クリニックや歯科の内装デザインは、患者様への安心提供やスタッフの働きやすさが左右されるため非常に重要です。一言で内装デザインといっても他業種の店舗と違い、さまざまなルールをクリアする必要もあります。
今回は、クリニックの内装デザインについておすすめの業者から費用についての疑問点を見ていきましょう。特に大阪近郊でクリニックの内装デザインに強い会社を紹介するので、参考にしていただければ幸いです。
まずは、大阪府でおすすめのクリニック・歯科の内装を手掛ける業者を紹介します。
住まいづくりで培った提案力とグッドデザイン賞を受賞するほどのセンスをもつリフォーム業者です。全国の不動産企業や金融機関・会計事務所などと提携し、物件探しから対応してくれます。
リフォームも大がかりなものから部分改修まで、工事の規模は問いません。その他に、事業継承などにも対応しており長いお付き合いができる業者といえるでしょう。設計や内装デザインはもちろんインテリアの手配なども、ワンストップで依頼できます。
「医療機器の開発・提供」と「医療空間の設計・施工」の相互に対応できる経験豊富な業者です。全国各地に営業所とメンテナンス拠点を配置し、日常のサポートはもちろんトラブル発生時も迅速に対応してくれます。
創業から100年以上の実績を持ち、歯科・クリニック・病院・薬局など施設の規模を問わず対応可能です。対応できる内装デザインも幅広く、依頼者のニーズやこだわりを忠実に再現してくれるでしょう。
三井ホームの「WITH DOCTORS」は、医療建築を数多く取り扱っています。特に「医院開業サポートシステム」では、物件選びから資金面のサポートまで扱っており初めての方でも安心です。
既に運営をしている方でも、医院継承や事業拡大などあらゆる場面でのサポートに対応しています。三井ホームは木造建築が特徴の業者です。地球へ配慮しつつ、温かみを演出したい方におすすめといえるでしょう。
創業から12年、現在までに400件以上のクリニック施工実績をもつ業者です。会社は大阪市にあり、関西エリアであれば施工やサポートも対応可能です。施工スケジュール・価格の透明化に力を入れており、不安を感じる部分も丁寧に説明してくれます。
フットワークの軽さにも定評があり、施工前の打ち合わせはもちろん施工後のサポートも迅速です。クロスの張替えのみや外構工事などにも柔軟に対応してくれ、依頼者の細かな要望にも寄り添ってくれます。
1999年から現在まで、年間100件以上のデザイン・設計・施工を手掛けている業者です。内装だけでなく、物件選びから開業支援まで幅広く対応してくれます。戸建クリニックについても、建築から依頼できる点も特徴です。
さまざまなニーズに対応してきた豊富な実績があり、これまでのクリニックから一歩進んだ提案ができます。同時に、スタッフにとって働きやすい動線も提案してくれるため、納得のいく内装を実現できるでしょう。
高級感のあるデザインが特徴の業者です。見た目だけでなく材料の品質にもこだわっています。ワンストップサービスにより一連のコストを抑えつつデザインと工事の品質を上げているので、適正価格での提供が可能です。
施工後は2年間の無料保証がついており、仕上がりに不備がある場合も迅速に対応してくれます。保証期間後も設備機器の修理や経営面のサポートもでき、長いお付き合いができる業者といえそうです。
クリニックの内装デザインを検討するにあたって、欠かせないのが「誰のための空間なのか」という点でしょう。ここからは、さまざまな視点から空間デザインの基本について解説していきます。
クリニックの内装デザインについてはクリニック内装デザイン解説|診療科ごとのポイントや実例まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
そもそもクリニックとは、患者様が抱える心身の不調を改善するための場所です。スタッフの使いやすさも大切なポイントではありますが、患者様目線での空間づくりが必要条件になるでしょう。
患者様が居心地が良いと感じてくれれば、リピーター率の向上にもつながります。代表的な例をあげれば、清潔感や明るさは抑えておきたいポイントです。また、圧迫感が少なく開放感のある待合室であれば、患者様に安心感を与えることもできます。
