クックチル業者10選を徹底比較｜導入の基礎知識から選び方まで​​

「業者の数が多くてどれを選べばいいかわからない」

「自分の地域で対応してもらえる業者を知りたい」

「業者ごとの違いはあるの？どの食材も同じじゃないの？」

本記事では、そういったお悩みを持つ方向けに「人気のクックチル業者の紹介」や「各メーカーの特徴解説」を行っていきます。

まず最初に、お客様から特におすすめクックチル業者をご紹介いたします。クックチル業者は対応エリアが限られている場合が多いですが、こちらの業者は広い地域に対応可能な点もおすすめです。

メーカー	ナリコマエンタープライズ	第一食品	名鉄協商(おたっしゃごぜん)	ケアフードサービス
対応地域	全国（北海道、沖縄を除く）	全国	全国※東海エリアメイン	関西圏メイン
価格	要問い合わせ	要問い合わせ	おたっしゃフリーズ18～29名の場合 朝食 190円/1食（税抜） 昼食・夕食 290円/1食（税抜）	要問合わせ

おすすめのクックチル対応業者10選を比較

さっそく、おすすめのクックチル対応業者10社を紹介していきます。

株式会社ナリコマエンタープライズ｜すこやか

ナリコマグループが提供する「すこやか」は、365日日替わりのクックチル献立です。毎日変わる献立で、料理のバリエーションが非常に豊富なため、日々楽しい食事の提供が可能になります。歳時ごとに行事食も提供できるため、おせちや敬老の日といった行事食や郷土料理も提供できるでしょう。

身体機能に合わせた4つの形態（普通食・ソフト食・ミキサー食・ゼリー食）を用意し、普通食以外の形態でも同一献立になっています。嚥下力・咀嚼力が落ちた方でも変わらず美味しい食事が取れる点が魅力です。

禁止食（アレルギー食）があれば、別献立の対応もしています。1献立ごとに、もしくはそれぞれのお食事セットで差し替え可能で、施設ごとの必要な数に合わせて発注が可能です。

対応地域	全国（北海道、沖縄を除く）
価格	要問合わせ
試食の有無	有

株式会社第一食品｜完全院外調理システム

完全院外調理システムは、全て一括作業を行うため、人材や厨房施設が最小限で提供が可能です。具体的には、調理・盛り付け・トレイメイク・洗浄まで行えるシステムとなっています。

クックチルと再加熱カートを組み合わせて、調理後の急速冷却?提供前の再加熱までを1台でこなせるため、利便性が高い供給システムになっています。

また、１台で解決できることで、食事の盛り付けや保管スペースが不要になるため、施設のスペースを最大限有効活用できます。

対応地域	要問合わせ
価格	要問合わせ
試食の有無	要問合わせ

名鉄協商株式会社｜おたっしゃごぜん

おたっしゃごぜんは、フリーズ・チルド・クックと3つのタイプを扱っているため、お客様の悩みに合わせた幅広い提案が可能です。どうしても、個別に抱えている悩みは違うため、課題に合わせたサービスの提供ができるようにタイプを分けています。厨房のお悩みを一気に解決できるよう、2つのタイプを組み合わせるなど柔軟な対応も可能です。

また、複数の施設を運営している場合でも、手間なくシステム導入が可能です。従来であれば、施設毎にニーズも変わるため、業者もそれに合わせて検討していく必要がありました。が、しかし、おたっしゃごぜんは幅広いサービスの提供ができることで、試食・商談・支払先も一本化が可能です。

総合商社でもあるため、食事だけでなく施設に必要なサービスも合わせて提案できます。他社には真似できないトータルサポート力も強みでしょう。

対応地域	全国
価格	おたっしゃフリーズ18～29名の場合 朝食 190円/1食（税抜） 昼食・夕食 290円/1食（税抜）
試食の有無	有

株式会社丸中食品｜丸中食品のクックチル

丸中食品のクックチルは、10年以上の真空調理法を利用した旨味を逃さない調理が特徴です。真空技術により、美味しいだけでなく安心した食事提供を可能にしています。 また、真空調理は温度管理が簡単にできるため、人件費も抑えた形で、運営が可能です。

丸中食品が開発した「ケアミート・ケアフィッシュ」は風味をそのままにして、歯ぐきでつぶせるほど柔らかくしたチルド食品です。高齢者でも安全・安心で食べられる食事の提供を可能にしています。

長野県を中心に展開している丸中食品では、地元民が好む味付け・地元食材の使用など長野県民に合わせた内容にしているのも特徴です。

対応地域	要問合わせ
価格	1日3食800円～
試食の有無	有

株式会社ケアフードサービス｜クックチル

ケアフードサービスの食事は、バランスがよいだけでなく、クオリティも保たれているため、満足のいく食事を提供することが可能です。また、ソフト食の提供も可能で、安心して美味しく食べられる技術と工夫が施されています。

