医療機器は買取できない?売れる・売れないの判断基準を徹底解説

更新日 2026.01.30
投稿者:豊田 裕史

「古くなった医療機器を処分したいけれど、どこなら買い取ってくれるのだろう?」
「まだ現役で動くのに、型落ちというだけで断られないだろうか?」

医療機器の処分を検討する際、こうした不安を感じる方は少なくありません。実は、医療機器の買取には法律や安全基準による特有のルールがあり、一般的なリサイクルショップとは査定のポイントが大きく異なります。

本記事では、買取業者が査定時にチェックしている項目や、売れやすい機器・断られやすい機器の具体的な違いを解説します。「売れるかどうか」の判断基準を知ることで、無駄な廃棄コストを抑え、賢く機器を入れ替えるための参考にしてください。

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この記事でわかること
  • 医療機器が売れるかどうか決まる基準
  • 買取を断られやすいケースの具体例
  • 査定額を少しでも高くするためのコツ
  • 値がつかない場合の正しい処分の仕方
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  • 買取から廃棄まで、まとめて任せられる業者をご紹介
  • 「売れるか知りたい」といった気軽な相談もOK
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目次

どこを見て「売れる・売れない」を決めている?

査定

査定のときに業者がチェックするのは、主に次の3つです。どれも「次に使う場所で、トラブルなく動くか」を確かめるための大切なポイントです。

本体に貼ってある「ラベル」

正確な型式や製造年を確認し、「今でも安全に使えるか」を判断します。これらが分かれば、メーカーの修理サポート期間内か、不具合による回収対象でないかが即座に特定できるからです。ラベルが剥がれて正体が分からないと、安全を保証できないため買取は難しくなります。

機械の「中身のデータ(ログ)」

医療機器には、これまで何回使ったかという「記録」が残っています。外側がいくら綺麗でも、中の部品が寿命に近いと、次に使う人が困ってしまいます。そのため、実際に電源を入れて、使用頻度や消耗具合を確認します。

「動作」に違和感がないか

実際に動かしてみて、「変な音がしないか」「エラー画面が出ないか」を確かめます。日本の中古医療機器は、海外でも「壊れにくい」と人気があるため、ちゃんと動き続けるかどうかを厳しくチェックします。

一般的に「買取を断られやすい」具体的なケース

どれほど高価な機械でも、次に使う人が安心して使えない状態だと、買取は難しくなります。特によくあるのは以下の3つのケースです。

メーカーの「修理サポート」が終わっている

医療機器には、メーカーが部品を保有し、修理を受け付ける期間が決まっています。この期間を過ぎ、故障しても直せない古いモデルは、安全性が確保できないため買取が難しくなります。

「付属品」や「点検の記録」が足りない

操作に欠かせないコード類がなかったり、これまでの点検履歴を記した「保守記録簿」を紛失していたりする場合です。正しくメンテナンスされてきた証拠がないと、再利用の安全性が証明できないため、断られる原因になります。

※中古医療機器の転売時には、薬機法に基づきメーカーへの事前通知や品質確認が義務付けられています(出典:厚生労働省通知)。

解体や運び出しの費用が、再販価格を上回るもの

非常に古い大型機器などで、中古としての売値よりも、解体や運び出しにかかる費用のほうが高くなってしまう場合です。資産価値よりも撤去コストが上回る「逆ざや」の状態になるため、買取が難しくなります。

「買取の対象になりやすい」ケース

断られるケースとは逆に、以下のような条件を満たしていると、前向きな査定が期待できます。

需要が安定している主要な機器

CT、MRI、内視鏡、超音波診断装置(エコー)などは、国内外で常にニーズがあります。これらは専門の許可を持つ業者であれば、積極的に買い取っている代表的な品目です。

製造から5〜7年以内の比較的新しいモデル

医療技術の進化は早いため、新しいモデルほど高値がつきます。また、メーカーの修理サポート期間が数年以上残っていることも、大きなプラス査定のポイントです。

外観が綺麗で、オプション品が揃っている

本体の清掃が行き届いており、予備のプローブや取扱説明書などが完備されている場合です。次に使う人が「即戦力」として導入しやすいため、評価が高まります。

少しでも査定額を上げるための「一工夫」

同じ型式の機器でも、事前の準備だけで査定額に差が出ることがあります。現場で査定士がチェックしている「隠れた加点ポイント」を紹介します。

「校正」や「定期点検」の証明書を一番上に置く

医療機器の価値は、その「信頼性」です。直近で受けたメーカー点検や、校正証明書、法定点検の結果がすぐに提示できる状態だと、業者は「次に販売する際の整備コストが抑えられる」と判断し、プラス査定を出しやすくなります。

