クリニック閉院の医療機器はどうする?買取と廃棄をスムーズに行う方法

更新日 2026.01.14
投稿者:豊田 裕史

クリニックの閉院が決まったあと、多くの先生を悩ませるのが「山のような医療機器や機材をどう片付けるか」という問題です。

  • まだ使えるものは売りたいけれど、どこに頼めばいいのか?
  • 古い機械の処分にお金がかかりすぎるのは困る
  • 処分の手続きで後からトラブルになりたくない

こうした悩みは、どの先生も共通して持っているものです。この記事では、医療機器の買取と処分の進め方を、難しい言葉を使わずにまとめました。損をせず、手間をかけずに院内をきれいにするためのポイントを確認していきましょう。

この記事でわかること
  • 「売れるもの」と「捨てるもの」の目安(何が売れるのか)
  • トラブルを防ぐ「信頼できる業者」の選び方
  • 手間を最小限にするための効率的な進め方
閉院時の機材整理、何から始めるべきか迷っていませんか?
  • 買取と廃棄をまとめて任せられる、身近な業者をご紹介
  • 「とりあえず相場を知りたい」といった気軽な相談もOK
ご利用は完全無料です。医療機器の処分は、早めの相談がコストを抑える鍵となります。「まずは概算の相場が知りたい」「どこに頼むのが一番楽か教えてほしい」など、お気軽にご相談ください。
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目次

まずは「売れるもの」と「捨てるもの」を分けましょう

クリニックを片付ける際、すべての機材を「ゴミ」として処分しようとすると、多額の費用がかかってしまいます。まずは「価値があるもの(買取)」と「処分が必要なもの(廃棄)」に分けることが、コストを抑える第一歩です。

お金になる可能性があるもの

年式が比較的新しく、中古市場で需要がある機器は、値がつく場合があります。例えば、超音波診断装置(エコー)や内視鏡、レントゲン、心電計などの検査機器がその代表です。

また、CTやMRIといった大型機器も、機種や年式によっては買取の対象となります。そのほか、数年以内に購入されたオートクレーブや電子カルテの端末なども、資産として現金化できるかもしれません。機種や動作状態にもよりますが、処分費用を払わずに済むケースも多いため、まずは査定を検討してみましょう。

検査機器 超音波(エコー)、内視鏡、レントゲン、心電計など
大型機器 CT、MRI(機種や年式によります)
その他 数年以内に購入したオートクレーブや電子カルテの端末など

処分に費用がかかるもの

再利用が難しく、専門の手続きを経て捨てる必要があるものは、廃棄費用が発生します。耐用年数を大幅に過ぎて修理ができない機械や、故障して動かない機材などがこれに当たります。

また、使用済みの針や処置材料などの「感染性廃棄物」は、法律に基づいた特別な処理が必要です。そのほか、長年使い古した事務机や棚、待合室のソファなどの什器も、基本的には処分費用を払って引き取ってもらうことになります。

古い・壊れている 耐用年数を大幅に過ぎ、修理や再利用ができない機械
衛生用品 使用済みの針や処置材料(感染性廃棄物)
什器 使い古した事務机や棚、ソファなど

迷ったら「丸ごと査定」が最もスムーズです

どの機材が売れて、どれがゴミになるのかを先生が一点ずつ調べるのは非常に大変な作業です。そこでおすすめなのが、買取と廃棄の両方に対応している業者へ一括で相談する方法です。

プロの目で院内を丸ごと仕分けしてもらうことで、買取額を廃棄費用に充て、最終的な持ち出し費用を最小限に抑えられる可能性があります。ご自身で判断される前に、まずは専門家に見積もりを依頼するのが一番の手間いらずです。

医療機器を少しでも高く買い取ってもらうコツ

医療機器は、ほんの少しの準備で査定額が変わることがあります。閉院作業で忙しい時期ではありますが、無理のない範囲で以下のポイントを意識してみてください。

付属品や書類を揃えておく

機器本体だけでなく、購入時の付属品が揃っていると評価が上がります。取扱説明書や予備のパーツ、専用のコード類、ソフトウェアのディスクなど、関連するものはできるだけ一箇所にまとめておきましょう。