ケアフードサービスが提供するクックチル調理システムは、セントラルキッチンではなく、お客様施設の厨房を借りる形です。提供する施設のニーズに合わせて、新鮮で美味しい料理提供が可能となります。加えて、お客様のスペースを使う分、導入コストを安く抑えることができるでしょう。

対応地域	要問合わせ
価格	要問合わせ
試食の有無	要問合わせ

株式会社タカ商｜クックチル食

タカ商のクックチル食は、利用者が飽きないように豊富な組み合わせで2500種類のメニューを用意しています。施設や病院で出される食事は、どうしても飽きやすいメニューが多く、タカ商社のクックチル食が利用できれば常に新しい献立で食事ができるのが魅力です。

献立数だけでなく、利用者の健康にも配慮された食事です。なんと、メニューは全て無添加・手作りとなっているため、体に優しい食事を楽しんでいただけます。メニュー構成も管理栄養士が、栄養価を計算して献立作成・提供していますので、安心して利用できるでしょう。

運営側の負担が少なくなるように、調理済み個食パックで納品されます。無駄なロスが出ないように必要な人数分の発注が可能なため、在庫を過剰に抱える必要もありません。調理もそのまま湯煎で温めて、盛り付けすれば提供できる形で手間も減らせるでしょう。

対応地域	要問合わせ
価格	要問合わせ
試食の有無	有

株式会社オリジン ｜クックチル

オリジンは、コストと味の追求・経費削減を強みにクックチル食を提供しています。経費に関しては4つの項目（給食費・人件費・水道光熱費・厨房設備費）にフォーカスしています。セントラルキッチンで大量調理して作られるため、他社よりも低価格で提供が可能です。

また、調理も湯煎だけで盛り付けが可能になるため、人件費や設備費も多くは必要としません。

利用者を飽きさせないように豊富な献立も用意されています。献立作りにおいては、管理栄養士とレストラン運営を手掛けるフードコーディネーターがタッグを組んで、健康で美味しい食事提供が可能です。定期的に外部（管理栄養士やケアマネージャー）から献立について監修をいただいているので、より美味しく安全な食事提供ができるシステムになっています。

対応地域	要問合わせ
価格	要問合わせ
試食の有無	要問合わせ

株式会社グランフーズ｜一勝便

グランフーズの一勝便は100%国内で加工を行い、安心・安全な食事を提供しています。徹底的に衛生管理された環境で、調理・加工されていて、料理も硬さ・大きさに配慮された安全な食事です。

普通食だけでなく、きざみ食・ミキサー食にも対応しています。また、糖尿病の方に向けたカロリー調整食、腎臓食、透析食、ムース食の対応も可能なため、施設のニーズに合わせた用意も可能です。1食単位で発注も可能で、無駄なロスがでることもありません。

また、１ヶ月日替わりメニューの提供を可能にしているため、利用者様も飽きずに毎日の食事を楽しんでいただけます。

対応地域	要問合わせ
価格	朝食 200円～ 昼食・夕食 270円～
試食の有無	有

株式会社ほっとキッチン｜ほっとキッチン

ほっとキッチンは10年間で750施設以上の導入実績を持ち、安心・安全な食事を提供しています。JFS-B規格を取得しており、工場内を3つの区域に分け、それぞれの室温・湿度の管理を徹底。結果的に、食中毒の発生は0を達成しているため、衛生環境がしっかり整った施設で調理が行われているのも安心できるポイントと言えます。

また、1食あたり150円からと低価格の提供も行っており、大幅な経費削減ができる内容です。1日1500円以上の発注であれば配送料も無料となります。

食材は地元九州産の物を使い、美味しい食材をただ使うだけでなく、地域にも貢献していきたいという考えも持ち、多くの人に利用され続けています。

対応地域	長崎・福岡・佐賀・熊本・鹿児島
価格	1食あたり料金130円～（お味噌汁付き）
試食の有無	有

株式会社フレアサービス｜フレッパシリーズ

フレアサービスのフレッパシリーズは、多様なサービス形態を用意してニーズに合わせたクックチルシステムを導入しています。食材の美味しさを逃さないように、冷凍でお届けはせず3℃の冷蔵状態でお渡しになるため、そのままの美味しさでお客様の元へお届けが可能です。

また、病気で食事制限がある方にも安心してご利用いただけるシステムで、専任の管理栄養士が個別に治療食として献立を作成しご利用いただけます。

他にも、安心・安全な食材提供ができるようにセントラルキッチンでは「残留農薬」「残留放射能」のチェックができる環境も整備しています。防腐剤や添加物など体に悪影響を与えるものを使用せず、健康的な食事の提供が可能です。

対応地域	北海道全域
価格	朝食 230円～ 昼食・夕食 310円～
試食の有無	有

クックチル業者を選ぶときに見るべきポイント

クックチルの導入形態は2種類

クックチルの導入形態は大きく分けて、業者の工場など集合調理施設で調理した食材を納品してもらう「セントラルキッチン」と、自施設にクックチルシステムを導入する「現地調理方式」の2通りの方法があります。それぞれのメリット・デメリットについて簡単に紹介します。

