自動釣銭機を導入することでスタッフの負担軽減と患者様の待ち時間の短縮が可能になります。また、新型コロナウイルス感染症の予防対策にもなり、現在注目を集めているのです。
ただし、導入する際には設置スペースの確保など、注意点がいくつかあります。メーカーによってサイズも異なるため、あらかじめ設置スペースを測っておく必要があるでしょう。
今回は、各メーカーの自動釣銭機についてサイズを中心に解説していきます。クリニックにぴったりの自動釣銭機のおすすめ4選も紹介しますので、最後までお読みください。
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自動釣銭機とは、文字通り会計時にお金を投入すると自動で釣銭を計算してくれる機械を表しています。この自動釣銭機を導入することでクリニックの会計業務を効率化することが可能です。
クリニックの窓口で会計に携わるスタッフの負担は大きく、患者様にお釣りを手渡す際の計算や受診時間終了後のレジ締めの作業に時間がかかってしまうことも多いでしょう。 自動釣銭機を利用すれば、こうした会計上のデメリットも解決することができます。
また、自動釣銭機により時間短縮ができれば患者様の満足度向上が可能です。結果として、再受診率が高まることも期待できるでしょう。
ただし、こうした効果が期待できる反面、設置スペースを取ってしまうといったデメリットも存在しています。導入を検討する前に、自動釣銭機のサイズ相場については把握しておくことが大切です。以下でサイズ相場をご紹介しますので、参考にしてください。
自動釣銭機は設置スペースを大きくとるため、あらかじめ設置できる広さや機種のサイズを確認しておく必要があります。導入前には、必ず設置スペースを確保することが大切です。
サイズを確認しておかないと、導入後に設置できない場合もあります。貨幣部と紙幣部を分離して縦置き可能な自動釣銭機があるので、現場にフィットするか確認しておきましょう。
なお、主要なメーカーのサイズは横幅40〜50cm、奥行45〜60cm、高さ12〜20cm程程が相場となっています。
企業名 | 製品名 | サイズ | 備考 |
---|---|---|---|
旭精工株式会社 | つりペイ君 | W452xD451xH200mm | 業界最小クラスの奥行 |
富士電機株式会社 | ECS-777(トリプルセブン) | 硬貨部 W270xD600xH130mm 紙幣部 W220xD600xH130mm | 縦置き可能 |
沖電気工業株式会社 | 硬貨紙幣つり銭機 CR-20シリーズ | W490xD570xH135mm | 縦置き可能 |
ローレルバンクマシン株式会社 | 紙幣・硬貨釣銭機ACE-100 | 硬貨釣銭機 W220xD530xH121.5mm 紙幣釣銭機 W260xD530xH121.5mm | 縦置き可能 |
日本電気株式会社(NEC) | NEC自動釣銭機FAL3 | 硬貨部 W253xD570xH130mm 紙幣部 W227xD570xH130mm | |
東芝テック株式会社 | 自動釣銭機 VITESE(ヴィッテス) VT-330 | 硬貨部 W260xD530xH155mm 紙幣部 W220xD530xH122mm | |
株式会社インテクア | セルフレジ/自動精算機 | ー | |
株式会社GENOVA | NOMOCA-Regi | ー | |
株式会社ビジコム | 自動釣銭機付きPOSレジセット | ー |
クリニック内の限られたスペースに自動釣銭機を設置する上で、横幅や奥行きのサイズ感は特に重要です。
さらに貨幣部と紙幣部が分離されていたり、縦置きが可能になったりする自動釣銭機もあります。ここでは、省スペースでおすすめの小型自動釣銭機を4機種紹介します。
なお、自動釣銭機だけでレジとして使うことはできず、POSレジと自動釣銭機を連携させて使う運用が一般的です。会計作業はPOSレジ、金銭のやり取りは自動釣銭機で実施するイメージです。