また、定期点検の記録簿など、これまでのメンテナンス履歴がわかる書類があると、業者が再販しやすくなるため、査定にプラスに働く可能性が高まります。

見た目の印象を整える

査定の前に、機材に付着したほこりや目立つ汚れをさっと拭き取っておくだけでも印象は大きく変わります。「大切に使われてきた機械」という印象を与えることは、査定額のアップに繋がりやすいものです。

また、機器の不具合や故障箇所がある場合は、隠さずに正直に伝えておくことで、後々のトラブルを防ぎ、スムーズな取引を行うことができます。

早めに相談して時期を逃さない

医療機器の価値は、年々新しいモデルが出るたびに下がっていくのが一般的です。閉院ギリギリになってから慌てて業者を探すと、スケジュールの都合で足元を見られたり、比較検討する時間がなくなったりします。

「まだ診療中だから」と遠慮せず、閉院の時期が決まった段階で早めに概算の見積もりを依頼しておくことが、最も納得感のある価格で売却するためのコツです。

医療機器の廃棄・買取で「損をしない」業者の選び方

どの業者に頼むかによって、最終的な費用の支払額や作業の手間は大きく変わります。安心して任せられるパートナーを選ぶためのポイントを確認しましょう。

買取と廃棄を一括で受け付けてくれるか

医療機器の整理で最も効率的なのは、買い取れるものと処分するものを同時に引き受けてくれる業者です。買取専門と廃棄専門の業者を別々に呼ぶと、立ち会いの手間が倍になるだけでなく、運搬費などの諸経費もそれぞれに発生してしまいます。

窓口を一本化することで、買取額を廃棄費用と相殺できるため、トータルの出費を抑えやすくなります。

医療機器の取り扱いに慣れているか

医療機器は精密なものが多く、運び出しには細心の注意が必要です。また、法律(薬機法や産廃法)に基づいた適切な処理が求められるため、単なるリサイクルショップではなく、医療機器の知識が豊富な業者を選ぶべきです。

丁寧な養生で壁や床を保護してくれるか、査定時に型番やオプションを細かく確認してくれるかなど、対応の専門性をチェックしましょう。

情報の消去を徹底しているか

クリニックを閉じる際に最も避けたいのが、患者さんの個人情報の流出です。電子カルテが入ったパソコンや画像診断装置などのデータを、責任を持って完全に消去し、必要に応じて証明書を発行してくれる業者なら安心です。

「ただ引き取るだけ」ではなく、情報の扱いについても明確に説明してくれる業者を選ぶことが、先生自身の身を守ることにつながります。

中古医療機器買取業者については、中古医療機器の買取業者21選|買取相場、買取までの流れを紹介で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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カルテやパソコンの「個人情報」も正しく処分しましょう

医療機関には、患者さんのプライバシーに関わる膨大なデータが存在します。これらを不適切な形で手放してしまうと、思わぬトラブルを招く恐れがあるため、機材の処分とあわせて確実な対策が必要です。

電子データは「復元できない状態」にする

電子カルテが導入されているパソコンや画像診断装置には、患者さんの氏名や症状などのデータが蓄積されています。これらは単にファイルをゴミ箱に入れたり、初期化(フォーマット)したりするだけでは、専門知識があれば復元できてしまいます。

専門の機械でデータを上書きして読み取れなくしたり、ハードディスクを物理的に破壊したりして、確実に消去してくれる業者に依頼しましょう。

紙カルテや書類は「溶解処理」が安心

紙のカルテや処方箋などの書類には法律で定められた保存義務期間がありますが、その期間を過ぎて破棄する場合も、そのままゴミに出すことはできません。

シュレッダーにかける方法もありますが、大量の書類がある場合は、専門の工場でドロドロに溶かす「溶解処理」がおすすめです。機材の運び出しと同時に、これらの重要書類の回収・処理まで任せられる業者を選ぶと、先生の負担は大きく軽減されます。

