「オンライン服薬指導」とは、テレビ電話などを利用して、薬剤師から薬の説明を受ける服薬指導をオンラインで実施する仕組みのことです。その実施には、オンライン服薬指導システムが必要になります。
オンライン服薬指導は、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に2020年4月10日から一部が解禁され、9月には制度の本運用が開始しました。こうしたシステムが利用できることによって、患者様が薬局に足を運ぶ負担を減少できると期待されています。LINEやGoogle Meet、zoomなどのビデオ会議機能を使った指導も可能ですが、今回紹介する専用システムを利用することによって、患者様・薬局の双方にメリットがあるのです。
本記事では、おすすめのオンライン服薬指導システムを13選紹介します。ご自身の薬局で導入を検討する際の参考にしてみてください。
オンライン服薬指導システムといっても、様々な企業から提供されており機能や価格などが異なります。以下で、システムの比較ポイントについて解説していきますので、自社の状況に合わせて選んでみてください。
まずは、患者様が利用するにあたってアプリで使うのか、ブラウザで使えるのかという観点です。
オンライン服薬指導システムには、患者様にアプリのインストールを依頼するものと、ブラウザで完結できるものがあります。アプリであれば継続的な服薬指導の場面で利用してもらいやすく、ブラウザであれば初回利用時の手間が少ないでしょう。双方のメリットを理解し、患者様が使いやすいのはどちらかを考えて決めていくことが重要です。
メドピア株式会社のkakari(カカリ)、株式会社アクシスのMedixsリモート調剤薬局などはアプリをインストールして利用します。MICIN株式会社のcuronお薬サポートはブラウザで利用できるようです。
次に、価格も重要な選定ポイントでしょう。クラウドサービスであれば初期導入費に加え月額利用料がかかることが一般的です。HPで料金を公開していないメーカーもある一方で、価格を抑えられる点をアピールする企業もあります。
例えば、ジェイフロンティア株式会社のSOKUYAKUForファーマシーは、「月額システム利用料無料」で利用可能です。
初期費用+月額費用で使える株式会社カケハシのMusubi(ムスビ)は、IT導入補助金の対象となっており、幅広い事業所でお得に導入できます。
オンライン診療システムと連携できるかも比較をしましょう。
近隣の医療機関でオンライン診療システムを使っていることが分かっている場合、同じメーカーが服薬指導システムも提供していないか確認してみましょう。医療機関と同じメーカーのシステムを使えば、医療機関から情報をスムーズに連携し、服薬指導ができるためです。
curonお薬サポート、CARADAオンライン診療は、自社のオンライン診療システムと一気通貫で服薬指導も提供しています。医療機関を受診してお薬を受け取る際、医療機関と同じシステムを薬局でも使えるので、患者様もわかりやすいでしょう。
オンライン服薬指導システム専用のシステムとして提供しているベンダーは、株式会社カケハシが代表的です。
最後に、見落としがちなサポート体制にも気を配るとよいでしょう。
定期的な調剤報酬の改定など、基準が変わった際にシステム運用をどこまでサポートしてくれるのか不安に思うこともあるはずです。どの程度のサポートを受けられるか、事前にしっかりと確認しておきましょう。
初期設定だけのサポートに留まらず、薬局内での運用オペレーションについてのアドバイスまで面倒を見てもらえるか、聞いてみてください。Musubi(ムスビ)は、自社アンケートで92%の顧客が対応に満足したとの結果を公表しているほどサポート体制に自信があるそうです。
オンライン服薬指導システムの比較ポイントをお伝えしてきました。 ここからは実際におすすめのシステムを13選紹介していきます。利用環境や価格、連携やサポートについて確認しながら比較していきましょう。
curonお薬サポートは、オンライン診療システムと連動できる服薬指導サービスです。診療システムを導入している医療機関からFAX処方箋を受信することができます。
