Yuiコールは、カメラやインカムなど、さまざまな機器・システムとの連携が可能となるナースコールシステムです。施設のニーズに応じて必要な機器やシステムとの連携が行えるなど利便性が高く、別途電話設備やハンディナースなどの拡張が不要であるため、低価格で導入できます。
簡易ナースコールのように機能面での不十分さを感じることはなく、従来のナースコールのように導入コストがかさむ心配もありません。それでいて各施設で使いやすい形で導入できるため、スタッフの業務負担軽減にもつながります。実際に導入した施設の中には、上位機能を有していながら、他社の一般的なナースコールと同価格帯であることに驚いているケースも見られました。
この記事では、平和テクノシステムのYuiコールについて解説します。
対象施設 | 介護施設 |
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参考価格 | 要問合せ(オプション次第) |
連携機器 | PHS、スマートフォン、介護ソフト、見守りカメラなど |
設置方法 | 無線 |
ここでは、Yuiコールを導入することで得られるメリットをご紹介します。導入を迷っている施設の担当者は、ぜひ参考にしてください。
Yuiコールは、さまざまな機能との連携により、居室やケアステーション、外部スタッフ、巡回スタッフをつなぐことができます。
連携可能な具体的な場所と機器としては、以下のようなものが挙げられます。
参考:Yuiコール
居室 | 有線端末、無線端末、各種呼び出しボタン、見守りカメラ、見守りシステム、トイレ・浴室ボタンなどとの連携 |
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ケアステーション・事務室・ホール(共用部) | 多機能親機・拡張表示機がYuiステーションとつながることでスムーズなコミュニケーションが可能 |
巡回スタッフ | 構内のWi-Fiを利用することでハンディ端末の使用が可能となりスタッフによるインカム対応ができる |
外部スタッフ | 電話網をカバーすることで、スマートフォン、固定電話、携帯電話などでいつでも連絡が取れる |
機能・システム連携 | 集中管理システム、介護記録ソフト、見守りシステムとの連携 |
安心・安全対策 | 見護りカメラ/徘徊防止、防災システム連動、電気錠開閉などに |
このように、Yuiコールは非常に拡張性が高く、導入することで施設はさまざまなメリットを享受することができます。例えば、システム同士の連携が可能となることで、担当者は情報収集を容易に行えます。具体的には介護記録ソフトと連携することで、日々の介護記録や予定管理、ケアプランの作成などさまざまな情報の管理・収集が一元化できるため、業務効率を向上させることが可能です。また、業務効率が向上することで残業削減や人員配置の見直しなどにもつながるため、コスト削減、利益効率アップなども期待できるでしょう。
そのほかにも、例えば、ナースコールが鳴ると部屋をチェックするというルールがもとから決められている場合、廊下表示灯は不要となるため、省くことができます。不要な機能が減るぶん機器代や工事費の削減が可能となるため、さらなる利益率の向上にもつながるでしょう。
Yuiコールは、導入する施設のニーズに合わせて自由に組み合わせられるため、低価格でシンプルな組み合わせを希望する施設、最新の見守り体制を構築し高付加価値を提供したい施設など、あらゆるニーズに応えられます。
具体的には、ナースコール、電話設備、PHSの「シンプルプラン」から、そこに防犯カメラの連携、および入退室の管理機能を加えた「セキュリティプラン」、さらにスマートフォン、介護記録ソフト、各種見守りセンサーとの連携ができる「見守りプラン」まで、組み合わせ方法は自由です。
ナースコール=高いというイメージを持っている人も多いかもしれませんが、Yuiコールであれば、自社の予算や施設の規模に応じた組み合わせにより、無理なく導入できます。
参考:Yuiコール
ここでは、なぜYuiコールが他のナースコールよりも低価格での導入が可能なのか、その理由について解説します。導入にあたってコスト面が気になっている人はぜひ参考にしてください。
低コストな理由①:別途電話設備やハンディナースの拡張が不要
Yuiコールは、電話設備としての機能を有しているため、導入にあたって別途電話設備を拡張する必要がありません。また、同様に従来のナースコールとは違って、Yuiコールにはハンディナース機能も標準装備されているため、こちらも設備の用意は不要です。以上の点から、機能の拡張に伴う設備工事が不要となるため、導入コストを抑えることができます。
低コストな理由②:連携する設備が一元管理するシステムなので設備代、工事代が削減可能
Yuiコールは、センサーやネットワークカメラ、防災システム、電気錠など、施設運営にあたって必要となる設備を一つのシステムで一元管理するため、設備代や工事代といった各種コストも抑えられます。
そして、機器やセンサーに関しては、基本的にメーカーに関係なく使用可能です。そのため、一般的な機器から特殊な機器まで、自社のニーズに応じたものを連携させることができます。もちろん、リーズナブルな機器を連携させコストを抑えることも可能です。
