温冷配膳車は、料理を作りたての状態で利用者に提供できるワゴン(運搬車)です。
出来立てに近い状態のまま、患者様や利用者様に料理を食べてもらうことができるため、利用者満足度の向上にも大きく貢献してくれます。
しかし、
など、ネット検索では疑問を解消できずにお困りの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、小型の温冷配膳車に絞って製品を紹介。また、本記事は温冷配膳車の導入を検討している介護施設・病院とやり取りしている専任のコンシェルジュが執筆しています。
小型の温冷配膳車をお探しの病院や介護施設の方は、ぜひ参考にしてください。
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小型の温冷配膳車のサイズ感は、標準サイズと比べてどの程度違うのでしょうか。 比較表を見てみましょう。
大型のものになると、自身の身長よりも高い配膳車を動かす必要があります。一方、小型の温冷配膳車は大きいものでも1300mm(1.3m)程度なので、小柄な方や腕力に自信がない方でも楽に動かせるでしょう。
標準サイズの外形寸法 |
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小型サイズの外形寸法 |
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今後、温冷配膳車を選ぶうえで、どのような点に注意すればよいか、ポイントを3つ解説します。
温冷配膳車は毎日使う上に、利用者の口に入るものなので衛生管理は欠かせません。 そのため、温冷配膳車を選ぶポイントとして、日々の掃除のしやすさが重要です。
配膳車の構造が複雑になると掃除しづらい箇所があり、時間がかかって作業効率も悪くなるでしょう。 掃除のしやすさで選ぶのであれば、株式会社フジマックの冷温蔵配膳車がおすすめです。
温冷配膳車は毎日利用するものなので、トラブルが発生すると利用者に迷惑がかかってしまいます。 トラブルが発生した際に、迅速な対応をとってくれる企業を選びましょう。
サポート体制が充実しているのは、ホシザキ株式会社です。 全国約445箇所のサービスセンターから、即座にスタッフが対応してくれるので、トラブル発生時でも安心できます。
温冷配膳車は重量は数百kgあるので、小回りが利くものを選ぶことをおすすめします。 利用者の食事を運ぶ中で、曲がり角での操縦性は安全面や使いやすさなどから重要です。
株式会社Fujitakaの温冷配膳車は、狭い場所でも手動式並みの小回りが利きます。 パワーアシスト機能により、小回りだけでなく段差やミゾを楽に乗り越えられるのも特徴です。
ここでは、小型の温冷配膳車おすすめ企業を9社ピックアップしましたので、ぜひ参考にしてください。
株式会社フジマックは、日本で最初に温冷配膳車を製造した業務用厨房機器の総合メーカーです。フジマックの温冷配膳車は、衛生・安全を配慮した構造になっています。
トレイホルダーを引き抜くだけで取り外しができるので、庫内のすみずみまで清掃ができます。 また、扉のパッキンも取り外しができ、防カビ仕様になっているため、掃除がしやすく衛生管理が楽になるでしょう。
株式会社フジマックの比較ポイント
製品情報
サイズ | W1095mm×D770mm×H1395mm |
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機能 | 手動式、パススルー方式 |
特徴 | 扉のパッキンも取り外し可能で、清掃がしやすい |
価格 | 2,516,000円 |
タニコー株式会社は、業務用厨房機器の総合メーカーとして、ソリューションを提供する企業です。
タニコーの温冷配膳車は女性ひとりでも扱える軽さで、定位置からの360度の旋回も楽におこなえます。 また、作業効率を考えて設計されており、外扉が270度開閉するので、狭い場所でも邪魔になりません。
タニコー株式会社の比較ポイント
製品情報
サイズ | W1340mm×D750mm×H1349mm |
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機能 | 内扉180度・外扉270度開閉、パススルー |
特徴 | 庫内はサビがつきにくいステンレス製なので、丸ごと水洗いが可能 |
価格 | 2,890,000円 |
株式会社Fujitakaは、業務用機器の販売・設置・保守を一貫して提供している企業です。
Fujitakaの「iクッカー和(NAGOMI)シリーズ」は、徹底的な温度管理にこだわっているのが特徴です。 従来の製品では、ヒーターや冷却器が本体の下部に搭載されているため、庫内に温度ムラがありました。
iクッカー和(NAGOMI)は、庫内上下段での温度差±5℃になるように設計されています。 また、小回りも利くため、曲がり角やエレベーターでの操作がしやすいのも魅力といえるでしょう。
株式会社Fujitakaの比較ポイント
製品情報
サイズ | W1,260mm×D760mm×H1,403mm |
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機能 | 手動式 |
特徴 | 徹底された温度管理により、庫内に温度差が生じにくい |
価格 | 3,000,000円〜 |
ホシザキ株式会社は、業務用厨房機器や製氷機などを製造・販売をしている企業です。 ダムウェーター仕様の温冷配膳車は、小さなダムウェーターにも収納できるほどのコンパクトサイズです。軽量ボディなので、その場での回転や右折・左折も簡単におこなえます。