服薬指導の予約、ビデオ通話での診療、クレジットカードでの決済まで一括で行うことができ、患者様はアプリをインストールしなくてもどなたでも利用が可能です。
薬の受け取りは、患者様の都合に合わせて自宅までの配送はもちろん、薬局での受け取りも選べるので、患者様にとっても使いやすいサービスと言えるでしょう。
curonお薬サポートの比較ポイント
製品情報
連携できるサービス | curonオンライン診療システム |
---|---|
オンライン決済 | あり |
デモの有無 | あり |
料金形態 | 初期費用、月額利用料は不要。クレジットカード決済代金の4%を事務手数料として支払いが必要。 |
リモートドクターは、いつものかかりつけ医にスマホで診療を受けられるオンラインサービスです。オンライン診療・服薬指導・医療相談に対応しています。
診療の予約~決済~配送まですべて対応しており、決済に関しては患者様のクレジットカード情報を扱うことはないので、セキュリティも安心です。
患者様にとってはなかなか対面では聞きづらいお悩みも、リモートドクターを利用して相談することができます。他の薬局との差別化や新たな顧客層の増加にもつながるでしょう。
リモートドクターの比較ポイント
製品情報
連携できるサービス | ー |
---|---|
オンライン決済 | あり |
デモの有無 | あり |
料金形態 | 要問合せ |
CARADAオンライン診療は、医療・ヘルスケアQ&Aサイト「CARADA 健康相談」を運営するカラダメディカが提供するサービスです。
エムティーアイグループのクラウド型電子カルテや電子薬歴との連携もスムーズで、シンプルで簡単な操作ができる点も魅力でしょう。予約から配送まで一連の業務がオンラインで完結できます。
導入後も活用が定着するまで、訪問・電話・メールでサポートしてくれ、あまりシステム導入に慣れていない場合も安心して利用可能です。
CARADAオンライン診療の比較ポイント
製品情報
連携できるサービスレセコン | エムティーアイグループの電子カルテ・電子薬歴 |
---|---|
オンライン決済 | あり |
デモの有無 | あり |
料金形態 | 要問合せ |
On診は、オンライン服薬指導システム中でも、特に大規模な医療機関や薬局向けのサービスです。他のサービスの場合は同時接続数に不安がある場合でも、一度に100を超える診療をコントロールできる安定した通信基盤が魅力です。
電子カルテの予約情報からオンライン診療システムに連携しカレンダーを作成します。処方箋のFAX送信や電話での服薬指導、自宅等への薬の発送にも対応していますので、患者様は病院へ行くのとほとんど変わらず診療を受けることができるのです。
On診の比較ポイント
製品情報
連携できるサービス | 既存の電子カルテシステム |
---|---|
オンライン決済 | あり |
デモの有無 | 要問い合わせ |
料金形態 | 要問い合わせ |
SOUYAKU For ファーマシーは、予約から配送までワンストップで行えるオンライン服薬指導サービスです。オンライン診療システムも兼ねており、患者様はアプリをダウンロードして診療も服薬指導も1つのアプリから行うことができます。
東京23区内であれば、最短で当日に薬が届くよう手配できるので、患者様の急な薬需要にも対応が可能です。
現在行われている初期費用無料キャンペーンは、導入を検討している薬局にとってはうれしいポイントでしょう。保険診療であればシステム利用料はずっと無料で、保険外診療のみ330円/件のシステム利用料が発生します。低コストで利用できる点もおすすめです。
SOKUYAKUFor ファーマシーの比較ポイント
製品情報
連携できるサービスレセコン | ー |
---|---|
オンライン決済 | あり |
デモの有無 | あり |
料金形態 | 初期費用無料、月額利用料無料(保険外診療のみシステム利用料が発生) |
くすりの窓口が提供するオンライン服薬指導システムは、処方箋情報を元に服薬指導の予約からクレジットカード決済までブラウザからのアクセスで行えるサービスです。
くすりの窓口は、オンライン診療・服薬指導・医療機関の予約サイトなど、医療に関わる様々なサービスを提供しているため、各サービスとの連携もスムーズです。薬局の加盟数は2万店舗以上で、EPARKからの予約ができることもポイントでしょう。
