外壁タイルとサイディングどちらがいい?メリットから選び方まで

更新日 2023.07.03
投稿者:横山 洋介

外壁タイルとサイディングを比較した場合、外壁タイルの方が耐用年数が長く、汚れが目立ちにくいというメリットがあります。
今回の記事では、タイルとサイディングのメリット・デメリットについて詳しく解説していきますので、参考にしてください。

外壁に求められる機能とは?

ここでは、外壁にはどのような要素が求められているか改めて解説していきます。

耐久性

外壁は家の一部であり、耐久性はどれだけ長持ちするかという点で、外壁の機能としては最も欠かせないものと言えます。耐久性が高ければ高いほど、外壁を長持ちさせることが可能です。

逆に、耐久性が低い外壁だとメンテナンスに多くのコストがかかってしまうので注意しなければなりません。

外観

見た目やデザインで家の印象は大きく変わります。耐久性に優れていても、見た目が良くないと外観に影響を与えかねません。そのため、外観と耐久性を考慮した上で、どのような外壁にするか選ぶ必要があります。

タイルのメリットとデメリット

ここでは、外壁をタイルにした際のメリット・デメリットをあげていきます。

メリット

まずは外壁をタイルにした場合、どのようなメリットがあるのか解説していきます。

耐久性が高い

外壁タイルの一番のメリットは、耐久性が高いことです。タイルは素材を焼き固めているので衝撃に強く、耐久性に優れています。メンテナンスは必要ですが、メンテナンスをしなければならない状態になるまでの期間が長いので、メンテナンス費用を抑えることが可能です。

高級感がある

先述した通り、タイルは石や粘土を焼き固めているので重厚感や高級感が出る外壁にすることが可能です。タイルのように見えるサイディングと本物のタイルとでは、見比べると重厚感や高級感が違います。

そのため、高級感を出したい方には本物のタイルがおすすめです。

汚れがつきにくい

耐久性が高い点と近い部分はありますが、汚れがつきにくく目立ちづらいという点もタイルのメリットです。

長い間使っていても汚れが目立ちづらく気になりません。そのため、洗浄などのメンテナンスも頻繁に行う必要はないです。

デメリット

次に、外壁をタイルにした場合のデメリットを解説していきます。

初期費用が高い

タイルは耐久性が高いということもあり、サイディングやモルタルと比較すると初期費用がどうしても高くなりがちです。
費用の差は、以下の表を参考にしてください。

タイル 10,000円~15,000円/㎡
サイディング 3,000円~12,000円/㎡
モルタル 2,000円~8,000円/㎡

仕上がりが職人の腕に左右される

外壁タイルは施工した職人の腕によって、浮きや割れが発生する可能性があります。長期間耐久性を継続させるためには、正しい方法で施工する必要があるので、業者選びが重要です。

そのため、しっかりとした技術がある職人がいる業者を選ばなければなりません。業者の選び方については後述します。

サイディングのメリットとデメリット

ここでは、外壁をサイディングにした際のメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。

メリット

まずは外壁をサイディングにした場合のメリットを解説していきます

初期費用が安い

サイディングは大量生産が可能な材料で作られているため、費用が安く、安価で使用することが可能です。特に窯業系サイディングや金属系サイディングは安いので、費用を抑えられます。

外壁にそこまでこだわりがない方や費用をできる限り抑えたい方にはサイディングがおすすめです。

容易に施行が可能

サイディングはタイルに比べて加工しやすく施工の難易度が低いです。高い技術は必要なく、どの業者でも一定の水準で施工できます。また、短期間で施工が終わるのもメリットです。

そのため、施工期間を短くしたい方はサイディングを選ぶといいでしょう。

種類が豊富

サイディングは色やデザインの種類が豊富なので、自分のイメージに沿った外壁デザインにすることが可能です。特に、防火性に優れた窯業系サイディングは豊富な色やデザインから選べます。

そのため、サイディングは費用を抑えたいけど。デザインもこだわりたい方におすすめです。

デメリット

続いて、外壁をサイディングした場合のデメリットを解説していきます。

メンテナンスコストがかかる

サイディングは初期費用に関してはタイルと比較すると安いですが、定期的な塗装や補修などが必要となるため、長期間利用する場合はトータルで考えるとタイルにした場合と費用が変わらない場合もあります。

耐久性が低い

サイディングは薄い板状の材料なので、外部からの衝撃に弱く、割れや塗装剥げを起こすことがあります。耐久年数は30年程度と言われていますが、その間に何度か外壁のメンテナンスが必要です。外壁において耐久性は非常に重要なので、このあたりもしっかりと考慮しておきましょう。

防水性能が低い

サイディングには防水機能がなく、塗料が劣化してくるとそこから水が入って来る可能性があります。また、暑さ・寒さによってサイディングが反ってしまったり、膨張したりすることもあるので注意が必要です。

目的別の選び方

ここでは、タイルとサイディングどちらを選ぶか迷っている方向けに、目的別にどちらの方が良いのか解説していきます。

長く使いたい人は

耐用年数を重視して、長く使いたいという方には外壁タイルがおすすめです。

一般的に、タイルであれば40年以上持つものもあるので、サイディングよりも10年も差があります。また、タイルはサイディングよりもメンテナンスの頻度が少なくて済むので、ランニングコストを抑えることが可能です。

メンテナンスの手間を省きたい人は

サイディングよりタイルの方が、メンテナンスにかかる費用が安く済み、修復するのは基本的に目地のみです。サイディングの場合は、塗料の塗り直しをしなければならないので、手間がかかってしまいます。

また、塗装するとなれば外壁に足場を組んだりする必要があるので費用の負担が大きいでしょう。

なるべく安く済ませたい人は

サイディングは初期費用が安いので、比較的安く利用することが可能です。しかし、先述したようにメンテナンスに一定の金額がかかるので、どれくらいの期間利用するのかを想定して検討しておく必要があります。

タイルとサイディングの価格

ここでは、タイルとサイディングそれぞれ導入と維持にどのくらいの費用がかかるのか解説していきます。

初期費用

ここまで説明してきた通り、初期費用についてはタイルの方が高い傾向にあります。

タイルの場合は10,000円~15,000円/㎡程度、サイディングは素材によって幅がありますが3,000円~12,000円/㎡程度です。

メンテナンスコスト

タイルの場合、メンテナンスは目地の補修で1,000円~3,000円/㎡が相場です。一方、サイディングの場合は2,000円~4,500円/㎡程度のメンテナンスコストが発生します。

タイルよりもサイディングの方が単価が高い上、修理頻度も高くなりがちなので、ランニングコストはサイディングの方が高いです。

まとめ

外壁を選ぶ際、タイルにするかサイディングにするか迷う方は多いでしょう。外壁は、何を重視するかでタイルにするかサイディングにするかが決まってきます。

外壁を選ぶ際は、予算を考慮した上で初期費用だけではなくメンテナンスコスト(ランニングコスト)もしっかりと把握して選択するようにしましょう。

外壁をタイルにするかサイディングにするか迷っている方は、今回の記事の内容を参考に選んでみてください。


セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n33882f74cd71

国立大学を卒業後、新聞記者として4年間勤務。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、レジの導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野はレジ関連(POSレジ、自動精算機)、ナースコール、レセプト代行。

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