使いやすい電子カルテの特徴とは?おすすめの製品も紹介

更新日 2024.04.09
投稿者:豊田 裕史

近年、紙カルテから電子カルテへ移行する病院やクリニックが増えています。カルテ記入の時間を短縮でき、便利な機能も多く備えている電子カルテですが、上手く運用できるか不安な人もいるかもしれません。

本記事では、使いやすい電子カルテの特徴や最適な電子カルテを選ぶポイントについて解説していきます。電子カルテの導入を検討している方や使いこなせるか心配している方はぜひ参考にしてください。

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使いやすい電子カルテとは?

電子カルテは多くの種類があり、高度な機能を備えたものも登場しています。 「電子カルテをどう選べば良いか分からない」「はじめは使いやすい電子カルテを選びたい」と考える方もいるのではないでしょうか。

普段のカルテ入力の時間を短縮できるように、使いやすさという観点を重視して選ぶのがおすすめで、以下4つのポイントが重要です。それぞれのポイントから、使いやすい電子カルテについて解説していきます。

  • 操作性
  • 機能性
  • サポート体制
  • 管理のしやすさ

操作性にすぐれている

まず第一に、操作性がすぐれているかをチェックすることが、使いやすい電子カルテを選ぶポイントです。パソコンやタブレットなどの機器に慣れていない方でも直観的に操作しやすい電子カルテならば、スムーズな導入が可能になるでしょう。

シンプルで分かりやすい画面設計

操作性にすぐれた電子カルテの特徴の一つ目は「シンプルで分かりやすい画面設計」であることです。

電子カルテ導入においてネックになるのが、「画面上でどこに必要な情報があるか分かりづらい」「次の操作に迷う」といった使いにくさを感じる点と言えます。 シンプルな画面設計であり、操作が簡単で直観的に使いこなせるものを選びましょう。 分かりやすいアイコンが使われていたり、次の操作を指示してくれたりする電子カルテもあるので、チェックしてみてください。

ITが苦手なスタッフでも使いこなせる

操作性にすぐれた電子カルテの特徴の二つ目は「ITが苦手なスタッフでも使いこなせる」ものであることです。医療現場で働いていて、紙カルテや紙での処方箋に慣れていると、電子機器の利用が難しいと感じる方も多くいます。

仮に電子カルテを導入するとなると、職場の多くの人が利用できる状態にしなければなりません。手書き入力が可能であったり、画面が紙カルテと似ていたりと、紙カルテと似た感覚で使えるものもあります。 ITが苦手なスタッフも含め、多くの人にとって使いやすいものを選びましょう。

画面の切替がスムーズ

操作性にすぐれた電子カルテの特徴の三つ目は「画面の切替がスムーズ」であることです。 電子カルテのメリットとして、他の目的に合うカルテを検索したり、患者さんの過去の診療記録を並べて閲覧したりと、画面上で複数の操作が可能な点が挙げられます。

画面の切替がスムーズなものであれば、業務の効率化につながるでしょう。メリットを最大限発揮させるためにも、複数のデータを操作しやすい電子カルテを選んでみてください。

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必要な機能を兼ね備えている

続いて、必要な機能を兼ね備えているかどうかは、使いやすい電子カルテを選ぶ上で重要です。

職場環境や診察スタイルによって、どんな機能が必要かは変わってくるでしょう。 例えば、訪問看護を行っているのであれば、タブレットに対応しており同期して使える電子カルテが適しています。いくつか電子カルテの便利な機能を紹介していくので、参考にしてください。 機能の有無はメーカーごとに異なるので、事前に調べたり聞いたりして確認しましょう。

セット登録機能

セット登録機能は、繰り返し使うであろう診療項目や所見、病名などを登録しておける機能です。一度登録しておけば、次回以降繰り返し利用できるため、カルテ入力が効率的になります。

テンプレート機能

テンプレート機能は、「□発熱 □頭痛 □鼻水 □咳」といった様に良く使う項目をテンプレートとして登録しておけます。チェックや数字を入力するだけで済むようになり便利です。

Do入力機能

Do入力機能は、定期的に来院される患者さんや、繰り返し処方する薬について、以前の処方情報を呼び出せます。繰り返し入力する手間が省けるのです。

医療機器との連携

電子カルテの中には、患者の情報や検査システムなど、他の医療機器と情報を連携できるものもあります。データの管理や検索がしやすくなるメリットがあります。

タブレット対応

特に訪問診療や在宅診療を行っている場合には、タブレットにも対応している電子カルテを選ぶと良いでしょう。タブレットは持ち運びができて、移動を伴う診療にも役立ちます。

