- 公的書類の作成支援など機能充実
- 丁寧な診察が行える入力アシストや音声入力
- 精神科特有の診療に合わせた画面設計
精神科向け電子カルテの比較・選定で以下のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
本記事では、そういったお悩みを持つ方向けに精神科における電子カルテの必要性について見解を述べたうえで、おすすめの精神科向け電子カルテの機能や価格、特徴を紹介していきます。
電子カルテを選ぶのに大切な上記の5項目を軸に精神科におすすめの電子カルテを選定しました。新規開業で電子カルテを選びに悩まれている先生であっても「自院に合った電子カルテ」を選んでいただけるように作成したので、ぜひご一読ください。
電子カルテはたくさんの製品があってどこを選んでよいかわからない先生も多いのではないでしょうか。まずは、現在編集部が最もおすすめする精神科の電子カルテ3選を紹介します。表を横にスクロールして確認してみてください。
製品名 | Warokuクリニックカルテ![]() |
Live![]() |
エムスリーデジカル![]() |
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メーカー名 | 株式会社レスコ | ウィーメックス株式会社 | エムスリーデジカル株式会社 |
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基本月額 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | レセコン一体型:19,800円(2年目まで) ORCA連動型:月額9,800円 |
初期費用 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 無料 ※レセコン初期費用(780,800円) 月額(7,000円)を別途負担 |
サポート体制 | 専用サポートページ、リモート保守 | 電話、リモートメンテナンス、訪問 | コールセンター、リモートメンテナンス |
提供形態 | クラウド型 | ハイブリット型 ※通常時オンプレ型、非常時クラウド切替可能 |
クラウド型 |
対象規模 | クリニック | 病院 | クリニック |
対象診療科 | 精神科専用 | 精神科専用 | 精神科含む汎用 |
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目次
精神科向け電子カルテとは、精神科で必要となる機能を備えた電子カルテを指します。生活歴の記録機能や公的書類の作成支援機能など精神科の特殊なシーンに対応した機能が搭載されています。その他、患者さんとのコミュニケーションが重要な精神科の診療において、電子カルテの入力にばかり気を取られることのないように、文書作成のアシスト機能がある電子カルテが多いです。
精神科が導入する電子カルテは、大きく分けると「精神科特化型の電子カルテ」と「他の診療科でも使える汎用型電子カルテ」の2種類に分類されます。精神科特化型は機能が充実していますが比較的価格が高く、反対に汎用型は機能充実度は劣りますが、その分価格が安くなる傾向があります。
電子カルテの選定を行うにあたり、多種多様な製品があり「そもどう選んだらいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
電子カルテ選びのスタンダードな方法として、まずは電子カルテの種類で選ぶ方法です。
精神科向け電子カルテには精神科に特化した「専用型タイプ」と複数の診療科とあわせて使える「汎用型タイプ」の2種類があります。以下でそれぞれのタイプの特徴やメリットについて説明します。
「専用型」は精神科に特化して作られた電子カルテです。精神科で提出することの多い公的書類の作成支援機能やカルテ入力を効率化するためのアシスト機能など豊富な機能が揃っています。また、これまでの治療歴が時系列で表示されるなど精神科の診療にあわせた画面設計が採用されていることが多いです。
「汎用型」はクリニックや、複数診療科がある医療機関におすすめです。導入にかかるコストが抑えられることが多く、規模の小さいクリニックでも導入しやすいのがメリットです。書類作成のためのテンプレート作成など、精神科にあわせてカスタマイズすることでより使いやすくすることができます。
まずは「専用型タイプ」か「汎用型タイプ」、どちらにするのか決めたうえで以下のような、電子カルテ選びの重要チェックポイントを確認し製品を絞り込んでいく方法がおすすめです。
まずは精神科専用型の電子カルテを紹介します。製品によって特徴が違うので、それぞれ比較した上で、自院が求める機能やサポートなどがあるものを選びましょう。
Alphaは精神科病院専用の電子カルテシステムです。精神科専用電子カルテでは、シェアNO.1の実績があります。精神科で重視される患者の家族構成や治療歴などをグラフ化して見れるので、視覚的に見やすいのが特徴です。また、文章の自動作成機能が負担を軽減し、より早く・簡単にカルテを入力できます。さらに、診断書などの文書自動作成や管理機能も標準搭載されています。
生活歴機能では、患者さんの家族構成・過去の体験等がグラフで視覚的に表示されるので短時間で閲覧することが可能です。また、製品化固有の部門システムが搭載されており、カルテ情報・看護記録・作業療法などの記録簿を手間なく統合することができます。
