生体情報モニターは、患者のバイタルをリアルタイムに計測・記録し、容態を把握するために欠かせない医療機器です。この中でも、ベッドサイドに置くタイプの製品はベッドサイドモニターと呼ばれています。
医療現場では正確なデータ収集と素早い対応が求められるため、自院のニーズにあう信頼性の高いモニターを選ぶことは重要です。そこでこの記事では、生体情報モニターのおすすめのメーカー6選について、特徴や利用シーンをご紹介していきます。
ここでは生体情報モニターのおすすめメーカー6選をご紹介します。
特徴やおすすめポイント、利用シーンなどをまとめていますので、製品選びの参考にしてみてください。
日本光電は、生理検査機器や人工呼吸器、麻酔器などの医療電子機器を扱う専門メーカーです。日本光電と取引がある 病院は全国の87.7%、診療所は38.2%と全国多くの医療機関と関わりがあります。全国の生体情報モニターは、集中治療室や手術室で使えるものから、小型・軽量で手軽に使えるものまで、多くの製品を展開しています。
日本光電工業株式会社の比較ポイント
製品情報
生体情報モニターの種類 | CSM-1000シリーズ、BSM-3000シリーズなど |
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利用シーン(場所) | ICU、CCU、手術室など |
本社住所 | 東京都新宿区西落合1丁目31番4号 |
フクダ電子株式会社は、医療機器の製造・販売や海外からの医療機器の輸入・販売を行っているメーカーです。生体情報モニターは、セントラルモニターとベッドサイドモニターをあわせて10種類以上の製品を展開しています。ベッドサイドモニター「DS-1200」は2022年のグッドデザイン賞を受賞した製品です。各種モジュールを内蔵することができるAll In Oneモデルで省スペースを実現しており、フクダ電子独自のAF解析フローやスクリーンショット機能などが搭載されています。
フクダ電子株式会社の比較ポイント
製品情報
生体情報モニターの種類 | DS-1800、DS-1200など |
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利用シーン(場所) | 集中治療室、一般病床、搬送中など |
本社住所 | 東京都文京区本郷3-39-4 |
フクダコーリン株式会社は、医療機器・医療システムの企画・販売およびアフターサービスを行っているメーカーです。生体情報モニターは、小型・軽量の手軽なものからハイエンドモデルまで、7製品を展開しています。生体情報モニタ Accumil ePMシリーズ(ePM10M)は必要に応じて観血血圧、CO2、麻酔ガス、BISの各種モジュールを追加できます。
フクダコーリン株式会社の比較ポイント
製品情報
生体情報モニターの種類 | Accumil ePMシリーズ、Accumil Nシリーズ |
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利用シーン(場所) | 集中治療室、一般病床、搬送中など |
本社住所 | 東京都文京区本郷2-35-27 |
フィリップスジャパンは、臨床医が正確な診断を行い、パーソナライズされた治療を提供するために必要な医療機器を提供している企業です。治療の環境や患者のケアレベルなど、さまざまな要件に対応できる製品を幅広く展開しており、IntelliVue生体情報モニタは2002年以降、100万台以上の販売実績があります。
株式会社フィリップス・ジャパンの比較ポイント
製品情報
生体情報モニターの種類 | IntelliVue MX750、IntelliVue X3など |
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利用シーン(場所) | 集中治療室、一般病床、搬送中など |
本社住所 | 東京都港区港南2-13-37 フィリップスビル |
GEヘルスケア・ジャパンは、医療機器、画像診断用薬剤、データ分析結果、アプリケーションやサービスを提供している企業です。
生体情報モニターは、外来から集中治療室まで、幅広い状況に対応できる製品を展開しています。
ECG・NIBP・SpO2をはじめ、様々な計測アルゴリズムとアラームマネージメントを備えているため、モニタリングの安全性と信頼性を最大限発揮することが可能です。
GEヘルスケア・ジャパン株式会社の比較ポイント
製品情報
生体情報モニターの種類 | CARESCAPEモニターシリーズ、B105・B125生体情報モニター |
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利用シーン(場所) | 集中治療室、一般病床、搬送中など |
本社住所 | 東京都日野市旭が丘4-7-127 |
エー・アンド・デイは、 電子計測器、産業用重量計、電子天びん、医療用電子機器などの研究開発、製造、販売を行っています。生体情報モニタ TM-2591は「全ての人の使い心地に寄り添ったバイタルモニター」をコンセプトにしており、不安を和らげる優しいデザインが魅力です。シンプルな操作性や見やすい大画面、独自の血圧測定アルゴリズム、プリンタ内蔵、長時間駆動可能なバッテリ内蔵なども特徴として挙げられます。
株式会社エー・アンド・デイの比較ポイント
製品情報
生体情報モニターの種類 | バイタルセンサRシリーズ、バイタルステーションS6 |
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利用シーン(場所) | 一般病床、外来 |
本社住所 | 東京都豊島区東池袋三丁目23番14号 |
ここでは生体情報モニターの基本について解説します。
生体情報モニターは、患者のバイタルサインをモニタリングするために用いられます。
患者のベッドサイドに備え付けられている製品は「ベッドサイドモニター」、スタッフルームで複数患者の情報を一元管理するための製品が「セントラルモニター」です。
生体情報モニターは、心電図・心拍数、呼吸、体温、血圧などのバイタルサインのリアルタイムな測定・記録が可能です。
また、測定値に異常があればアラームが鳴る機能、心電図の解析機能、バイタルサインの保存機能なども搭載されています。
ここでは、生体情報モニターについてのよくある質問に回答します。
生体情報モニターは、体の状態変化を常に把握する必要がある、手術室や集中治療室で主に用いられています。また、一般病床においても、不整脈が出やすい患者や、心停止のおそれがある患者などには使用されるケースが多いです。
製品によりますが、生体情報モニターと連携可能なナースコールもあります。ナースコールと生体情報モニターが連動している場合、アラートが発生すると直ちにナースコールへ知らせることができます。スタッフステーションを離れていても、すぐにアラートを確認することができるため、安全性は大きく向上するでしょう。
生体情報モニターは、病院において患者の容態を把握するために欠かせない医療機器であり、重要な役割を果たしています。この記事では、生体情報モニターのおすすめメーカー6選について、特徴やおすすめポイントなどをご紹介しました。
また、生体情報モニターがどのような場面で使われるか、ナースコールとの連携が可能かなど、よくある質問についても回答しています。各メーカーの製品情報を比較し、自院のニーズにあう製品を選びましょう。