患者様の個人情報を守るため、セキュリティに関しても各種認証を取得しており、安心して利用できます。
オンライン服薬指導システムの比較ポイント
製品情報
連携できるサービス | ー |
---|---|
オンライン決済 | あり |
デモの有無 | あり |
料金形態 | 要問い合わせ |
kakariはかかりつけ専用薬局のアプリとして提供できるサービスです。kakariアプリ1つで完結でき、他の薬局を探す機能はありません。かかりつけの薬局専用のHOME画面にアクセスし、処方箋の送信やオンラインでの服薬指導ができます。
専用アプリのため、インストールした後6割以上の患者様が複数回の処方送信に利用しており、リピート率を高めることにも寄与しているのです。
店頭チェックインボタンを押すことで、薬局にチェックインデータが届き、薬ができたタイミングで患者様にお知らせすることもできます。
kakari(カカリ)の比較ポイント
製品情報
連携できるサービス | 姉妹サービス「kakari for Clinic」と連携可能 |
---|---|
オンライン決済 | あり(オプション機能) |
デモの有無 | あり |
料金形態 | 要問合せ |
Medixsリモート調剤薬局は患者様がアプリをインストールして利用するオンライン服薬指導サービスです。
電子薬歴「medixs」と連動して利用するシステムで、服薬指導の予約をしたり、決済を行ったりすることができます。問診内容や、お薬手帳・ジェネリックへの変更可否など一連の確認作業もスムーズに行うことができ、処方された薬を自宅まで届けられるので、コロナの影響で通いづらい患者様にも安心して利用いただけるでしょう。
Medixsリモート調剤薬局の比較ポイント
製品情報
連携できるサービス | あり |
---|---|
オンライン決済 | 電子薬歴「medixs」 |
デモの有無 | 要問い合わせ |
料金形態 | 要問い合わせ |
東邦薬品株式会社が提供するKAITOS(カイトス)は、病院検索サイト「病院なび」と連携して利用できるオンライン服薬指導システムです。
月間1400万人以上が訪れる医療機関の検索サイトからダイレクトに検索・予約ができます。処方箋データを受信し、予約から決済までを一貫して行えるので、患者様にとっても安心です。初診・再診に関わらず予約ができるので、新たな顧客層を取り込むことにも寄与するかもしれません。
KAITOSの比較ポイント
製品情報
連携できるサービス | ー |
---|---|
オンライン決済 | あり |
デモの有無 | 要問い合わせ |
料金形態 | 要問い合わせ |
Musubiは、簡単な操作で電子薬歴として利用できるオンライン服薬指導サービスです。クラウドサービスのため、タブレットなどの端末から薬局の外でもアクセスができ、タイムリーに報告書を作成することができます。
LINEと連携して、患者様のフォローも可能です。服薬期間中のフォロー内容はすべて記録され、処方箋の送信により患者様の待ち時間も短縮できます。
AIで自動で在庫管理も行ってくれるため、来局する患者様の需給予測と合わせて、半自動での在庫管理を実現できるでしょう。
Musubi(ムスビ)の比較ポイント
製品情報
連携できるレセコン | NSIPS®に対応しているレセコン |
---|---|
オンライン決済 | なし |
デモの有無 | あり |
料金形態 | 初期費用、月額利用料で課金、要問い合わせ |
NiCOMSは日本調剤の全店舗で利用できるオンライン服薬指導サービスです。普段利用している薬局の薬剤師と、薬局に出向かなくても自宅でオンライン服薬指導が受けられます。
薬は自宅まで配送可能なので、忙しくて薬局に行くことができなかったり、行くのが億劫な方も、スマートフォンやパソコンで簡単に利用できます。
お薬手帳アプリに、処方してもらった薬を自動登録できるので、処方された薬の振り返りも安心してできるでしょう。
オンライン薬局サービス NiCOMSの比較ポイント
製品情報
連携できるサービス | ー |
---|---|
オンライン決済 | あり |
デモの有無 | あり |