さらに、導入前は3日間かけて病院の現状調査を行ってくれます。不安な点にも丁寧に対応してくれるので、気になることは事前に聞いておきましょう。本稼働前のリハーサルがあり、導入後のバックアップも充実しているので、万全な体制で利用を開始できます。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院 |
導入形態 | オンプレミス |
サポート体制 | 導入支援、ユーザ会、保守サポート、運用改善相談 |
文章入力アシスト機能 | ○ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | ○ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | ORCAなど複数レセプトシステムとの連携実績あり |
630帳票対策 | ○ |
Warokuクリニックカルテは、Alphaと同じ株式会社レスコが提供している精神科に特化したクラウド型電子カルテです。2020年には「ASPIC IoT・AI クラウドアワード2020」の、社会業界特化型部系ASP・SaaS部門で「ベスト社会貢献賞」を受賞した業界からの評価が高い電子カルテです。
Alphaで培ったノウハウを詰め込んでおり、読みやすさ・書きやすさ・手軽さが魅力です。クラウド型のため、インターネット環境さえあれば訪問診療の際にも利用できます。
m3のアンケート(2022年)によると、レスコの電子カルテは”精神科単科”のクリニックから支持されているというデータがあります。精神科に特化して設計されているため、他の診療科も標ぼうしているクリニックに対するおすすめ度は低めです。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科クリニック |
導入形態 | クラウド |
サポート体制 | 専用サポートページ、リモート保守 |
文章入力アシスト機能 | ○ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | ○ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | Alpha、Waroku訪問看護、日レセクラウドなど |
630帳票対策 | ○ |
精神科向け電子カルテシステムLiveは、院内のスタッフ全員で利用するのを前提に作られています。必要な情報がひとつの画面に集約されているので、余計な操作が必要ありません。
患者の基本情報や食事歴はもちろん、院内で独自に作成した任意情報も一目でわかるようになっています。
また、医療会計システム・シェアNo.1を誇るメディコムの病院用医事コンピューター「Medicom-HSi」との連携も可能です。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院 |
導入形態 | オンプレミス |
サポート体制 | 電話、リモートメンテナンス、訪問 |
文章入力アシスト機能 | 要問合せ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | ○ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | 病院用医事コンピューター「Medicom-HSi」 |
630帳票対策 | ○ |
MEDIC EHR/Pは、画面構成や操作の流れが全オーダー共通のため、直感的な操作でスムーズに扱えるのが特徴です。PCに苦手意識があるスタッフでも問題なく操作できるようになっています。
データベースエンジンには、大量かつ複雑な情報を高速処理するCachéを利用しているため、画面を移行する際のストレスがありません。
また、PCだけではなく、タブレットやスマートフォンなどのスマートデバイスからの同時アクセスも可能になっています。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院 |
導入形態 | オンプレミス |
サポート体制 | サポートセンター(24時間受付) |
文章入力アシスト機能 | ○ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | ○ |
デモの有無 | 要お問い合わせ |
システム連携 | 要お問い合わせ |
630帳票対策 | ○ |
HAL9フリー(ハルクフリー)は、クラウド型とオンプレ型があるので用途に合わせて選択できます。システム料金が無料なので、導入にかかる費用は初期導入費用と月額使用料金だけです。
導入後のトラブルに関しては電話、メール、チャットのほか遠隔接続サポートにも対応しています。リモート接続によってアクセス中の画面を確認しながら対応してもらえるので、早期の問題解決が期待できるでしょう。
オプション機能も豊富で、訪問看護システムを追加すれば専用タブレットでの診察が可能です。なお、macOSには対応していません。導入する際はその点にご注意ください。
製品情報
初期費用 | 初期導入費用500,000円~、システム料金0円※標準機能のみ |
---|---|
月額費用 | 月額使用料金50,000円/月~ |
対象施設 | 病院、クリニック |
導入形態 | クラウド/オンプレミス |
サポート体制 | 電話、メール、チャット、遠隔接続サポート |
文章入力アシスト機能 | 要お問い合わせ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | ORCAなど複数レセプトシステムと連携可能 |
630帳票対策 | ○ |
精神科病院用 医次元カルテは、これまで200床以下の中小病院を中心に、多くの病院経営支援を行ってきたキャピタルメディカが提供している製品です。
