「アンシエル(ANSIEL)」は積水化学が独自開発した高精度センサーが搭載されており、検知速度が早い離床・起き上がりセンサーです。
多くの見守り支援ロボットは、サーバーレンタル代などの月額費用が発生する場合がありますが、「アンシエル」はランニングコストがかからないのが大きな魅力と言えるでしょう。
さらに、他の端末との連携が可能なため、ICT機器に慣れていない職員でも使いやすいのが特徴です。
今回は、アンシエルの機能や特徴などをわかりやすく解説し、実際にアンシエルを導入した施設の声も紹介していきます。
2020年5月に販売を開始したアンシエル。自施設に向いているか気になる方は、ぜひ最後までお読みください。
現在アンシエル(ANSIEL)の導入を検討しており、どういった特徴や機能があるのか気になる方もいらっしゃると思います。 ここでは、アンシエルの具体的な特徴と機能をわかりやすく解説しますので、参考にしてください。
アンシエルの厚みはわずか1mm
現在離床センサーを使っていて、誤反応が多く困っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アンシエルは、積水化学が独自開発した高精度のセンサーを搭載しているため、起き上がり後、平均5秒で通知されます。 また、心拍・呼吸状態に加え、入床、起き始め、起き上がり、体動、在床、不在の6つの状態を正確に検知することができます。
これにより、夜間の一人歩き、徘徊リスク、立ち上がり時の事故リスクなどを未然に防ぐことが可能です。 さらに、利用者の状態に合わせて通知を出すタイミングを設定できるため、無駄な通知を減らすことができます。
参考:起上検知|【離床・起上り通知センサー】アンシエル(ANSIEL)|積水化学工業株式会社
利用者の在床状況が一覧できるアプリの画面
施設全体の利用者の在床状況を一覧で見られるようになれば、業務負担軽減につながるのに、と思った経験はありませんか。
アンシエルの専用アプリを使用すると、簡単に利用者の在床状況を把握できます。 専用アプリは、スマホ・タブレット・PCに対応しており、施設全体の利用者の状態が一目でわかります。
これにより、夜間帯の見回り時に全部屋巡視する必要がなく、職員の負担軽減になるため、業務効率化につながります。
また、各利用者ごとに心拍・呼吸やイベント履歴を確認することができ、最大で1ヶ月分をまとめてPDF化することも可能です。
参考:在床管理|【離床・起上り通知センサー】アンシエル(ANSIEL)|積水化学工業株式会社
離床センサーの中で最も使われているのは、ベッド横に設置するマットセンサータイプです。バスマットのように床に敷かれたセンサーが、利用者の体重を感知して反応します。 しかし、このタイプは離床センサーが見える位置に置いてあるため、利用者が「自分の行動は監視されている」と感じ、不快感を覚えてしまう可能性も否定できません。
中には、利用者がマットセンサーを避けて行動し、事故につながるケースもあります。 一方、アンシエルはマットレスの下に置くベッドセンサータイプ。ベッドに入るときに利用者から見えることもなく、利用者の反応を心配することなく使うことができます。
アンシエルはマットレスの下に設置するため、汚れる心配もありません。
ここからはアンシエルの導入に向いている施設について解説します。離床センサーは様々な種類があります。自施設に適したものを選ぶため、施設の状況と照らし合わせて参考にしてください。
アンシエルの導入に向いている施設は、センサーの精度にこだわっていることです。積水化学の発泡体技術とテープ加工技術を生かした、独自開発センサーを搭載しています
現在、他社の離床センサーを導入している方で、「センサーが反応しない」「センサーの反応が遅い」などで困った経験はありませんか。
アンシエルは、積水化学が独自開発した超高感度センサーが搭載されており、平均5秒で通知がされるため、そういったことがほとんど起こりません。 センサーの精度にこだわりたい施設は、アンシエルの導入に向いているといえるでしょう。