つりペイ君は、小型で大容量・衛生面にも配慮していながらお手頃な価格が特徴です。 硬貨投入口・釣銭受取口には抗菌性プラスチック、LCDタッチパネルには抗菌保護フィルムを採用し、衛生面でも安心できます。
製品面積はこれまでの機種の約80%と省スペースデザインを実現。 特に、奥行 45cmとコンパクトですっきりしています。
他の自動釣銭機の2倍以上の硬貨が入るので、煩わしい硬貨の補充の頻度が減り、レジ業務停止時間を大幅に減らすことが可能です。
旭精工株式会社の比較ポイント
つりペイ君
価格 | 要問い合わせ |
---|---|
サイズ | W452 x D451 x H200mm |
取扱金種 | (硬貨)500円、100円、50円、10円、5円、1円 (紙幣)1万円、5千円、2千円、千円 |
収納枚数 | (硬貨)500円 : 約220枚 100円 :約350枚 50円:約380枚 10円 :約320枚 5円 : 約400枚 1円:約400枚 (紙幣)千円 : 約200枚 |
※縦置き可能
ECS-777は紙幣と硬貨の入出金口にLEDを搭載し、紙幣の入金口には光るガイドが採用されており、お客様も入金操作が簡単です。回収庫容量を大幅にアップし、回収できる紙幣の枚数を従来機から10%向上させているため、よりスムーズに会計処理を行うことができます。
また、別売りの硬貨回収BOXを準備することで、オーバーフロー硬貨を自動で回収可能です。釣銭機内の現金を自動で再計数することで、点検業務・現金棚卸業務の効率化に貢献します。このほかにも、預り金を一時保留することで、現金授受のトラブルを防止できるのも魅力です。
富士電機の比較ポイント
ECS-777
価格 | 要問い合わせ |
---|---|
サイズ | 硬貨部 W270 x D600 x H130mm 紙幣部 W220 x D600 x H130mm |
取扱金種 | (硬貨)500円、100円、50円、10円、5円、1円 (紙幣)1万円、5千円、2千円、千円 |
収納枚数 | (硬貨)500円:110枚 100円:200枚 50円:120枚 10円:200枚 5円:160枚 1円:170枚 (紙幣)1万円:100枚 5千円:100枚 千円:250枚 回収庫:200枚 |
※縦置き可能
硬貨紙幣つり銭機CR-20シリーズは、出金速度が業界トップクラスの処理速度が魅力。紙幣の大量投入も行えるため、お客様満足度の向上、業務の効率化を実現可能です。
入出金のステータスランプで表示、紙幣部硬貨部のセルフクリーニングにより、入出金からメンテナンスまで誰にでも安心で簡単な操作を提供しています。
また、硬貨・紙幣が詰まっても装置をあけずに自己復旧するオートリセット(自己排出機能)も搭載。装置を開けずにリジェクト紙幣を回収、現金を出し入れせずに、つり銭機内の有高を把握可能です。
「レジを止めない」「現金を触らせない」仕組みにより、現金事故リスクを削減します。紙幣部、硬貨部を分離したCR-22であれば、さらに柔軟なレイアウトが行える点も魅力と言えるでしょう。
沖電気工業株式会社の比較ポイント
硬貨紙幣つり銭機 CR-20シリーズ
価格 | 要問い合わせ |
---|---|
サイズ | W490 x D570 x H135mm |
取扱金種 | (硬貨)500円、100円、50円、10円、5円、1円 (紙幣)1万円、5千円、2千円、千円 |
収納枚数 | (硬貨)500円:105枚 100円:160枚 50円:120枚 10円:160枚 5円:120枚 1円:160枚 (紙幣)1万円:100枚 5千円:100枚 千円:250枚 |
※縦置き可能
紙幣・硬貨釣銭機ACE-100は、紙幣をATMのように上部から投入するだけで、引き込み機能により何度も行われる入金作業がスムーズに行え、硬貨の取り忘れはLEDランプとブザーでお知らせします。
操作部には4.3インチ液晶タッチパネルを搭載。文字やボタンが大きく表示されるため情報が見やすく、スムーズな操作が可能です。入出金時にはLEDランプが光り、視覚的にわかりやすく操作をフォローします。