中小病院の厳しい経営状況を考慮して、病院側の視点に立って必要な機能を絞り込み、それを適正価格で提供してくれます。つまり、自院にとって本当に必要な機能を過不足なく提供してもらえるのです。また、iPhoneでの訪問看護に対応しているため身軽に移動できます。入力時はsiriでの音声入力も可能です。
もちろん、サポート面も怠っていません。操作方法や端末トラブルなどの対応のほか、経営分析BIツールを格安で提供していたり医事課支援を行なっていたりもします。 これは、多くの病院経営支援を行なってきた企業だからこそ提供できるサービスと言えるでしょう。
製品情報
初期費用 |
|
---|---|
月額費用 | 保守500千円/月 |
対象施設 | 精神科病院 |
導入形態 | オンプレミス |
サポート体制 | 電話、リモート保守、経営分析BIツール、医事課支援、IT保守支援など |
文章入力アシスト機能 | ○ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | レセプト、調剤システム、栄養管理システム、勤務予定表管理システム、臨床検査システムなど |
630帳票対策 | 要お問い合わせ |
ALICE NEOは、チーム医療を実現するために作られた精神科向け電子カルテです。診察室と各部門をネットワーク化して、迅速な情報伝達ができる仕様になっています。 チーム医療に特化したつくりになっているため、各部門で閉鎖的になりがちな情報の共有性も高いです。
インテーク記録や精神科作業療法など精神科特有の記録簿が備えられており、病院全体でのグループ診療を円滑に行なえます。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院 |
導入形態 | オンプレミス |
サポート体制 | 遠隔サポートなど |
文章入力アシスト機能 | 要お問い合わせ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | 要お問い合わせ |
システム連携 | 要お問い合わせ |
630帳票対策 | 要お問い合わせ |
ML-R Nozomiは、電子カルテシステムと医事会計システムを自社開発している、株式会社ナイスが提供している精神科向け電子カルテです。
必要な書類の選択やカルテ記載などを、一貫した流れで処理できる「ナビゲーション機能」が備えられています。
「相談室機能」では、患者として登録されていない相談者の情報を管理できるため、来院後の患者登録に手間がかかりません。カルテ情報に取り込んだり複数の相談者IDの統合が可能です。また、算定漏れしやすい管理料や指導料のマスタ設定をすれば、医師に注意を促せるようになっています。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院、精神科クリニック |
導入形態 | オンプレミス |
サポート体制 | 要お問い合わせ |
文章入力アシスト機能 | 要お問い合わせ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | 要お問い合わせ |
システム連携 | 要お問い合わせ |
630帳票対策 | 要お問い合わせ |
MOMACEは、精神科病院に必要な機能を網羅した精神科病院向け電子カルテシステムです。精神科に特化した機能が豊富で「ジェノグラム作成」では、図形を用いた患者の家族構成図を作成できます。
随時、病院側の要望をシステムに取り込んでいる成長型のパッケージになっており、常に最新の電子カルテシステムを利用可能です。
サポートは24時間365日対応できる体制が整っているため、突然のトラブルにも対応してもらえます。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院 |
導入形態 | 要お問い合わせ |
サポート体制 | 24時間365日受付可能サポートセンター |
文章入力アシスト機能 | 要お問い合わせ |
文書管理機能 | 要お問い合わせ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | 要お問い合わせ |
システム連携 | 要お問い合わせ |
630帳票対策 | 要お問い合わせ |
電子カルテシステムWebyは、コストパフォーマンスと医療安全を考えた精神科向け電子カルテです。
投与量や成分重複などの処方内容チェック機能が備わっており、チェックレベルを自院でカスタマイズできます。「文書管理システム」では、年金診断書や政令指定都市ごとの書類作成も可能です。
「デイケアシステム」においては、リアルタイムで参加状況を把握できたり食事集計を確認できたりします。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院 |
導入形態 | 要お問い合わせ |
サポート体制 | 納品時直接指導、コールセンター |
文章入力アシスト機能 | ○ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | 要お問い合わせ |
630帳票対策 | 要お問い合わせ |
ラポルテは、医事会計や調剤などの周辺システムへの接続が可能な、精神科病院・慢性期病院向け電子カルテシステムです。
精神科で必要な機能が標準搭載されており、自院の導入目的に合わせた機能をカスタマイズできます。「コミュニケーション機能」では、表示期間や重要度を指定できる院内掲示板や院内メールなどが利用可能です。
