レントゲンフィルム買取の相場は?処分費用をかけず現金化するコツ

更新日 2026.02.24
投稿者:豊田 裕史

保管期限が過ぎた大量のレントゲンフィルムが、倉庫を占領したままになっていませんか。

これらを産業廃棄物として捨てようとすると、かなりの重量があるため、多額の費用がかかることも珍しくありません。ですが、実は古いフィルムにはリサイクル可能な銀が含まれています。専門の業者に依頼すれば、費用をかけずに引き取ってもらえたり、ときには現金化できたりする場合もあります。

銀の相場やフィルムの種類によって必ずしも利益が出るとは限りませんが、コストを抑えてスペースを空ける絶好のチャンスです。この記事では、納得のいく処分を行うための仕組みや、業者選びのポイントを詳しく解説します。

この記事はこんな方におすすめ
  • 期限切れの大量フィルムをコストを抑えて処分したい方
  • 不要な医療機器もあわせて一括で整理したい方
  • 倉庫の空きスペースを作り、院内環境を整えたい方
レントゲンフィルムや医療機器の処分で困っていませんか?
  • 状況にぴったりの買取・回収業者を無料でご紹介!
  • 不要な医療機器もあわせて整理できる業者をご案内
分量や種類、機器整理の有無など、ご希望に合わせて弊社の提携業者をご案内します。手間のかかる業者探しをコンシェルジュがサポートしますので、まずはお気軽にお声がけください。
コンシェルジュに相談(無料)
目次

レントゲンフィルム買取の基準と価格相場

手元のフィルムが売却できるかどうかは、含まれる銀の量と、その時々の相場で決まります。まずは価値を判断するための、基本的な目安を見ていきましょう。

買取価格の目安

フィルム1kgあたりの買取単価は、銀の相場や在庫量によって変動しますが、おおよそ1円から150円程度が一般的な目安となります。

かなりの幅があるのは、フィルムの種類によって銀の含有量が異なることや、搬出にかかるコストが差し引かれるためです。正確な金額を知るには、まずはお手元の状況を伝えて見積もりを取るのが一番の近道です。

銀の含有量による価値の差

アナログ時代のレントゲンフィルムには、画像を写すための銀が使われています。この銀の量が多いほど、リサイクル資源としての価値が高まります。特に古い大判フィルムは銀がしっかり使われているため、まとまった量があれば十分な資産価値が見込めます。

一方で、比較的新しいフィルムは銀の使用量が抑えられていることもあり、種類によって査定額が変わってきます。

銀相場による単価の変動

買取価格は、市場での銀の価格に大きく左右されます。銀は世界中で取引される資源なので、相場が良い時期にタイミングよく売却できれば、搬出の手間を差し引いても手元にお金が残る可能性が高まります。

依頼する前に、今の市場がどんな様子か少し意識しておくだけでも、賢く手放すヒントになります。

買取と有償処分の境界線

すべてのフィルムに値段がつくわけではありません。「銀としての価値」が「運搬や処理のコスト」を上回れば買取となります。反対に、持っている量が少なすぎたり、銀を含まないフィルムが大半を占めたりする場合は、無料回収や有償処分になるケースもあります。

まずは今の在庫状況を業者に伝えて、ざっくりとした見積もりを確認してみるのがスムーズです。

レントゲンフィルム買取・売却のメリット

買取を選択することは、単なる収益化だけでなく、医療現場の環境改善やコンプライアンス強化にも直結します。

保管スペースの即時解放

大量のフィルムが占拠していた場所を空けることで、備品管理やスタッフの動線がグッと良くなります。高い廃棄費用を払って捨てる代わりに、コストをかけず、あるいは収益を得ながら倉庫がスッキリするのは、経営面でも大きなメリットです。

管理負担とリスクの解消

電子カルテへの移行後もアナログフィルムを保持し続けることは、紛失や劣化、さらには災害時の火災リスクなどを伴います。専門業者へ依頼し一括処分することで、毎年の棚卸しの手間を省き、機密情報保持に関するセキュリティリスクを根本から解消できます。

医療機器の同時買取によるさらなるコスト削減

フィルムの整理と同時に、使用しなくなったレントゲン装置やエコーなどの医療機器も査定に出すのが効率的です。別々に手配する手間が省けるだけでなく、機器の買取金額で全体の処分費用をさらに抑えられる可能性があります。

信頼できるフィルム買取業者の選定ポイント

レントゲンフィルムは極めて機密性の高い個人情報です。安易に安さや価格だけで選ばず、医療情報の扱いに精通したパートナーを選ぶ必要があります。

個人情報保護と証明書

患者さんの氏名やIDが載ったフィルムを扱うため、機密保持契約(NDA)をきちんと結べるかは必須のチェック項目です。また、処理工場で確実に溶解や焼却が行われたことを証明する「処理証明書」を写真付きで出してくれる業者を選んでください。これがあれば、院内のコンプライアンス対策も安心です。

