「外壁材としてアルミサイディングを検討しているが、どのメーカーがいいかわからない」
「アルミサイディングの価格相場がどれくらいか知りたい」
このように考えている方も多いのでは無いでしょうか?
今回の記事では、近年シェアが広がっているアルミサイディングについて、価格相場やおすすめのメーカーについて紹介していきます。アルミサイディングにすることのメリットやデメリットも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
アルミサイディングの一般的な価格相場は、30坪程度の住宅(戸建て)であれば200〜400万円ほどです。
トップクラスの軽さや耐震性など材料としての質が高いアルミサイディングは、他のサイディングに比べると価格が高くなっています。
通常、寿命を迎えた外壁は新しいものに張替えをするか、今の外壁を残したままその上から重ね貼りをするかのどちらかの選択が可能です。
もし、張替えをする場合は上記の金額だけでなく、現在の外壁の解体・撤去作業や廃材の処分など別途費用が必要になります。
業者によって価格が異なるため、詳しい金額を知りたい方は見積もりをとるのがおすすめです。
後々、後悔しないようにしっかりと比較検討するようにしましょう。
アルミサイディングとは、アルミニウム製のサイディングのことです。
断熱材を内部に巻き込んでおり、表面にはアルミメッキが施されています。
こちらは金属サイディングの一種として分類されます。一般的に金属サイディングというと、ガルバリウムという合金でメッキされた鉄である「ガルバリウム鋼板」が多いです。
しかし、ガルバリウム鋼板にはない、アルミサイディングだからこその特性があります。
その特性を活かしてサイディング施工でよく用いられるようになってきました。
窯業系サイディングやガルバリウム鋼板と比較すると、まだまだ割合は低いですが、ニーズが高くなりつつあります。
アルミサイディングの特徴は以下の2点です。
最大の特徴は、他のサイディングに比べてとても軽量であること。軽量であるということは、建物へかかる負担が少なく、耐震性も優れているのです。
さらに、外気温の変化などにも強い外壁材で、耐久性や耐候性も抜群。アルミサイディングは、表面素材にアルミニウムを使用しているので、ガルバリウム鋼板よりも錆びにくくなっています。
一般的に、ガルバリウム鋼板の耐用年数は25年から35年とされていますが、アルミサイディングは30年から40年。腐食に強いことで、耐用年数が長いのが特徴です。
しかし、表面の塗装が劣化してきたらメンテナンスも必要になります。メンテナンスのタイミングは塗料の質にもよりますが、10年から15年を目安とするとよいでしょう。
セメントや繊維質を主な原材料としている外壁材の一種である窯業系サイディング。
アルミサイディングとの大きな違いは、「重量」と「水を弾く性質」です。
アルミサイディングの重さは窯業系サイディングの重量の約1/4と軽量です。
そのため建物への負荷が少なく、耐震性に優れています。
また、原材料がセメントである窯業系サイディングは外壁材自体に防水性はありません。
それに比べ、水分を弾く性質を持っているアルミサイディングは、寒冷地での凍害にも強いのです。
メンテナンスはどちらも必要ですが、軽量で水を弾くアルミサイディングの方が、手間や費用を抑えられます。
前述での特徴を踏まえた上で、アルミサイディングを外壁材に使用するメリットを紹介します。
今回紹介するのは、以下の4つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
先ほど説明したように、アルミサイディングは水を弾く性質があります。
表面がアルミメッキ加工されており、吸水や透水はしません。
数ある金属サイディングの中でも錆に強く、建物を雨風から守り劣化を防ぎます。
雨や湿気に影響を受けやすい窯業サイディングに比べると、メンテナンスにかかる手間や費用を抑えることができるでしょう。
アルミサイディングは、アルミ素材の内側に高性能の断熱材が充填されています。
そのため、外気の影響を受けにくく家の中の温度を保てるのです。
外壁材にアルミサイディングを使用することで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な生活を送ることができるでしょう。
断熱材が充填されているアルミサイディングは、防音性も高いです。
断熱材は熱だけではなく音も吸収してくれます。
建物の中や外からの騒音や生活音の漏れも抑えることができ、安心して生活することができるでしょう。
数ある金属サイディングの中でも特に軽量であるアルミサイディングは、耐震性に優れています。
建物の重量は耐震性に大きく関係しており、重量が小さいほど耐震性は高くなるのです。
そのため、トップクラスの軽さを誇るアルミサイディングは、他の外壁材と比較しても耐震性が抜群です。
アルミサイディングは、メリットもたくさんありますが、デメリットももちろんあります。
前述のとおり他のサイディングに比べると単価が高い材質なので、デメリットもしっかり把握し、後悔しないようにしておきましょう。
上記の3点について詳しく見ていきましょう。
アルミサイディングは、ガルバリウム鋼板や窯業系サイディングなど他のサイディングと比べると単価が高いです。
高い耐震性や水を弾く性質を持っているなど、高性能な質の高い外壁材であることは間違いないですが、予算も考える必要があるでしょう。
予算を踏まえて、メーカーを選定したり必要な機能を選択する必要があります。
アルミサイディングは加工しやすく扱いやすいですが、その素材の柔らかさゆえに傷がつきやすいです。
