アイホンのナースコールの評判は?価格や導入に向いている施設も解説

更新日 2024.01.31
投稿者:豊田 裕史

アイホンのナースコールは、高機能・高拡張が特徴の国内で高いシェアを誇るナースコールです。病院や施設にあわせた複数のナースコールが用意されています。
主力商品の「Vi-nurse」は、安全性・ストレスフリー・シンプル・やさしさが魅力です。基本的なナースコールとしての機能はもちろん、充実した機能が備えられているため、看護業務の改善や効率化を実現してくれるでしょう。
本記事では、アイホンのナースコールを導入するメリットや製品の種類、向いている施設などについて詳しく解説します。

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アイホンのナースコールを導入する3つのメリット

ナースコールを提供しているメーカーは数多くあります。その中でもアイホンのナースコールを導入することで得られる3つのメリットをみていきましょう。

  • 幅広い連携を可能にするコンピュータナースコール
  • シェア55%! | 高い実績・信頼
  • 高い拡張性

幅広い連携を可能にするコンピュータナースコール

アイホンのナースコールは、院内LANでナースコールを中心にさまざまなシステムや機器と連携ができるコンピュータナースコールです。メインとなるボード型・卓上型の親機と、スマートフォンやハンディナース(PHS)、見守りカメラなどの機器と連携ができます。

たとえば、見守りカメラと連携することにより、ナースコールが呼び出された時に音声と映像をあわせての表示が可能です。音声だけでは状態の確認が難しい時でも、同時に映像をチェックできるため、迅速に適切な対応ができるようになるでしょう。

また、患者様に処置をおこなった時は、実施した処置内容を後でステーションに戻ってからカルテに記入しなければなりません。しかし、スマートフォンと連携すれば、処置をおこなった時にその場でスマートフォンに処置内容を登録が可能です。わざわざ、ステーションに戻ってカルテを記載する必要がなくなるため、業務効率の改善につながります。

アイホンのナースコールは、さまざまなシステムや機器との幅広い連携によって、看護業務をサポートしてくれます。

シェア55%! | 高い実績・信頼

数多くの会社から販売されているナースコール業界において、アイホンのナースコールは、2021年3月期時点で54.9%の高い国内シェアを誇っています。つまり、国内にあるナースコールのうち、約半数はアイホンのナースコールということです。

参考:https://www.aiphone.co.jp/ir/individual-investors/

アイホンのナースコールが高いシェアを誇っている背景には、高い実績と信頼があります。アイホン株式会社は昭和23年に創業し、長年にわたってインターホンの開発や製造、販売をしてきた会社です。長い年月をかけて蓄積されてきた技術やノウハウをもとに作られたナースコールは、国内だけではなく、世界約70カ国にて輸出・販売されています。確かな実績と長い間ナースコール業界でつちかってきた信頼が、多くの病院や福祉施設で導入する後押しになっているといえるでしょう。

参考:https://www.aiphone.co.jp/corp/history/

高いシェアを誇っていることから、他の病院や福祉施設から転職してきた際に前の職場と同じナースコールで使用しやすいといった効果も期待できます。

高い拡張性

アイホンのナースコールは高い機能性だけではなく、他社のシステムと連携できる高い拡張性も導入メリットのひとつです。国内のナースコールは、アイホン株式会社と株式会社ケアコムの2社が大きなシェアを占めています。

そのため、他のメーカーや新しく設立されたメーカーは、アイホン製品との連携を必須として考える傾向です。つまり、多くのメーカーがアイホンのナースコールと連携できるようにしています。そのため、新しく機能を拡張したいといった時に追加しやすいのが特徴です。

具体的にアイホンのナースコールと連携を公表しているひとつが「NEC 共創コミュニティ for 顔認証」です。病院や福祉施設では、認知症の影響で無断外出や離院してしまう方がおり、事故やケガのリスクになります。そのため、無断外出や離院する可能性がある方には、つきっきりで対応しなければならないことがあり、職員の負担も大きなものとなるでしょう。

「NEC 共創コミュニティ for 顔認証」は、無断外出や離院しようとしている方をカメラで認証・検出し、アイホンのナースコールに通知することが可能です。患者様につきっきりで対応しなくても、無断外出や離院を未然に防げるようになります。他社のメーカーと連携して、病院・福祉施設に最適な機能を追加できる高い拡張性も、アイホンのナースコールの魅力です。

参考:https://jpn.nec.com/pibc/partner/solution/aiphone.html

アイホンのナースコール一覧

アイホンから販売されている病院や福祉施設などで使用できるナースコールは、次の5つです。

  • IPネットワーク(インターネット)対応ナースコール
  • 個別線式ナースコール
  • ハンディナースシステム
  • 高齢者向け集合住宅システム
  • 緊急通報装置

IPネットワーク(インターネット)対応ナースコール

特徴
  • 状況にあわせた複数タイプの親機を選べる
  • グッドデザイン賞受賞の使いやすく洗練されたデザイン
  • 業界初の親機に文字を直接手書きできるホワイトボード機能
  • 他社メーカーと連携可能な高い拡張性
長所
  • 親機は見やすくわかりやすい大画面を搭載し、直感的に操作ができる
  • 使用しやすいように病棟の形態にあわせて表示のカスタマイズが可能
  • 呼び出しや巡視の履歴が自動で残り、看護計画の立案に活用できる
  • 拡張性が高いため、必要に応じて機能を追加できる