搬出作業の代行範囲

重たいフィルムをスタッフの方々で運び出すのは、想像以上に重労働です。保管場所からの運び出し、車両への積み込みまで、すべてお任せできる業者を選びましょう。日常の診療業務を止めずに、手際よく作業を進めてくれるかどうかが選定のポイントです。

問い合わせから完了までの流れと事前準備

スムーズに見積もりを取り、引き取りを完了させるための手順を確認しましょう。

スムーズな査定のための事前チェックリスト

問い合わせ時に以下の情報を伝えると、概算見積もりがスムーズになります。

  • 分量の目安(例:段ボール◯箱分、棚◯段分など)
  • フィルムの種類(古い青いフィルムか、新しいドライフィルムか)
  • 保管の状態(封筒に入ったままか、中身だけ出しているか)
  • 搬出のルート(エレベーターの有無、トラックの駐車スペース)

問い合わせから完了までの4ステップ

実際に依頼してから、倉庫が空になるまでの一般的な流れを紹介します。

1. 概算見積もり・日程調整

まずは電話やメールで状況を伝えます。事前準備で確認した情報を伝えると、業者が概算価格を算出します。内容に納得できれば、引き取りの日時を決定します。

2. 現地計量

引き取り当日、スタッフが現地へ伺います。その場でフィルムの重さを測る「現地計量」に対応している業者なら、査定の根拠が明確になり、後からのトラブルも防げるため安心です。

3. 搬出・積み込み

計量が終われば、あとはスタッフが手際よく車両へ積み込みます。重量のあるフィルムを保管場所から運び出す作業もすべて任せられるため、病院側の手を煩わせることはありません。

4. 完了報告・精算

積み込まれたフィルムはリサイクル工場へ運ばれます。後日、適正処理を証明する「処理証明書」の発行とともに、買取代金の支払い(または費用の精算)が行われ、完了となります。

レントゲンフィルム処分を円滑に進めるための注意点

費用負担を抑え、トラブルなく作業を完了させるためのポイントです。

袋や封筒からの取り出し

フィルムが紙の封筒に入ったままだと、処理の手間がかかる分、査定額が少し下がる傾向にあります。あらかじめ封筒から出してフィルムだけにすれば単価は上がりますが、その作業にかかる人件費を考えると、そのまま渡すか仕分けるか、バランスを見て判断するのが現実的です。

非銀フィルム混在のリスク

近年のドライフィルムや紙のプリントには、リサイクルとしての価値がほとんどありません。これらが大量に混ざっていると、有償処分になる可能性が高まります。あらかじめサンプルを見てもらったり、混在状況を正直に伝えておいたりすることが、最終的な精算での行き違いを防ぐコツです。

レントゲンフィルム買取・処分のFAQ

現場の担当者さんが気になるポイントをまとめました。

Q1:フィルムを袋やファイルから取り出す作業も任せられますか?

A:基本的には、すでに袋やファイルから出された「フィルムのみ」の状態での回収が一般的です。オプションで中身の抜き出し作業を請け負う業者もいますが、別途人件費が発生するため、買取金額から差し引かれる形になります。手間と費用のバランスを考慮して、どこまでを自院で行うか相談するのがスムーズです。

Q2:10年前の古いフィルムでも大丈夫ですか?

A:はい、大丈夫です。実は、古いフィルムほど銀が贅沢に使われている傾向があるので、買取にはむしろ有利に働くことが多いです。

Q3:マニフェスト(産業廃棄物管理票)は発行されますか?

A:費用を払って捨てる「有償処分」の場合は発行されます。一方で買取(売却)になる場合は、ゴミではなく「商品」としての扱いになるため、マニフェストは発行されないのが一般的です。その代わり、売買契約書や処理証明書がきちんと発行されるので、そちらで適正処理を証明できます。

まとめ:効率的な処分で院内を清潔に

レントゲンフィルムの処分は、コストの最適化とリスク管理を両立させる非常に有効な手段です。銀相場やフィルムの質によっては、必ずしも多額の収益が出るわけではありませんが、本来支払うべき廃棄コストを大幅に抑え、安全にスペースを確保できるメリットは計り知れません。

スペースの有効活用は、病院経営の質を高めるきっかけにもなります。機密保持を徹底できる信頼性の高いパートナーを選び、自院にとって最も合理的な処分プランを選択してください。

レントゲンフィルムや医療機器の処分で困っていませんか?
  • 状況にぴったりの買取・回収業者を無料でご紹介!
  • 不要な医療機器もあわせて整理できる業者をご案内
分量や種類、機器整理の有無など、ご希望に合わせて弊社の提携業者をご案内します。手間のかかる業者探しをコンシェルジュがサポートしますので、まずはお気軽にお声がけください。
コンシェルジュに相談(無料)

中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

関連記事

以降のページは、日本国内の医療従事者を対象に情報提供をすることを目的に作成されています。
日本国外の医療従事者および一般の方に情報提供することを目的としたものではございませんので予めご了承ください。

あなたは医療福祉関係者ですか?

PAGE TOP