そのため、女性や高齢の方で腕力に自信がない場合でも、楽に操作ができるでしょう。 また、全国に約445箇所のサービスセンターがあり、トラブル時にはスタッフが迅速な対応をしてくれるので安心です。
ホシザキ株式会社の比較ポイント
製品情報
サイズ | W990mm×D780mm×H1165mm |
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機能 | パススルー方式 |
特徴 | 積載量200kgのダムウェーターでも載せて運べるコンパクト設計 |
価格 | 3,105,000円 |
フクシマガリレイ株式会社は、業務用冷凍冷蔵庫などの冷やす技術を応用した機器の製造販売を行なっている企業です。
フクシマガリレイの温冷配膳車は、旋回半径が約1mと小回りも利くので、小規模施設でも使いやすくなっています。 また、フルオープンドアを採用しているため、配膳時の動線を十分に確保できるでしょう。 衛生面では排水タンクが本体底部にあるので、お手入れも簡単で清潔感を保てます。
フクシマガリレイ株式会社の比較ポイント
製品情報
サイズ | W990mm×D770mm×H1170mm |
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機能 | 手動式、フルオープンドア |
特徴 | コンパクトサイズに設計されており、旋回半径も約1mと小回りが利くので、狭い場所でも使いやすい |
価格 | 2,900,000円 |
エレクター株式会社は、病院向けの配膳車や物流向けパレットラックなどの製造・販売を行なっているメーカーです。 エレクターの温冷配膳車「MOG smile」は、丸みを帯びたデザインで、どのような場所に置いても高級感があります。
人間工学に基づいて設計されているため、腕力に自信がない方でも楽に操作ができます。 また、フルフラットドアを採用しており、掃除がしやすい点も魅力といえるでしょう。
エレクター株式会社の比較ポイント
製品情報
サイズ | W1340mm×D750mm×H1349mm |
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機能 | フルフラットドア |
特徴 | ドアの素材にアクリルを使用しているので、傷がつきにくく衛生的 |
価格 | 3,300,000円 |
PHC株式会社は、ライフサイエンスやヘルスケアIT事業などにおいて、開発・製造・販売をおこなっている企業です。
PHCの温冷配膳車「デリカート」の最もコンパクトなモデルは、業務用小型エレベーターに積載できます。 ドアやハンドルなどの頻繁に人の手が触れる部分には、抗菌加工を施してあるので、常に清潔感を保てます。
PHC株式会社の比較ポイント
製品情報
サイズ | W770mm×H1050mm |
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機能 | パススルー、スリムドアグリップ |
特徴 | ドアやハンドルなど、手が触れる部分には抗菌加工が施されている |
価格 | 要お問い合わせ |
北沢産業株式会社は厨房機器の総合商社として、商品開発やメンテナンスなど厨房のトータルサポートを提供しています。
北沢産業が販売している「ウェルカート」は、コンパクトサイズかつ軽量ボディの温冷配膳車です。 また、庫内の温度を設定温度まで素早く上げる「遠赤外線微風循環方式」を採用しており、保温性に優れています。
安全面では、マグネットコンセントや漏電ブレーカーが搭載してあるので、安心して利用できるでしょう。
北沢産業株式会社の比較ポイント
製品情報
サイズ | W1370×D780×H1350 |
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機能 | フリーハンドル、スリムドアグリップ |
特徴 | 素早く設定温度に達する「遠赤外線微風循環方式」を採用 |
価格 | 要お問い合わせ |
温冷配膳車とは、温かい食事は温かいままで、冷たい食事は冷たいまま提供できる配膳車(ワゴン)です。主に、病院や介護施設で利用されています。
温冷配膳車の主な機能として挙げられるのは、美味しい食事を提供するために「温度管理」ができることでしょう。1台の中で、温かい食事と冷たい食事の両方の温度管理ができるのも特徴の1つです。
また、自走式と手動式があり、自走式はボタン操作とハンドル操作で力を使わずに移動が可能です。大人数の食事をまとめて運べるので、配膳業務の負担軽減につながり、衛生的かつ美味しい食事を提供できます。
温冷配膳車の基礎については【徹底比較】病院・介護施設向けの温冷配膳車11選|選び方や導入メリットもでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
温冷配膳車は、作りたてのような食事を提供できるとして、病院や介護施設などで広く利用されています。
しかし、配膳車の中には大型サイズが多く、「価格が高い」「動線の確保がしづらい」といったデメリットもあるでしょう。 今回ご紹介した小型の温冷配膳車は、動線の確保がしやすく、大型よりも導入価格をおさえられます。今後、温冷配膳車を選ぶ際は、
上記の3つのポイントを意識して製品を選んでみるとよいでしょう。 スタッフの配膳業務の負担を軽減するためにも、小型温冷配膳車の導入を進めてみてはいかがでしょうか。
温冷配膳車探しの専門知識・時間がない方
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