現在、Wi-Fi環境が整っている、もしくはこれからWi-Fi環境を整える予定のある施設は、アンシエルの導入に向いています。
Wi-Fi環境を生かしてICTを導入をしようと思っても、大掛かりな設置作業や複雑な機械の設定が必要になる場合もありますが、心配ご無用。
アンシエルは、Wi-Fi環境と電源さえあれば、すぐに設置が可能です。大掛かりな設置作業も必要なく、厚さわずか1mmのシートをマットレスの下に設置するだけです。
現在、NDソフトウェアの「ほのぼのNEXT」、ケアコネクトジャパンの「ケアカルテ」を利用中、もしくは導入を検討している方は、アンシエルの導入に向いています。
アンシエルは、これらのシステムと連携することが可能です。
ほのぼのNEXTと連携することにより、これまで手書きで行なっていた記録作業が、PCやタブレットで入力可能となり、業務負担の軽減につながります。
ケアカルテとの連携では、検知情報や心拍・呼吸の情報を自動記録することが可能です。これにより、1つの画面でセンサー情報と介護記録を同時に確認できます。
ここでは、 アンシエルを実際に導入した利用者の体験談や口コミを掲載していきます。以下の内容を参考にして、自施設との相性を見極める判断材料にしてください。
アンシエルを導入する前は別のセンサーを使用していましたが、インターフェースや操作が複雑で、理解に時間がかかっていました。
さまざまな年齢層の職員が働いているため、一目で理解できるシステムでないと難しいと感じる職員も多かったように思います。
そこで、他のセンサーを探していたところ、アンシエルを見つけました。 導入を決定づけたのは、機能のシンプルさと使いやすさです。
取り付けが非常に容易で、スムーズに設置することができました。Wi-Fi環境と電源さえあれば、誰でも簡単に設置できます。
導入後は、起き上がりや離床といった事故につながるリスクの高い行動をアプリで把握できるようになったので、スタッフの精神的ストレスが大きく減少しました。アプリで利用者様の行動履歴も確認できるため、非常に便利です。(有料老人ホーム「グランフォレスト目白」)
アンシエルを導入した施設の詳細は、「介護スタッフの負担を和らげる 積水化学の見守りセンサー『アンシエル』」でも詳しく取り上げています。参考にしてください。
アンシエルを導入した理由は、転倒などの事故を未然に防ぐのが最大の目的です。
施設では、転倒事故などが起きると、職員は今まで以上に見回りを強化する必要がでてきます。しかし、見回り業務を強化してしまうと、入居者様に寄り添うような介護をする時間が作れなくなってしまいます。だから、アンシエルが我々には必要でした。
これまで何度も転倒を繰り返していた方の部屋にアンシエルを設置したところ、起き上がった時点で通知してくれたため、立ち上がり前に駆けつけることが可能になりました。結果として事故を未然に防ぐことができ、非常に役立っています。
また、他社のセンサーは設定方法や不具合が起きたときの対処方法などが難しく、その都度確認が必要でした。
介護の現場は今までパソコンを使う業務は少なく、機器に対して疎い職員が多い傾向にあります。そんな中、アンシエルはかなり簡単に設定ができ、自分たちだけでも対応できました。それも決め手の一つです。 (株式会社さわやか倶楽部)
参考:アンシエル(ANSIEL)の導入事例|積水化学工業株式会社
ここでは、実際にアンシエルを導入している施設を一部紹介します。
などの施設で、実際に導入されています。
アンシエル(ANSIEL)は、積水化学が独自開発した高精度センサーが搭載されており、利用者の動きを細かく検知するため、事故を未然に防ぐことが可能です。
また、ICT機器設置の導入ハードルも低く、Wi-Fi環境と電源さえあれば、ICT機器に対して疎い職員でも簡単に設置できます。
センサーの精度にこだわりたい、Wi-Fi環境が整っているなどの施設は、アンシエルの導入を考えてみてはいかがでしょうか。