ブロック塀の解体・撤去を考えてはいるけれど、初めての事でどうしていいかわからないという方は多いでしょう。そこで今回の記事では、ブロック塀解体時に発生しうるトラブルや注意事項について詳しく解説していきますので参考にしてください。
ブロック塀を解体する前に、いくつか確認しておくべき注意事項があります。ここでは、以下の3点に絞って注意事項を解説しますので参考にしてください。
ブロック塀の解体時は、騒音や場合によっては重機による振動も発生するため、トラブルを防ぐためにも業者と一緒に近隣の住宅へ挨拶周りをしておいた方がいいでしょう。また、業者から塀の倒壊による危険性などに関して説明してもらうといいです。
ブロック塀を解体する前には、必ず所有権の確認をしましょう。これは、稀にブロック塀を解体する際に、自分に所有権がなかったというケースがあるためです。
共有のブロック塀の場合は、同意書や費用の説明なども必要なので、まずは誰のものなのかを正確に把握する必要があります。また、ブロック塀が共有しているもので解体する際は、費用を折半する必要がありますが、簡単に承諾を得られるわけではないことも頭に入れておきましょう。
ブロック塀を解体するにあたっては、業者に費用の見積もりをとってもらう必要があります。このとき、1社だけに見積もりをとってもらうのではなく、複数社に見積もり依頼をしましょう。これは、1社だけだと、その見積もりが適切かどうかわからないためです。
また、見積もりの際は金額だけではなく、内訳もしっかりと確認するようにしましょう。内訳が細かければ細かいほど信頼できる業者であるという指標になります。一方、「〇〇一式」のように、簡潔にまとめられて内訳が分からない見積もりは注意が必要です。廃材処理費用や出張費用などの細かい費用が含まれていない可能性があります。
ここでは、実際にブロック塀解体が完了するまでの流れについて解説していきます。基本的には以下の流れで進めていくので参考にしてください。
先述した通り、事前の挨拶はとても大切です。ブロック塀の解体は、騒音や粉塵の発生が伴うため、近隣への挨拶をしないまま進めてしまうと、トラブルに発展する可能性があります。
また、専門的な細かい部分についての注意事項もあるので、そのあたりのことは業者に付き添ってもらって説明をお願いしましょう。
まずは実際に解体を行う箇所に、マーキングや下処理を行います。マーキングが終わったら、コンクリートカッターで切れ目を入れますが、これは解体作業をスムーズに進めるためです。工事費用が安い業者は、このような基本的な下準備を行わない場合もあるので注意しましょう。
そのため、見積もりをとってもらった後に、その中にマーキング作業が含まれているか確認しておくようにしましょう。
下準備が終わったら、重機や各種機器を使って解体を行います。ただし、すべての範囲で重機を使うわけではありません。場合によっては手作業の場合もあります。
どのように解体していくかによって、解体作業に必要な人数や完了までの日数が異なるため、それに伴って見積り金額も変動することを覚えておきましょう。
解体作業で出たブロックの廃材は、産業廃棄物として扱われます。そのため、トラックに積んで処分場で廃棄しなければなりません。しかし、なかには正しい廃棄方法ではなく、不法投棄する悪質な業者も少なくないです。
自分のブロック塀から出た廃材が不法投棄されないようにするためにも、業者を選定する段階で廃棄方法について確認しておくようにしましょう。
産業廃棄物収集運搬の許可を得た上で、マニフェスト制度に従って正しく処分している業者を選ぶことで、マニフェストの伝票で廃棄物が正しく処分されたかどうかを確認可能です。
ブロック塀のなかで解体しない部分がある場合は、断面をセメントで補修します。また、解体完了後は現場周辺を解体前と同じ状態になるように清掃を行わなければなりません。
しかし、なかには解体後の清掃を疎かにする業者もいるので、依頼する際に清掃に関して確認しておくようにしましょう。
ブロック塀の解体費用についてはブロック塀撤去の相場はどれくらい?安く済ませる方法も記載ありでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ブロック塀の解体にあたっては、近隣への挨拶や所有権の確認など確認すべきポイントがいくつかあります。また、ブロック塀解体の流れを、業者任せにするのではなく自分でも理解しておくことで、トラブルを防ぐことが可能です。
今回の記事の内容を参考に、ブロック塀解体時の注意事項をおさえておくようにしてください。