完了の証明書を受け取る

情報の消去や書類の処分を業者に依頼した際は、作業が確実に行われたことを証明する「消去証明書」や「溶解証明書」を発行してもらうようにしましょう。

これらを保管しておくことで、万が一の際にも、医療機関として正しく情報を管理・処分したことを客観的に証明できます。口約束だけでなく、書面で対応してくれる業者を選ぶことが安心のポイントです。

医療機器以外の「机やイス」もまとめて相談できると楽

クリニック内には、診察室のデスクや椅子、待合室のソファ、受付カウンターなど、医療機器以外の備品もたくさんあります。これらを個別に処分するのは非常に手間がかかるため、医療機器とまとめて引き受けてもらえると非常に助かります。

業者を一本化して手間を省く

医療機器はA社、事務机はB社、待合室の椅子は自治体の粗大ゴミ……というように窓口がバラバラになると、見積もりや立ち会いの回数が増え、先生の貴重な時間が削られてしまいます。

あらゆる備品を一度に査定し、引き取ってくれる業者を選べば、打ち合わせや当日の運び出しも一度で済みます。窓口を一本化することは、忙しい閉院時期のストレスを減らす一番の解決策です。

建物内を空にするコストを下げる

閉院時には、最終的に建物を「スケルトン(何もない状態)」や、契約時の状態に戻して返却しなければならないケースがほとんどです。医療機器だけを先に搬出しても、大きなソファや重い書庫が残っていると、結局は別の片付け費用が発生します。

医療機器の買取で得た利益を、こうした一般家具の処分費用に充てることができれば、持ち出し費用を抑えつつ、効率よく院内を空にすることができます。

閉院に向けた機材整理の段取り(目安)

クリニックの片付けをスムーズに終わらせるためには、早めの準備が欠かせません。一般的な流れを把握して、無理のない計画を立てましょう。

【閉院の2〜3ヶ月前】まずは現状の把握と相談

まずは、院内にどのような機材がどれくらいあるかを確認し、専門業者に見積もりを依頼します。

この段階で「買取ができそうなもの」と「処分の対象になるもの」の目安を知っておくことで、閉院にかかる費用の見通しが立ちます。複数の業者を比較検討したい場合も、この時期に動き始めるのがベストです。

【閉院の1ヶ月前】業者の決定と作業日の調整

見積もり内容を比較し、信頼できる業者を決定します。閉院直前は保健所への届け出や患者さんへの対応などで忙しくなるため、機材の搬出日をあらかじめ予約しておきましょう。

特に大型の機器がある場合は、特殊な車両や人手の確保が必要になるため、早めに日程を確定させておくと安心です。

【閉院当日〜数日後】一斉搬出と最終確認

診療がすべて終了したタイミングで、機材を一気に運び出します。作業当日は、あらかじめ打ち合わせていた機材がすべて運び出されたか、壁や床に傷がついていないかなどを立ち会って確認します。

すべての搬出が終わったら、データの消去証明書や廃棄物の処理伝票(マニフェスト)を後日受け取り、すべての工程が完了となります。

まとめ

クリニック閉院時の医療機器の扱いは、早めに「買取」と「廃棄」を仕分けることがコストを抑える鍵となります。

まだ使える機材は資産として現金化し、古いものは法規則に則って正しく処分しましょう。また、患者さんの個人情報を守るためのデータ消去や、家具・備品の後片付けも忘れてはいけない重要なポイントです。

こうした作業をすべて先生お一人で抱え込むのは簡単ではありません。まずは「買取」と「廃棄」をワンストップで任せられる信頼できる専門業者へ相談し、余裕を持ったスケジュールで準備を進めましょう。それが、長年大切にしてきたクリニックをきれいに片付け、次の一歩を踏み出すための近道となります。

閉院時の機材整理、何から始めるべきか迷っていませんか?
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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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