料金形態 | 要問い合わせ |
レセデンドットコムは、薬局に合わせたオンライン服薬指導アプリをOEMで提供している企業です。今後オンライン診療・服薬指導が拡大していく中で、これまでに培った実績をもとにOEMシステムを提供してくれるので、来るべきタイミングに合わせてシステムを構築できます。
予約・診療・決済・処方までのすべての機能をそろえており、決済についてはpaypalでのクレジット決済ですので、クレジットカード情報を保有する不安もありません。
オンライン診療・オンライン服薬指導アプリOEMの比較ポイント
製品情報
連携できるサービス | ー |
---|---|
オンライン決済 | あり |
デモの有無 | 要問い合わせ |
料金形態 | 要問い合わせ |
Pharms(ファームス)は、日本最大級の医療求人サイト「ジョブメドレー」など医療にかかわるサービスを幅広く提供する株式会社メドレーのサービスです。
クラウド型のサービスで、患者・地域・業務がつながるかかりつけ薬局の支援システムとして提供しています。服薬フォローアップ機能で、患者様の服薬への関与度を高め、電子お薬手帳の情報を地域の医療機関へ提供することもできます。
患者様のお薬手帳アプリだけではなく、配送システムや薬歴レセコンなど、既存の業務システムとも連携でき、業務オペレーションの改善にもつながるでしょう。
Pharmsの比較ポイント
製品情報
連携できるサービス | 薬歴レセコンなど多様なシステムと連携 |
---|---|
オンライン決済 | あり |
デモの有無 | 要問い合わせ |
料金形態 | 要問い合わせ |
ここまで、オンライン服薬指導システムの具体的な選び方やおすすめのシステムを紹介してきました。オンライン服薬指導システムを活用する場合にどのようなことに気を付けるべきなのかや、制度ができた背景を知っておくことで、正しくシステムを活用することができます。改めてオンラインで服薬指導を実施するにあたっての基礎知識を確認しておきましょう。
オンライン服薬指導を行う際、厚労省が示している考え方が4つあります。それぞれ見ていきましょう。
1点目は薬剤師と患者様の間で、情報を共有しオンラインでも服薬指導が可能な信頼関係が築けている必要があります。一定期間の服薬状況を把握したり、継続してコミュニケーションを取る必要があるため、かかりつけの医療機関や薬局と行うことが望ましいとされているのです。
2点目に、必要に応じて薬剤師が医師や歯科医師と情報を連携する体制を確保することが条件となっています。対面よりも患者様の状況が分かりにくいからこそ、得た情報を適切な機関へフィードバックすることが重要になるからです。
3点目は、患者様の安全を考慮した運営体制を確保することです。オンラインの指導により患者様の不調をキャッチした際に適切に医療機関の受診を促せるような体制を作り、患者様の安全を確保しなければなりません。
最後に、患者様の希望に合わせて実施をすべきということです。オンラインで指導を行う場合には、待ち時間なく来局しなくても指導を受けられるという一方で、対面よりも情報提供が制限されるなどのデメリットもあります。そうしたデメリットも伝えながら理解を得たうえで実施しましょう。
出典:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行 規則の一部を改正する省令の施行について(オンライン服薬指導関係)
オンライン服薬指導が可能になった背景を確認していきましょう。
これまでの服薬指導は対面・訪問などが主な方法でしたが、2020年9月に施行された改正薬機法によりパソコンやスマートフォン等の情報通信機器を活用しつつ実施する服薬指導が可能になりました。
実際は上記の施行を待たず、2020年から始まった新型コロナウイルスへの対応のため、特例対応が検討されました。本来のオンライン服薬指導とは異なる、画像のない電話等を用いた服薬指導が事務連絡により可能となっていたのです。
出典:0410対応
こうした動きも含め、オンライン服薬指導等の取扱いに関する見直しは引き続き行われてきました。2022年3月31日には改正省令が公布され、この改正では、下記の点が可能になったのです。