タブレット端末での操作も可能なので手軽に扱える上、コストの削減にもつながります。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院 |
導入形態 | 要お問い合わせ |
サポート体制 | リモート保守 |
文章入力アシスト機能 | ○ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | 要お問い合わせ |
630帳票対策 | 要お問い合わせ |
INDIGO NOTEは、Google Cloudを利用したフルクラウドサービスの精神科向け電子カルテです。
データの蓄積や交換にかかる標準規格として、次世代医療情報交換規格の「HL7® FHIR®」を採用して注目を集めています。これは、国内の電子カルテでは初めてです。
また、データを国内の複数拠点で管理しており、安全面にも力を入れています。クラウド型のため場所を選ばず利用できるのはもちろん、今後の遠隔診療や地域医療連携を見据えたシステム設計がなされている点も大きな特徴です。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院 |
導入形態 | クラウド |
サポート体制 | 要お問い合わせ |
文章入力アシスト機能 | 要お問い合わせ |
文書管理機能 | 要お問い合わせ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | 医事会計システムと連携可能(別途相談) |
630帳票対策 | 要お問い合わせ |
HAYATE NEO(ハヤテネオ)は「ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2019 ASP・SaaS部門」で、社会・業界特化系分野において、委員会賞を受賞している精神科機能つきのクラウド型電子カルテです。
検索性が高く、診察・看護情報にタグ(付箋)を付けておけば、ひとつの画面上で必要な情報を得られます。また、専用のWi-Fiを使えば在宅医療での利用も可能です。
クラウド型のため、低コストでの導入を実現しており大幅な費用削減にも成功しています。サーバー初期導入費用やサーバー更新費用、追加ライセンス費用などの費用を省いて、低コストながら充実した機能を備えている点は大きな魅力です。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 病院、有床クリニック |
導入形態 | クラウド |
サポート体制 | 電話、メール |
文章入力アシスト機能 | ○ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | ○ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | ORCA、薬局システム、検査システム、PACSなど連携実績あり |
630帳票対策 | 要お問い合わせ |
次は汎精神科におすすめの汎用型電子カルテを紹介します。製品によって特徴が違うので、それぞれ比較した上で、自院が求める機能やサポートなどがあるものを選びましょう。
エムスリーデジカルは30万人の医師に寄り添ってきたクラウド型電子カルテです。AI自動学習機能やiPadへの手書きをそのままカルテとして保存できるなど、入力を楽にする機能が搭載されています。また、カルテ情報から文書を作成できるため、手書きによる文書作成の手間を減らすことができます。初期費用は無料で、月額9,800円~使用できるため大幅にコストを抑えられる点もメリットです。
製品情報
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額費用 | レセコン一体型プラン19,800円~、ORCA連動型プラン9,800円~ |
対象施設 | クリニック |
導入形態 | クラウド |
サポート体制 | コールセンター、リモートメンテナンス |
文章入力アシスト機能 | ○ |
文書管理機能 | 要お問い合わせ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | 90以上のサービス・機器と連携 |
630帳票対策 | ー |
「きりんカルテ」はシンプルで使いやすい画面設計と導入しやすい価格が魅力のクラウド型電子カルテです。カルテ自体の利用は無料で、日レセクラウドの「利用料+保守サポート費用」のみで利用することができます。低コストながら豊富な機能が標準搭載されており、患者さんからの予約がカルテに連動する予約機能や、自由診療カルテにも対応しています。タブレットからの手書きカルテ入力にも対応しているので、紙カルテのように使いたい方にもおすすめです。
製品情報
初期費用 |
|
---|---|
月額費用 | 日レセクラウド 保守・サポート費用 :22,800円~ |
対象施設 | クリニック |
導入形態 | クラウド |
サポート体制 | 代理店によるサポート |
文章入力アシスト機能 | 要お問い合わせ |
文書管理機能 | 要お問い合わせ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | オンライン診療システムなど |
630帳票対策 | ー |
「Dynamics」は開業医が開発したレセコン一体型の電子カルテです。25年で全国4700件以上のクリニックで導入されています。月額1万円で利用でき、ランニングコストが優れているのが魅力です。サーバーを院内に設置するオンプレミス型を採用しており、スムーズな操作感と安定した動作を実現しています。オンプレミス型ですが、スマホやiPadからでもデータの参照が可能です。書類データを一元管理できるファイル管理機能が搭載されています。