ぶつけるとへこんだり、小石や砂が多いと外壁に傷が多くつく可能性も・・・。
人通りの多いところや、小石や砂などが多い地域など、場所によって外壁を選ぶことも重要です。
アルミサイディングは表面を成形することができません。
そのため、窯業系サイディングなどと比べるとデザインのバリエーションは少なくなります。
しかし最近では、カラーの選択肢が増えたり、印刷技術が向上しレンガ調や石材調の模様も本物に近くできるようになってきました。
アルミサイディングは、他のサイディングよりも価格が高い傾向にあるので、出来るだけ施工費用を安く抑えたい方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、施工費用を安く抑えるための方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
それぞれ詳しくみていきましょう。
必ず、複数の業者で見積もりをとるようにしましょう。
業者によって価格が異なることがよくあるので、1社で満足せずに複数の業者で見積もりをしてもらうことが重要です。
比較検討することで相場価格もある程度把握できるので、適切な施工をしてくれる業者も見つけやすくなります。
不要な費用を払わないためにも、いくつかの業者で見積もりをとるようにしましょう。
自然災害や突発的な事故による外壁リフォームであれば、火災保険を利用できる可能性があります。
経年劣化による傷やへこみなどは、対象外になりますので注意が必要です。
原因がわからなかったり、補償の対象になるかわからない傷やへこみがある場合は保険会社などに相談してみるとよいでしょう。
こちらでは、アルミサイディングを取り扱っているおすすめのメーカー3つを紹介します。
性能やデザインのバリエーションなどを含めて厳選したので、ぜひ参考にしてみてください。
世界最大級のガラスメーカーであるAGCと、建築材料・住宅設備機器業界最大手のLIXILの外装事業を統合して生まれたのが、旭トステム外装株式会社です。AGCが独自開発した塗料である「セルフッ素コート」は、色褪せなどの進行を遅らせることができます。
このとても優れた耐候性によって、金属サイディング業界で初めての「塗膜の変色・褪色15年保証」に対応。また、Danサイディングの重量は窯業系サイディングの1/8という軽量さが特徴です。外壁材が軽いと建物への負荷も軽減されるので、耐震性にも優れています。
さらに、外壁材に充填されている断熱材は、硬質発泡ポリウレタンでとても高性能です。夏は涼しく、冬は暖かい快適な空間で過ごすことができるでしょう。
Danサイディング アルミ スタンダードの比較ポイント
製品情報
商品名 | Danサイディング アルミ スタンダード |
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費用目安 | 要お問い合わせ |
会社名 | 旭トステム外装株式会社 |
本社住所 | 東京都品川区西品川1丁目1番1号 大崎ガーデンタワー19階 |
アルミ建材メーカーであるYKK AP株式会社は、外壁材メーカーの中でも豊富な種類のアルミサイディングを取り扱っています。最新のテクノロジーとデザイナーがコラボして完成させた表面塗装は、まるで天然素材のような美しさです。
木目柄シリーズや深絞りシリーズなどの取り扱いから、カラーバリエーションも数多く取り扱っており、コーディネートが自由自在にできます。さまざまなバリエーションを持ちながら、軽量で耐久性が高く、経年劣化などによるメンテナンスの手間も最小限に抑えられるでしょう。
また、サイディングの内側には極めて高い断熱性能を発揮する「ノンフロン硬質プラスチックフォーム」を充填。年中快適に過ごせることはもちろん、省エネ効果も期待できます。
アルカベールの比較ポイント
製品情報
商品名 | アルカベール |
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費用目安 | 要お問い合わせ |
会社名 | YKK AP株式会社 |
本社住所 | 東京都千代田区神田和泉町1番地 |
外壁材やビル用の屋根下地材などを製造している東邦シートフレーム株式会社は、創業80年以上の老舗メーカーです。金属サイディング全般に力を注いでおり、アルミサイディングの中では「ラピスV5 AL」が人気。
タイル式のデザインで、カラーバリエーションも3色あります。アクリルシリコン塗装のため、変褪色に強く「塗膜10年保証」されるため、長期にわたって安心して使用できるでしょう。
また、多重塗装により耐久性に優れているので耐久性も抜群。重厚感のあるタイル式のデザインで優れた耐久性を持ったラピスV5 ALは、金属サイディングならではのシンプルな質感が苦手な方にもおすすめです。
ラピスV5 ALの比較ポイント
製品情報
商品名 | ラピスV5 AL |
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費用目安 | 要お問い合わせ |
会社名 | 東邦シートフレーム株式会社 |
本社住所 | 東京都中央区日本橋3丁目12番2号 |
近年、シェアを広げているアルミサイディング。他のサイディングと比較すると高価ではあるものの、その軽量さゆえに耐久性は抜群です。
水を弾く性質なども建物の経年劣化の抑制ができ、今後メンテナンスに掛かる費用も抑えられます。
後悔のない選択をするために、メーカーの比較や住む地域に必要な性能の取捨選択などをしっかりとしておきましょう。
妥協しないことで、適正なメーカーかつ納得のいく費用で自分好みの外壁にすることができます。
迷っている方は、ぜひ今回紹介したおすすめのメーカーを参考にしてみてください。