個別線式ナースコール

特徴
  • 自己発電方式を採用した、電池のいらないワイヤレスの大型呼び出しボタン
  • 呼び出しボタンを押せない方に対応した1台4役の特殊呼び出しスイッチ
  • 独力行動による転倒や転落、徘徊を未然に防ぐセンサと連携可能
長所
  • 他社の電話設備一体型システムと比較して低コストで導入可能
  • 呼び出し履歴が自動記録され、グラフ表示で呼び出しの傾向を見える化
  • 呼び出し状況を後で確認できるため、看護業務の改善に役立つ

ハンディナースシステム

特徴
  • 呼び出し先を設定できるプライマリーナーシング対応
  • ナースコールの親機と通話ができる
  • ハンディナースから各ベッドへ一斉に通話が可能
長所
  • 巡回や患者様対応でフロアーを移動していても、呼び出しに応答できる
  • 呼び出した患者様の氏名や病室、ベッド番号のディスプレイ表示ができるため、迅速に患者様のもとに訪れられる
  • ハンディナース間で通話中でもナースコールの呼び出しを割り込み音で知らせてくれ、聞き落としを防げる

高齢者向け集合住宅システム

特徴
  • 状況にあわせた感知ができる安心の緊急通報機能
  • 1台の親機で最大16台のPHSと連動が可能
  • 緊急時に施錠されている玄関の電気錠・電気ドアチェーンを解除するパニックオープン搭載
  • 緊急通報の機能と集合住宅セキュリティの連携により、省コスト・省施工が可能
長所
  • 利用者様の動きを検知するセンサがあるため、ボタンを押せない緊急事態でも安心
  • PHSと連動できるため、施設内のどこにいても呼び出しや緊急通報に対応できる
  • マンション用のインターホンと連携が可能であるため、高齢者住戸と一般住戸の併設が可能

緊急通報装置

特徴
  • 奥行42mmのスタイリッシュな薄型設計
  • 持ち運びできるペンダント式非常ボタンを用意
  • 高齢者の方でも操作しやすい大きく光る押しやすいボタン
長所
  • パッと見てわかる高い操作性で、緊急時に迅速な呼び出しが可能
  • ワイヤレス熱線センサを設置することで、一定時間、利用者様に動きがなければ自動で通知できるため、いざという時も安心
  • スタッフが不在の夜間も電話回線を用いて連絡ができる

アイホンのナースコール導入に向いている施設

高機能でさまざまな種類のナースコールを提供しているアイホンのナースコールは、次のような施設に向いています。

一定以上の規模がある施設

アイホンは他のメーカーのナースコールと比べて高価であるため、一定以上の規模がある施設で使用することに向いています。主なナースコールシステムである「Vi-nurse」は、高機能で高い拡張性がありますが、他のナースコールと比べて高価です。そのため、ナースコールを導入するために初期費用があまりかけられない、規模の小さな施設には向いていません。

また、機能が充実しているがゆえに、小規模な施設では機能を持て余してしまう可能性もあります。アイホンのナースコールは、高機能を求める一定以上の規模の病院や施設におすすめです。

「まさか」の事態を最小限にしたい施設

故障やトラブルなどの「まさか」といった不測の事態を最小限にしたい施設に、アイホンのナースコールは適しています。アイホンのナースコールの特徴は、なんといっても長年、ナースコール業界で活躍してきた実績と高い信頼です。国内シェア55%を誇ることからも、ナースコールへの信頼性は高いといえるでしょう。

また、大手メーカーであるため、アフターフォローが充実していることもポイントです。コールスタッフが365日24時間待機しているため、早朝や深夜に問題が発生しても対応してもらえます。病院や施設のニーズにあわせたアフターフォローをプラン別に用意しているため、適したプランを選ぶことが可能です。

施設のICT化を進めていきたい施設

医療業界にも情報通信技術を活かしたICT化の波が訪れており、病院や施設のICT化を進めていきたいと考えている方もいるでしょう。アイホンのナースコールは、現段階でもスマートフォンや見守りシステムなどと連携が可能です。

今後も機能拡充により、ICT化が進んでいくことが見込まれるため、基盤のシステムとしてアイホンのナースコールは適しているといえます。

まとめ

アイホンのナースコールは、高い機能と拡張性を持ち、業界で国内シェア55%を誇るコンピュータナースコールです。製品の種類も豊富で、病院や施設にあわせた製品を選んで導入できます。他のメーカーの製品もアイホンのナースコールと連携できるように作られていることも多く、後から連携して機能を追加できる点も嬉しいポイントです。

新しくナースコールを導入したい方やナースコールの変更を考えている方は、本記事を参考にしてアイホンのナースコールを検討してみてはいかがでしょうか。

ナースコールの仕組み、メーカーについてはナースコールシステムのメーカー11選比較|使い方や選び方まで でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

ナースコール選びの専門知識・時間が無い方

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|医師
都内大学病院

小児科専門医、医学博士。専門は、アレルギー、免疫。大学病院および地域の基幹病院で小児科医として10数年勤務、ゲノム研究、論文執筆を行う。オンライン診療、患者サポートプログラムなどの監修。正しい医療情報を発信するためにライターとしても精力的に活動中。

|薬剤師

薬剤師として日本、シンガポールで従事。国際医療ボランティアとしてインドやボツワナ、タイに派遣される。現在は医療ライターとして執筆、コンテンツディレクター、編集長、ライティング講師、Webデザイナーとして活動。

理学療法士として総合病院や訪問看護ステーションでリハビリテーション業務に携わった後、資格を活かして医療系Webライターとして活動。根拠に基づいた記事執筆を得意としており、様々なWebコンテンツにて執筆実績多数。

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