製品情報
初期費用 | 220,000円 |
---|---|
月額費用 | 11,000円 |
対象施設 | クリニック |
導入形態 | オンプレミス |
サポート体制 | 電話、メール、FAX |
文章入力アシスト機能 | 要お問い合わせ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | 画像ファイリングシステムなど |
630帳票対策 | ー |
「SUPER CLINIC」は医療現場の多様なニーズに対応できるクリニック向け電子カルテです。カルテ2号用紙のレイアウトを踏襲したシンプルなデザインで全体を簡単に把握でき、ほぼクリックだけで入力できる直感的な操作性が評価されています。テンプレートで基本的な所見を入れ込んだり、事前に登録しておいた処方や検査データから一括入力でカルテを作成したりといった入力の負担を軽減する機能が豊富です。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | クリニック |
導入形態 | オンプレミス |
サポート体制 | 電話、訪問、リモートメンテナンス、研修会など |
文章入力アシスト機能 | 要お問い合わせ |
文書管理機能 | ○ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | 予約システムや音声入力ソフトなど豊富な外部連携 |
630帳票対策 | ー |
「Henry」はレセコン一体型の電子カルテです。不要なボタンや導線を徹底的に排除したシンプルな画面設計で、入力のしやすさが評価されています。精神科ではカルテに記載する文章量が多くなるため、重要なポイントとなるでしょう。操作の不慣れなスタッフでも直感的に利用することができます。サポート体制も充実しており、元医療事務や看護師をはじめとした多くの医療従事者が在籍するサポートを行ってくれます。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 病院、クリニック |
導入形態 | クラウド |
サポート体制 | チャット、ビデオ会議など |
文章入力アシスト機能 | 要お問い合わせ |
文書管理機能 | 要お問い合わせ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | 基本的に可能(要問合せ) |
630帳票対策 | ー |
クラウドカルテblancは、全国190施設以上の医療機関で導入されている、Web電子カルテ「エクリュ」の機能をベースにしたクラウド型電子カルテです。汎用型の電子カルテですが、精神科でも導入実績があります。blancでは、従来の製品よりもシンプルなデザインになっており、操作性を追求したつくりになっています。
カルテ内の情報から文書を自動作成する機能が備わっているため、効率的な業務が可能です。「状況一覧」機能では文書の作成状況を確認できるので、作成漏れを防げます。膨大なデータを扱う際、気になるのは紛失のリスクです。しかし、blancではデータを東日本と西日本に保管しているためそのリスクがありません。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
---|---|
月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 病院、クリニック |
導入形態 | クラウド |
サポート体制 | 電話、ユーザーサイト、保守サービス |
文章入力アシスト機能 | ○ |
文書管理機能 | 要お問い合わせ |
カルテ時系列表示 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
システム連携 | 要お問い合わせ |
630帳票対策 | 要お問い合わせ |
精神科向け電子カルテを比較一覧表にまとめました。導入時に比較したいポイントをまとめたので、気になる製品をチェックしてみてください。
製品 | Alpha | Warokuクリニックカルテ | 精神科病院向け電子カルテシステムLive | MEDIC EHR/P | HAL9フリー(ハルクフリー) | クラウドカルテblanc | 精神科病院用 医次元カルテ | ALICE NEO | ML-R Nozomi | MOMACE | 電子カルテシステムWeby | ラポルテ | INDIGO NOTE | HAYATE/NEO(ハヤテネオ) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初期費用 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | システム料金0円※標準機能のみ 初期導入費用500,000円~ | 要お問い合わせ | 概算 導入費用10,000千円 サーバー+ソフトウェア30,000千円 クライアント15,000千円 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
月額費用 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 月額使用料金50,000円/月~ | 要お問い合わせ | 保守500千円/月 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院 | 精神科クリニック | 精神科病院 | 精神科病院 | 病院、クリニック | 病院、クリニック | 精神科病院 | 病院、クリニック | 精神科病院、精神科クリニック | 精神科病院 | 精神科病院 | 精神科病院 | 精神科病院 | 病院、有床クリニック |