医療法においても、管理者は保守点検計画の策定と実施記録の保存が義務付けられています。記録の完備は、法に則った適切な管理が行われていた強力な証拠となります(出典:PMDA 医療機器の安全使用と保守点検について)。

予備の消耗品や周辺備品をすべてまとめる

未使用の記録紙、予備のフィルター、専用のカバーなど、その機器にしか使わない備品はまとめて査定に出しましょう。個別に買うと意外と高価なものが多いため、これらが揃っていると「セット商品」としての価値が大きく上がります。

液晶パネルやタッチパネルの「指紋・皮脂」を拭く

意外かもしれませんが、第一印象は重要です。特に液晶画面が皮脂や消毒液の跡で汚れていると、内部の劣化まで疑われてしまうことがあります。マイクロファイバークロスなどでサッと拭き、「大切に扱われてきた」という印象を与えるだけでも、査定士の心理的ハードルが下がります。

売れるかどうかをスムーズに確認するための3ステップ

「自分の機器はどうだろう?」と思ったら、まずは以下の準備をして専門業者に相談してみましょう。

ラベルの情報を控える

本体に貼ってあるラベルから、「正確な型名」と「製造年」をメモします。この2つの情報があるだけで、メーカーのサポート状況や、おおよその相場がすぐに分かります。

動作状況をメモしておく

最後に使ったとき、エラー表示が出なかったか、異音はしなかったかを確認しておきます。「問題なく動く」という情報は、査定の際の大切な安心材料になります。

スマホで写真を撮って相談する

全体像、電源を入れた状態の液晶画面、そしてラベルの写真を撮って送ります。実物を見に行く前の「仮査定」がスムーズになり、買取できるかどうかの目安を早く知ることができます。

買取が難しかった場合の「処分方法」

残念ながら査定で値がつかなかった場合は、法的なルールに則って正しく廃棄する必要があります。

「産業廃棄物」として専門業者へ依頼する

医療機器は、個人・法人問わず、クリニックから出るゴミはすべて「産業廃棄物」として扱う義務があります。自治体の許可を得た専門業者へ依頼し、正しく処理された証明である「マニフェスト(管理票)」を発行してもらいましょう。

廃棄物処理法においても、医療機関から出る廃棄物は「排出事業者」が自らの責任で適正に処理するよう定められています。単なるゴミとして捨てず、法に則った手続きが必要です。(出典:環境省|廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル

「廃棄」についても買取店に相談してみる

中古としての価値がつかない場合でも、産業廃棄物の収集運搬許可を持っている買取店であれば、そのまま「有料での引き取り処分」ができる場合があります。買取の相談をする際に、あらかじめ「値がつかなかった場合の処分」についても聞いておくとスムーズです。

おすすめの医療機器買取業者「アローズヘルスケア」

アローズヘルスケア

出典:株式会社アローズヘルスケア https://arrows-healthcare.com/

アローズヘルスケアは、中古医療機器の買い取りと販売を専門に行う企業です。この分野で10年以上の経験がある職員が在籍しており、国内だけでなく国外にも独自の販路を持っています。

また、閉院や移転を総合的に手助けする「閉院おまかせパック」を用意しています。医療機器の買い取りに加え、不用品の片付けや内装の取り壊し、役所への届け出に関する相談までをまとめて引き受ける仕組みです。閉院にまつわる煩雑な作業を一度に任せられるため、責任者の負担を減らすことができます。

閉院や移転を検討されている方へ

医療機器の処分理由が「閉院」や「移転」である場合、機器の買い取り以外にも多くの作業が発生します。

不用品の片付けや内装の取り壊し、リース品の返却、さらには保健所への届け出など、その業務は多岐にわたります。こうした煩雑な実務を円滑に進めるためには、全体の流れを正しく把握しておくことが重要です。

閉院の手順や必要な手続きについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。

閉院時の医療機器の処分については、クリニック閉院の医療機器はどうする?買取と廃棄をスムーズに行う方法で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

まとめ

医療機器が買い取れるかどうかを左右するのは、一言で言えば「次の現場でも、変わらぬ安全性が保てるか」という点です。

そのためには、型式や製造年を証明する「ラベル」や、日頃のメンテナンスを証明する「記録」が何よりの武器になります。たとえ国内では型落ちと言われるモデルでも、海外需要を含めれば価値がつくケースは決して珍しくありません。

「もう古いから無理だろう」と諦めて廃棄してしまう前に、まずは手元の機器の情報を整理して、専門業者へ概算を聞いてみることから始めてみてください。それが、コストを抑えつつ、医療機器を次なる場所へとつなぐ最も確実なステップです。

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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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