自由診療への対応

歯科や美容クリニックにおいて電子カルテを活用する際には、自由診療へ対応しているかも確認しましょう。自由診療に特化した製品などもあるので、チェックしてみてください。

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サポート体制が充実している

使いやすい電子カルテを選ぶ際には、サポート体制が充実しているかどうかも重視すべきでしょう。導入時の研修やフォローアップだけでなく、導入後のアフターフォローまで手厚いと安心です。

メーカーごとサポート内容は異なりますので、事前にチェックしてみましょう。サポート体制で重視すべきポイントを具体的に解説していきます。

導入時・導入後の丁寧なサポート

いざ電子カルテを導入しようとなったら、医師だけでなく看護師やスタッフの方を含め、職場の多くの人が基本的な操作を覚えておく必要が出てきます。 研修を行ってくれたり、説明動画やマニュアルが用意されていたりする電子カルテを選ぶのがおすすめです。

また導入後についても、操作に困った時やより良い使い方を知りたい時などにすぐ相談できるような体制だと安心でしょう。

トラブルや災害発生時も安心のサポート体制

電子カルテを導入した後も、何か機械のトラブルが起こったり、災害が発生して電子カルテに損害が出たりといったことが起こる可能性があります。電子カルテに何か不具合があった際は、専門の技術の知識がある人でないとなかなか対応できないものです。

万が一が起きた場合のサポート体制があるかも確認しておくと良いでしょう。

サポートの対応が早い

サポート体制を確認する際、対応の早さも重要になってきます。 例えば、電子カルテにトラブルがあって操作できなくなったら、その日の診療に支障をきたしてしまうでしょう。日常の業務でも必要不可欠なものですから、困ったことがあったらすぐにサポートしてもらう必要があります。

電話でのサポートセンターや問い合わせフォームなどが用意されていることはもちろん、できれば24時間対応してくれるメーカーだと安心です。

診療報酬改定時の情報更新の手間がかからない

診療報酬が改定される度に自分で報酬の算出方法などの設定を見直すのは大変です。

診療報酬が改定された際、スムーズに情報更新ができる電子カルテを選んでおくと、手間がかかりません。メーカー側が定期的にアップデートを行ってくれるものや、クラウド型で自動で更新がなされるものを活用するのがおすすめです。

電子カルテのサポート体制については電子カルテのサポート体制は確認必須!比較したいポイント等を解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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管理がしやすい|おすすめはクラウド型電子カルテ

電子カルテと一口に言っても、専用のサーバーを用意するオンプレミス型やクラウド上で情報を管理するクラウド型など、様々な種類が存在しています。 近年はクラウド型の電子カルテが増加傾向にあり、導入している病院・クリニックも増えているようです。

使いやすい電子カルテを選びたいならば、データ管理がしやすいクラウド型の電子カルテがおすすめと言えます。

サーバーや機材管理の手間が少ない

クラウド型の電子カルテは、サーバーや機材管理の手間が少なく済むのがメリットです。 専用のサーバーや機材を用意する必要がなく、インターネット環境があればパソコンやタブレットなどの機器から簡単にアクセスできます。場所を取らずに済みますし、訪問診療などを行うクリニックにも向いているでしょう。

運用コストが安くすむ

運用コストが比較的低い点も、クラウド型の電子カルテの魅力の一つです。 前述の通り、専用のサーバーや機材を用意・管理する必要がありません。 また、何か変更が加わった際にもメーカー側がアップデートやバージョンアップを行ってくれるので、手間がかからないうえ常に最新の状態で運用できます。

診療情報にアクセスしやすい

クラウド型電子カルテの最大のメリットは、診療情報にアクセスしやすい点です。 インターネット環境であれば、同期しているタブレットやPCなどどこからでも診療情報にアクセスできるため、場所を選ばず電子カルテを活用できるのです。

クラウド上にデータのバックアップを残しておけば、いざという時にも安心できます。 さらに、データや情報の連携もしやすく、検査機器や予約システム等と連携させることでより便利な使い方が可能になるでしょう。

まとめ

本記事では、使いやすい電子カルテとはどのようなものか、そして使いやすい電子カルテを選ぶポイントについて解説してきました。特に紙カルテに使い慣れている方やパソコン操作に苦手意識がある方などは、電子カルテの導入がハードルになる場合もあるかもしれません。

近年では、直観的に操作しやすいものや導入時のサポートが充実した電子カルテも多くあります。今回紹介したようなポイントに照らして、ぴったりの電子カルテを選んでみてください。

おすすめの電子カルテメーカー比較は、【目的別】電子カルテ53製品|おすすめ製品、規模別の選び方まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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