導入形態 | オンプレミス | クラウド | オンプレミス | オンプレミス | クラウド/オンプレミス | クラウド | オンプレミス | オンプレミス | オンプレミス | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | クラウド | クラウド |
サポート体制 | 導入支援、ユーザ会、保守サポート、運用改善相談 | 専用サポートページ、リモート保守 | 電話、リモートメンテナンス、訪問 | サポートセンター(24時間受付) | 電話、メール、チャット、遠隔接続サポート | 電話、ユーザーサイト、保守サービス | 電話、リモート保守、経営分析BIツール、医事課支援、IT保守支援など | 遠隔サポートなど | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 納品時直接指導、コールセンター | リモート保守 | 要お問い合わせ | 電話、メール |
文章入力アシスト機能 | ○ | ○ | 要問合せ | ○ | 要お問い合わせ | ○ | ○ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ○ | ○ | 要お問い合わせ | ○ |
文書管理機能 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 要お問い合わせ | ○ | ○ | ○ | 要お問い合わせ | ○ | ○ | 要お問い合わせ | ○ |
カルテ時系列表示 | ○ | ○ | ○ | ○ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ○ |
デモの有無 | ○ | ○ | ○ | 要お問い合わせ | ○ | ○ | ○ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ○ | ○ | ○ | ○ |
システム連携 | ORCAなど複数レセプトシステムとの連携実績あり | Alpha、Waroku訪問看護、日レセクラウドなど | 病院用医事コンピューター「Medicom-HSi」 | 要お問い合わせ | ORCAなど複数レセプトシステムと連携可能 | 外部システムとの連携可 | レセプト、調剤システム、栄養管理システム、勤務予定表管理システム、臨床検査システムなど | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ー | 医事会計システムと連携可能(別途相談) | ORCA、薬局システム、検査システム、PACSなど連携実績あり |
630帳票対策 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ |
ここでは、本記事で紹介している精神科向け電子カルテを取り扱うメーカーのシェア率を紹介していきます。※公表されている製品のみ
精神科向け電子カルテのメーカー別シェア率は下記の通りです。
メーカー名 | 製品名 | シェア率(※電子カルテメーカー全体) | シェアランキング(※電子カルテメーカー全体) |
---|---|---|---|
エムスリーデジカル株式会社 | エムスリーデジカル | 19% | 1位 |
株式会社ダイナミクス | Dynamics | 3.1% | 7位 |
株式会社ラボテック | SUPER CLINIC | 3.1% | 7位 |
株式会社レスコ | Alpha | 非公開 | 圏外※精神科病院に絞ったシェアランキングでは1位 |
出典:Alpha公式サイト
上記の表の通り、本記事で紹介している電子カルテのうちシェア率が公表されているのは「エムスリーデジカル」「Dynamics」「SUPER CLINIC」「Alpha」でした。シェア率を公表しているということは裏を返すと、これら4製品はシェア上位の人気製品とも取れます。
特に「エムスリーデジカル」に関しては、6年連続でクラウド型電子カルテシェアランキング1位および新規開業クリニックの電子カルテシェアランキングで1位に輝く大人気の製品です。
ここからは、シェア上位に輝いた精神科向け電子カルテの特長・人気の理由を解説していきます。
エムスリーデジカルの特長・人気の理由は下記の通りです。
Dynamicsの特長・人気の理由は下記の通りです。
SUPER CLINICの特長・人気の理由は下記の通りです。
Alphaの特長・人気の理由は下記の通りです。
ここでは、精神科向けの電子カルテを選ぶ際に注意すべきポイントを紹介していきます。
施設の規模によって選ぶべき電子カルテは変わってきます。各製品を「クリニック向け」「病院向け」「どちらにも対応できるもの」の3つに分類したので参考にしてみてください。
精神科クリニック向け | Warokuクリニックカルテ、エムスリーデジカル、きりんカルテ、Dynamics、SUPER CLINIC |
---|---|
精神科病院向け | Alpha、精神科病院向け電子カルテシステムLive、MEDIC EHR/P、精神科病院用 医次元カルテ、ALICE NEO、MOMACE、電子カルテシステムWeby、ラポルテ、INDIGO NOTE |
どちらにも対応 | HAL9フリー(ハルクフリー)、クラウドカルテblanc、ML-R Nozomi、HAYATE/NEO(ハヤテネオ)、Henry |