また、トラブル発生時はエラー解除方法をイラストでわかりやすく表示します。紙幣300枚収納可能な回収カセットを備えながらコンパクトさを実現。
紙幣部と硬貨部で分けることができるセパレート設計のため、重ね置きをすれば、より省スペースでの運用が可能です。
ローレルバンクマシン株式会社の比較ポイント
紙幣・硬貨釣銭機「ACE-100」
価格 | 要問い合わせ |
---|---|
サイズ | 硬貨釣銭機 W220 x D530 x H121.5mm 紙幣釣銭機 W260 x D530 x H121.5mm |
取扱金種 | ー |
収納枚数 | ー |
自動釣銭機を選ぶポイントはサイズだけではありません。サイズ以外のポイントを3つ解説します。
サイズ感に加えそれぞれの特徴も考慮して、クリニックに最適のものを検討しましょう。
クリニックでの会計方法には、さまざまな種類が存在しています。例えば、
などが挙げられるでしょう。どのような運用方法を用いるかで導入すべき自動釣銭機も異なります。そのため、まずは運用方法をどうするか検討しておくようにしましょう。
自動釣銭機は、POSレジについているような一般的なキャッシュドロワと比較して価格が高くなります。お釣りを自動計算して手渡す機能がついているからです。しかし、次のように導入費用を抑える方法があります。
これらを活用することにより、導入時のまとまった費用を削減することができます。また、納入業者がノウハウを持っていることもあるので、詳細を確認してみると良いでしょう。
「自動釣銭機」については、「自動釣銭機の価格はどれくらい?|主要メーカーの参考価格比較」でも詳しく取り上げています。参考にしてください。
会計を迅速に無駄なく行うために、性能面にも注目しましょう。どんなに小型でお得に導入できたとしても、性能が伴わなければ使い勝手が悪くなります。性能を比較する上で重要なのは次の点です。
自動釣銭機の取り扱える金種の確認は重要です。出入金時に、どの種類の硬貨や紙幣が使えるか押さえておきましょう。
紙幣なら一万円札・五千円札・二千円札・千円札、硬貨なら新旧500円玉・100円玉・50円玉・10円玉・5円玉・1円玉のすべてに対応するのか確認が必要です。もし取り扱いできない金種がある場合は、スタッフが両替したり手作業でお釣りを渡したりする必要があります。
紙幣や硬貨の収納枚数は、会計スピードの迅速化に影響します。収納庫が大容量タイプであれば、回収や補充にかかる手間が省けるので会計を止めることもありません。
小型の釣銭機でも、収納庫は大容量を特徴としているものがものが多くなっています。もし補充が必要となった場合でも、簡単に作業できて会計をできるだけ止めないものを選びましょう。
出入金操作のスムーズさは会計処理のスピードに直結します。特にカタログなどに、つり銭の出入金スピードを明記している機種が多いです。
また、投入時に金詰まりが少なく、入金速度ができるだけ早いものを選ぶことも大切です。投入時に異物を吐き出したり、仮に紙幣や硬貨が詰まった場合には装置を開けなくても自動で吐き出したりしてくれる機種もあります。
万が一手動で対処が必要になっても、対象方法を動画で紹介してLEDで操作部を指示してくれる親切な設計の機種もあるため、そうした機種を検討するのも選択肢と言えるでしょう。
自動釣銭機はクリニックの会計業務を効率化してくれるもので、スタッフの負担軽減とお客様の満足度向上につながります。
機種を選定するには、硬貨と紙幣収納部の分離ができるか、縦置きができるかなどの省スペース性も重要な要素です。さらに、クリニックでの運用方法や自動精算機の価格・性能にも留意しましょう。
今回は、おすすめの自動釣銭機を5機種も紹介しました。クリニックに合った小型自動釣銭機を選ぶ際の参考となれば幸いです。
自動釣銭機については【2024年版】自動釣銭機メーカー11社比較|価格や機能、運用方法を解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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