内装を新しくする際は、夢が広がり新しいデザインにチャレンジしたくなる気持ちも湧いてくるでしょう。しかし、医療機関の内装には守るべき法律や条例が定められています。建築基準法やバリアフリー法や同条例など、項目は非常に多いです。
ただし、病床数が0のクリニックであれば建築基準法にある特殊建築物には該当せず、自由度は高くなります。いずれにせよ、チェックしなければならないことはいくつかあるので専門家に詳細を確認しましょう。
患者様へのイメージアップや法律を順守しただけでは、どうしても似たようなデザインとなってしまいます。その中で差別化を図るためには、診療科や顧客層・地域性に合わせた独自性のあるデザインが欲しいところです。
例えば、歯科であっても子供向けクリニックを目指すのであれば、通常とはデザインが異なってくるでしょう。壁と床を白に統一することで、上品さを演出しているクリニックもあります。
独自性を引き出すために、必要不可欠なのが経験豊富なデザイナーの力です。可能であれば複数業者を比較・検討し、最適な業者を選ぶことをおすすめします。
一言でクリニックの内装工事といっても、さまざまな費用が発生してきます。ここからは、内装工事にかかる費用を項目ごとに見ていきましょう。
内装工事は実施する面積や、材料のグレードによって費用は大きく変動します。それらを踏まえた上で、総合的に見てみると約40万円/坪が一般的な基準といえるでしょう。自院にとって適正価格を知りたい場合は、複数業者から相見積もりを取ることがおすすめです。
その際に全ての業者へ同じ条件を伝えると、比較がしやすくなります。適正価格より安すぎる・高すぎる業者は、欠陥工事や過大請求を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。自院の適正価格を知りつつ、信頼できる業者を見極めましょう。
クリニック内装工事の費用については内装工事の費用はどのくらい?費用相場や物件別の坪単価まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
以下は、25坪のスケルトン物件に内装工事をした場合の費用を表で表しています。こちらの表は、坪単価を45万円に設定しました。
工事内容 | おおよその費用 |
---|---|
仮設・解体工事 | 約20万円 |
建具工事 | 約134万円 |
造作工事 | 約60万円 |
内装仕上げ工事 | 約110万円 |
家具什器工事 | 約140万円 |
ガラス・パーティション工事 | 約40万円 |
電気設備工事 | 約128万円 |
空調設備工事 | 約133万円 |
給排水衛生設備工事 | 約78万円 |
防災設備工事 | 約70万円 |
その他諸経費 | 約110万円 |
総額 | 約1143万円 |
クリニックはレントゲン室や内視鏡設備など、医療設備を整えるためのエリアが必要です。そのため、他業種の内装工事より価格が高くなります。
内装工事の坪単価については内装工事の坪単価相場は?業者によって価格が違う理由も解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
内装を検討する際に注意したいのが、工事を依頼したい業者が「どの程度まで対応できるか」という点です。業者によってはデザインまでしか行っておらず、施工を他に依頼しなければならない場合があります。
そうなるとそれぞれと打ち合わせしなければならず、手間と時間がかかってしまうのです。また、業者の数だけ契約金が発生するので費用も割高になってしまいます。時間と費用を削減するためにも、できる限り設計と施工の両方に対応できる業者を選ぶのがおすすめです。
クリニックにとって、患者様が「過ごしやすい」「また来たい」と思ってもらう空間づくりは重要なポイントです。快適な空間を演出する方法のひとつとして、内装デザインは必要不可欠といえるでしょう。
クリニックの内装は清潔さやいくつかの法規制を守る必要があります。その上で、独自性や地域に寄り添った環境を提供できれば患者様のリピート率アップにもつながるでしょう。自院にとって最適な業者を選ぶために、可能な限り複数社を比較し検討することがおすすめです。