電子カルテの導入形態は「クラウド型」と「オンプレミス型」に分けられます。
クラウド型の電子カルテはインターネット上のサーバーにデータを保存します。院内にサーバーを設置する必要がなく、導入費用を抑えられる傾向にあります。更新やメンテナンスは自動で行われるため、医療機関側での作業が発生しないのも魅力です。オンプレミス型と比べるとカスタマイズ性が低い点がデメリットです。
一方、オンプレミス型の電子カルテは院内にサーバーを設置します。院内のネットワークで完結するためセキュリティ性やカスタマイズ性が高いですが、かかる費用も大きくなる傾向にあります。
本記事で紹介している電子カルテをクラウド型とオンプレミス型に分類しました。ぜひ参考にしてください。
クラウド型 | Warokuクリニックカルテ、クラウドカルテblanc、INDIGO NOTE、HAYATE/NEO(ハヤテネオ)、エムスリーデジカル、きりんカルテ、Henry |
---|---|
オンプレミス型 | Alpha、精神科病院向け電子カルテシステムLive、MEDIC EHR/P、精神科病院用 医次元カルテ、ALICE NEO、ML-R Nozomi、Dynamics、SUPER CLINIC |
どちらでも選択可能 | HAL9フリー(ハルクフリー) |
他の診療科であれば記載する必要がなくても、精神科で重視される項目として、
などがあります。患者様それぞれのストーリーと向き合うことが求められる精神科においては、以上の内容は無視できません。こうした記載に対応できる電子カルテかどうかが、精神科向け電子カルテを選定する際のポイントになります。精神科向け電子カルテトップシェアのAlpha(株式会社レスコ)も、患者ごとの生活歴を見やすく閲覧できる点を強調しています。
精神科病院やメンタルクリニックでは公的書類も多く発生するため、そうした書類作成が楽になる機能もあります。精神保健福祉資料(630調査帳票)などの対応が必要です。精神科病院向け電子カルテシステムLive(ウィーメックス株式会社)では、診療行為に応じて、作成が必要な書類を自動でリストアップしてくれる機能があります。
精神科向けの電子カルテは、自院に必要な機能を考えた上で判断しましょう。患者の家族構成や治療歴を、一目で理解できれば診療がスムーズになります。また、精神科特有の資料作成や管理を洩れなく行えるかどうかは、重要なポイントです。精神科向けの電子カルテには、さまざまな種類があります。「自院に必要な機能は何か?」をひとつずつピックアップしていくと、最適な電子カルテが見つかるはずです。
いくら機能性に優れていても、使いづらければ業務に支障がでてしまう可能性があります。電子カルテは、医師だけが扱うわけではありません。診療に関わるすべてのスタッフが扱います。そのため、操作性の高さはしっかりと見極めなければなりません。まずは、気になる電子カルテのカタログを請求してみるのが、第一歩です。無料でデモンストレーションを行える電子カルテもあるので、実際に使用してから判断をすれば導入後のリスクを減らせます。
電子カルテは自院で利用している既存のシステムと連携すれば、より便利になります。受付や会計作業の時間短縮も期待できるので、活かさない手はありません。
しかし、ホームページを見ても自院で利用しているシステムと連携できるかわからないケースもあります。その場合は導入後のトラブルを避けるためにも、システム連携の有無をしっかりと問い合わせて詳細を確認しておきましょう。
電子カルテを導入するうえで、サポート体制の充実度も欠かせないポイントです。導入前はもちろん、導入後に問題が発生した際、迅速なサポートを受けられるかどうかを聞いておくと安心して利用できます。
など、気になることは導入前に確認しておきましょう。
ここからは精神科が電子カルテを導入するメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。
精神科で電子カルテを導入するメリットとしては以下が挙げられます。
電子カルテを導入することで、患者さんに関する様々なデータが蓄積されます。今後の病院・クリニック経営において、データの活用がますます重要になってくる中、データの蓄積ができることは電子カルテ導入のメリットと言えます。蓄積したデータは630統計など各種統計データに活用していくことができます。
電子カルテを導入することで、診療記録などの患者情報を院内でスムーズに共有することができます。人出不足がますます深刻化する医療業界において業務効率化は必須タスクです。電子カルテを導入することで時間の捻出が期待できることも大きなメリットのひとつと言えます。
長年診療を続けていると紙カルテはどんどん増えていき、その分管理も大変になってしまいます。電子カルテを導入することで膨大な量の紙カルテを保管するスペースが不要になり、院内スペースを有効に活用できるようになります。
メリットとあわせて、電子カルテのデメリットについても事前に把握しておきましょう。
精神科では特に患者とのコミュニケーションが重視されるため、電子カルテに入力しながらの診察は「ちゃんと目を見て話を聞いてくれていない」と患者に思わせてしまう可能性があります。簡単に入力ができるアシスト機能や音声入力に対応している製品もあるので検討してみましょう。
電子カルテを導入するには当然費用がかかってしまいます。初期費用や月額費用に加え、電子カルテを使用するためのパソコン等の機器も用意する必要があります。導入の際には必要な機能をリストアップしておき、必要以上の機能やシステムを追加しないよう注意しましょう。