出典:新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて
上記の見直しにより、高齢化した地域や過疎地域でも、オンラインで必要な医療や服薬指導が受けられる体制を作ることができるようになります。都市部と地方での医療格差問題の解消を狙っているのです。
オンライン服薬指導では対面での服薬指導と異なり、どういったことが可能なのか具体的に確認していきましょう。
オンライン服薬指導では、医療機関からの処方箋や、患者様が受け取った処方箋をネットで受け付けることが可能です。医療機関と同じシステムを利用している場合は、そのままスムーズに処方箋を受け取れるようになります。
ただし、患者様から受け付ける場合はFAXや専用のアプリなどから受け取れる体制を作っておく必要があるため注意が必要です。
次に、オンラインによる診療が可能になります。患者様から服薬指導の日程を予約してもらい、ビデオ通話で診療を行うことができます。ただし、オンライン診療では電話など音声通話だけではなく、映像も含めた通信であることが必要ですので、注意してください。
電子お薬手帳の機能も利用できます。電子お薬手帳とは、クラウド上に薬の情報を保管し、オンライン服薬指導・オンライン医療で活用できるシステムです。通院日や服薬時間などを管理でき、リマインド機能を備えた電子お薬手帳もありますので、患者様にとって使いやすい機能を備えたシステムを選ぶとよいでしょう。
オンライン服薬指導を活用することには大きなメリットがあります。薬剤師・患者様それぞれの負担軽減を行うことが可能です。
薬剤師にとっては、業務負荷の軽減につながります。薬剤師は薬局によって1人~2人など少数で運営していることが多く、業務負担もはかり知れません。そんな中で、患者様のもとへ訪問することは大きな負担となっています。オンラインでの服薬指導を行うことで、訪問回数を減らすことができ、より多くの患者様を効率的に指導することができます。
患者様目線でも負担軽減につながっています。わざわざ遠方の薬局に通う必要がなくなり、家にいたまま薬を受け取ることもできます。身近に薬局が無い方や、高齢でなかなか出向くことが難しい方でも、気軽に服薬指導を受けることができるのです。
オンライン服薬指導には薬剤師の業務負荷軽減や、患者様の負担軽減などのメリットがあることが分かりました。しかし、オンライン服薬指導の制度はまだ整備されたばかりで、引き続き見直していかなければならない課題も抱えています。ここでは、オンライン服薬指導システムの課題について見ていきましょう。
1つ目は配送手段の確保の問題です。
処方・医薬品の交付をする場合、薬局から患者宅へと医薬品を配送することになります。配送手段は定められていないものの、薬局で配送手段を用意する必要が出てくるため、注意しておかなければなりません。
また、配送するにあたって患者様に配送費用の追加負担が生じることや、配送時間のタイムラグが発生する課題もあります。
こうしたことについては、あらかじめ患者様の同意を得ておきましょう。医薬品配送時の品質管理も大切ですので、システムと合わせて配送方法や手配の仕方についても確認すべきです。
2点目は患者様のITリテラシーに配慮が必要であることです。普段からパソコンやスマートフォンの操作に慣れている若い世代であれば問題ありませんが、高齢者であればオンライン指導を始めるのが難しい場合があります。
患者様に高齢者が多い薬局の場合は、システムを導入しても利用率が伸びずに終わってしまうリスクもあるでしょう。
そのため、オンライン服薬指導に完全に切り替えるのではなく、対面も上手く組み合わせるなどの工夫が必要になります。
本記事では、オンライン服薬指導を始めるにあたっての基礎知識や、おすすめのシステム13選を紹介してきました。
オンライン服薬指導システムの活用は薬剤師・患者様双方にとって負担を軽減できるメリットがあります。一方で、患者様への配送にあたりしっかりと説明をしておく必要や、ITリテラシーへの配慮など、引き続き検討すべき問題もあるので注意が必要です。
自分の薬局の患者様層を確認し、対面と組み合わせて適切にオンライン服薬指導を取り入れられるよう、システム導入や体制構築を検討してみてください。