ここでは、実際にYuiコールの価格例をいくつかご紹介します。導入を検討している施設の担当者、コストが気になっている担当者はぜひ参考にしてください。
参考:Yuiコールの参考価格例
こちらは、Yuiコール基本システム一式(有線)にカメラシステムと履歴PCをプラスして導入した際の事例です。導入時の具体的な内容は以下の通りです。
床数 | 28床 |
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提案〜工事までにかかった期間 | 約1ヶ月半 |
導入費用 | 約2,740,000円 |
履歴PCは、ナースコールが押された部屋の履歴管理や呼び出し表示器として使用できるものです。また、カメラシステムは、トラブルが発生したときにすぐに対応できるようにするために設置されました。
こちらは、Yuiコール基本システム一式(有線)に離床センサーと電気錠の事例をプラスして導入した際の事例です。導入時の具体的な内容は以下の通りです。
床数 | 38床 |
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提案〜工事までにかかった期間 | 約1ヶ月 |
導入費用 | 約3,850,000円 |
Yuiコールの基本システムに加え、利用者の徘徊やベッドからの転倒防止を目的として離床センサー、電気錠などを導入しています。
こちらは、無線のナースコールシステム一式を導入した際の事例です。導入時の具体的な内容は以下の通りです。
床数 | 98床 |
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提案〜工事までにかかった期間 | 約2ヶ月 |
導入費用 | 約3,800,000円 |
Yuiコールでは、有線だけでなく無線システムにも対応しています。無線にすることによって、配線工事費をカットできるため、工事にかかるコストを抑えたい場合にもぴったりです。
このようにYuiコールは、施設の形態や床数、システムなどさまざまな組み合わせに対応しており、組み合わせによって価格も異なります。必ずしもナースコール=高いとなるわけではないため、自社に導入した場合の価格をチェックしてみてください。
ナースコール 価格についてはナースコールの価格はどれくらい?|主要7メーカーの参考価格付きでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ここでは、どのような施設がYuiコールの導入に向いているのか具体的な例を紹介します。導入に興味があるものの、自社にあっているのかいまいちわからないといった担当者はぜひ参考にしてください。
Yuiコールは、小規模施設における低価格帯での導入に適しています。 一般的なナースコールの場合、メインターゲットは大規模施設となるため、小規模な施設ではなかなか導入しにくい、というケースも少なくありません。一方で、価格を抑えるために簡易ナースコールを導入したものの、機能面での物足りなさを感じるケースもあるでしょう。
Yuiコールであれば、低価格かつ連携したい機能の組み合わせが可能であるため、一般的なナースコールの導入が難しい小規模施設でも導入しやすいといえます。
Yuiコールは、さまざまな機器やシステムとの連携ができるため、ICTを活用した見守り体制を構築したい施設での導入にも適しています。
具体的には、利用者の心拍や呼吸、温度、離床情報などを管理する見守りセンサーや防災設備、防犯カメラなどの管理を行うセキュリティシステムなどとの連携が可能です。また、スマートフォンへの接続もできるため、情報にいつでもアクセスできる状態を作ることもできます。Yuiシステムであれば幅広い機器、システムとの連携が可能となるため、高度な見守り体制を構築できるでしょう。
Yuiコールは、介護記録や電子カルテルソフトなどとの連携も可能となるため、業務効率化をはかりたい施設にも適しています。
Yuiコールに介護記録を記載することで、必要な情報は全てシステムをチェックするだけで済むため、スムーズな情報共有が可能となります。情報の抜け漏れや伝達忘れなども発生しにくくなるため、結果的に業務効率化にもつながるでしょう。
今回は、Yuiコールを導入することで得られるメリットや低下価格で導入できる理由、導入事例などについて解説しました。Yuiコールは、さまざまな機器やシステムとの連携が可能でありながら、自社のニーズに応じた組み合わせによって低価格での導入ができます。ナースコール=高いというイメージから導入を躊躇している施設も多いかもしれませんが、Yuiコールであれば、上位機能を有しつつ価格を抑えることも可能です。高度な見守り体制を構築したい、業務効率化を実現したい、ナースコールを低価格で導入したいといった施設の担当者は、まずはカタログをご覧になってください。
ナースコールについてはナースコールの比較12選 | 基本の仕組みから製品紹介まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。