厚生労働省が発表している「電子カルテシステム等の普及状況の推移」によると、電子カルテの普及率は令和2年の段階で400床以上の病院では90%以上です。しかし、精神科においてはあまり普及がすすんでいない状況です。精神疾患を患っている患者様に向き合う精神科では、パソコンでカルテを記入しながらでは、患者様としっかり向き合うことができないと考え、紙カルテの運用を続けている医療機関が多いことが理由にあげられます。
しかし、長引く不況や労働環境の悪化により精神疾患を抱える患者数は増加しています。厚生労働省によると、精神疾患を発症した総患者数は約419万人(2017年)でした。日本人の30人に1人が精神疾患になっている計算です。2011年から3年ごとに行われている調査では、320万人、390万人と大幅に増加していることがわかり、今後も精神科を受診する患者数は増えていくと考えられます。
出典:厚労省 精神保健医療福祉政策の動向と精神障害にも対応した地域包括ケアシステム
患者さんが増えていくにあたって業務の効率化が必要になりますが、精神科において丁寧に患者さんの話を聞き診察を行うことは非常に重要です。精神科向けの電子カルテには入力をアシストする機能や音声入力などが搭載されており、丁寧なカウンセリングと入力作業を両立できます。また、精神科では提出すべき関係書類が多いため、電子カルテの文書テンプレート機能を利用することで文書作成の時間を短縮することができます。このような精神科の診療にあわせた機能を活用することで、患者さんにしっかりと向き合いながら業務を効率化できるでしょう。
電子カルテはより多忙になっていく精神科での業務をあらゆる面からサポートしてくれるため、今後ますます重要な存在になっていくと考えられます。
精神科においては電子カルテ導入のデメリットを無くし、メリットを最大化させるためには書き方が重要になってきます。
精神科が電子カルテを書くときにおさえておきたいポイントは以下の3点です。
それぞれ解説していきます。
精神科の電子カルテの書き方のポイント一つ目は、診療でヒアリングした情報や自身の判断など、電子カルテに記載すべき項目を抜け漏れなく記載することです。
電子カルテに記載すべき項目は以下の通りです。
精神科のカルテは、他の診療科に比べて特殊であり、特に「住所」「家族構成」「病前性格」「嗜好」や「外観」「病識」「希死観念」といった情報も網羅的に電子カルテに入力しましょう。
精神科の電子カルテの書き方のポイント二つ目は、SOAPに従って記載することです。SOAPとは、「Subject(主観的情報)」、「Object(客観的情報)」、「Assessment(評価)」、「Plan(計画)」を意味しており、診療記録方法として幅広く活用されています。
各項目に沿って入力するようにしましょう。なぜSOAPに沿うとよいのか、理由は後から見る人がわかりやすくなることにあります。
ある程度SOAPという形式に電子カルテの書き方を統一することで、他社が見ても考察の流れがわかりやすくなります。特に若手医師はSOAPで書くことを意識して、習慣化していきましょう。
精神科の電子カルテの書き方のポイント三つ目は、電子カルテの入力に集中しすぎないことです。
電子カルテの入力を頑張りすぎて、患者さんに目線や体を向けず聞いてしまっては本末転倒です。コミュニケーションでは当たり前に重要な目を見て聞く、相槌をする、最後まで話を聞くといったことを心がけましょう。
電子カルテの入力に慣れないとついつい画面に集中してしまいがちです。定型文の登録や音声入力機能などがあり、操作性が高い電子カルテを選ぶことでも解決可能なので当記事の製品紹介を参考にしてみてください。
精神科の電子カルテでは数値化しにくい情報が多く、文章量も多くなりがちです。ここでは文字情報を整理・分析できる「MENTAT」をご紹介します。
MENTATは既存の電子カルテのデータを分析して、治療の過程で起きがちなスタッフ間での患者に対する認識のズレを防げるデータ分析ソリューションです。最先端のテキストマイニング技術によって、電子カルテに蓄積された膨大なテキストをデータ化します。これにより、業務の時間短縮・負担軽減が実現し、必要な情報を瞬時に抽出可能です。過去のあらゆるデータをグラフ化して、患者に必要な治療を導けるつくりになっているのも注目すべきポイントでしょう。
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
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月額費用 | 要お問い合わせ |
対象施設 | 精神科病院 |
導入形態 | クラウド |
サポート体制 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
精神科では患者とのコミュニケーションが重要視されているため、電子カルテの普及が思うように進んでいません。しかし、現在各メーカーが提供している精神科向け電子カルテは、その問題点を可能な限り解決できるよう設計されています。業務の効率が上がるだけではなく、より多くの患者とコミュニケーションがとれるように工夫されているのです。
精神科向け電子カルテを提供している各メーカーは、今も精神科病院の問題点を解決すべく新たな機能の開発に取り組んでいます。今回紹介した製品を参考に、一度自院への導入を検討してみてはいかがでしょうか?きっと自院に適した精神科向け電子カルテが見つかるはずです。
電子カルテについては【診療科別比較】電子カルテ53製品|施設規模ごとの選び方もでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。