産税の対象となるのは「屋根があり3方向以上が壁やガラスで囲まれ、床から一番高い天井までの高さが1.5m以上ある部分」と定められています。そのため、この条件を満たしているサンルームは課税されるのです。
たとえば、6畳程度のサンルームの場合は年間1.5万~2万円程度の増税になると覚えておきましょう。また、サンルームを増築した際は不動産登記の変更を行いますが、面倒な場合は土地家屋調査士などの専門家に手続きを代行してもらうことが可能です。
サンルームを設置する際は設置場所や中に置くもの、採光の角度もよく検討してから工事を行うようにしましょう。
たとえば、主に洗濯物を干す際に活用したいのであれば、物干しの幅や奥行き、日当たりを確認した上で設置しなければなりません。先述したようにサンルームの広さによって固定資産税が増えるので、むやみに広いスペースのサンルームを設置してしまうと、そのぶん税金を払わなければいけなくなります。
DIYが得意な方は「自分で設置すれば費用を抑えられる」と考えるかもしれません。しかし、サンルームの設置を自分で行うのはおすすめしません。
サンルームを設置するにあたっては、床面の基礎工事が必要です。基礎工事が疎かになると、雨漏りや腐食によって建物が劣化する危険性があります。また、サンルームを固定する際に外壁に大きな穴を開けますが、これはわずかな隙間があるだけで雨水やシロアリが侵入する可能性が高いです。
設置当初は問題なくても、ちょっとした施工ミスによって何かしらのトラブルが発生して結果的に業者に依頼するとなると、逆に費用がかさんでしまう可能性もあります。
そのため、サンルーム増築工事は最初から専門の業者に依頼するのがおすすめです。
サンルーム増築工事の費用相場は40万~200万円ほどで、種類や形状によって費用が異なります。
洗濯物を干す場所として利用できたり、リフレッシュする場所として利用できたりと複数のメリットがありますが、増築工事前には記事内であげた注意点も確認しておかなければなりません。
今回の記事の内容を参考に、サンルームの設置目的を明確にし、その上で業者への依頼を検討してみるといいでしょう。