セントラルキッチン方式

セントラルキッチン方式の場合、提供数にもよりますがシステムキッチンや寸胴鍋などの簡易的な厨房機器があれば導入できます。一度に大量に再加熱を行いたい場合も再加熱カート（スチームコンベクションオーブンやリヒートウォーマーでも可）があれば始められます。スタッフ人件費も減るのでコスト面がメリットです。

セントラルキッチンについてはセントラルキッチンとは？導入メリットやおすすめ企業まで詳しく解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

現地調理方式

現地調理方式と一口にいっても、自施設のスタッフで対応するかスタッフに関しては外部委託するかの選択肢があります。ハイブリッド型もあります。現地調理方式のメリットとしては、提供メニューの品質や内容を自由度高くコントロールできる点です。

反対にデメリットは、設備導入費用が高くなること、スタッフにかかる人件費（委託費）などコスト面がセントラルキッチンよりかさむ傾向があることです。

次に、クックチル業者を選ぶときに見るべきポイントを紹介します。

【セントラルキッチンの場合】メニューのバリエーションやクオリティ

セントラルキッチンでクックチルを導入する場合、チェックするポイントとしては、

• ①刻み食やミキサー食、病院食、介護食など自施設で提供したいメニューに対応できるのか
• ②味や見た目、レシピの幅広さなど料理のクオリティはどうなのか

という2点を中心にチェックしておきましょう。

【自施設導入の場合】必要な調理機器やトータルコスト

現地調理方式で導入する場合は、調理機器をそろえる必要があります。また、その他にも人件費や管理費などを検討する必要があります。トータルコストは施設の希望や、導入する機器によって大幅に異なります。

調理機器など何が必要かわからないという場合は、大手厨房機器メーカーなどトータルで相談できる企業も複数ありますのでまずはその企業に相談することをおすすめします。当サイトを運営するセカンドラボでは、お客様の要望をお伺いし、希望に合う業者さんを無料で紹介しております。ぜひ以下の窓口よりお問い合わせください。

クックチルとは？

クックチルとは、調理した食材の急速冷却を行い、低温チルド状態で保存をしておき、提供するタイミングで再加熱をする調理システムです。

まず調理した食材は、調理後90分以内に中心温度が3度以下になる状態で急速冷却されます。その後は0?3℃で保存される形となるため、衛生的に食材保存が可能です。

また、クックチルの保存期間も一次加熱処理から5日間まで可能となっているため、無駄なロスを減らすことができます。さらに、効率的な業務を行えるので、現場のオペレーションによる負担も軽減できる画期的なシステムといえるでしょう。

クックチルは、これまでのクックサーブ（当日調理を行いタイミングで提供する方法）よりも、オペレーションの平準化・食品衛生管理の徹底・生産計画の点で優れた新調理法システムの一つとして覚えてください。

クックチルについてはクックチルとは｜ニュークックチルとの違いや導入フローまで詳しく解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

クックチルの調理法｜ニュークックチル等との違いは？

クックチルの調理の流れは下記の通りです。

1. 加熱調理

   芯温を75度以上に保ち、1分以上加熱。

2. 急速冷却

   急速冷却機を使って0?3℃を保ちながらチルド保存する。

3. チルド保存

   再加熱開始直前までチルド保存。

4. 再加熱

   2時間以内に喫食できるよう配膳時間に合わせて芯温を75度以上に保ち、1分以上再加熱する。

5. 盛り付け

   加熱した料理を盛り付けて提供。

ニュークックチルなど他の調理方式との違いは？

ニュークックチルの場合は、食材を盛り付けた状態で急速冷却を行いチルド保存し、盛り付けた状態で再加熱を行うので、料理から提供までのフローがクックチルよりもさらに効率化されています。

新調理方式にはクックチルやニュークックチル以外にもクックフリーズ、真空調理があります。従来の調理方式であるクックサーブも含めたそれぞれの違いについては下図をご参照ください。それぞれの保存期間や温度管理についても以下の図から参照可能です。

クックチルにおける再加熱方法についてはクックチルの再加熱方法は？｜調理法の流れや導入方法まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

ニュークックチルについてはニュークックチルおすすめ業者4選｜選び方も解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

クックチルの価格相場は？

セントラルキッチン方式の場合、提供数にもよりますが特別な厨房機器の購入は必要ありません。湯煎による再加熱に対応しているものが多く、システムキッチンや寸胴鍋など簡易的な厨房機器があれば調理できます。自分たちの施設内で現場調理する場合や、届いた料理を一度に大量に温めたい場合は、専用の機器を購入する必要があります。

セントラルキッチン方式のクックチルは「1食につき○○円」とされているものが多いです。朝食・昼食・夕食で価格が変わる場合が多く、朝食は1食200円前後、昼・夕食は1食300円前後が相場です。施設によって価格が変わる場合もあるため、詳しくは企業に問い合わせてみましょう。

専用の機器を購入する場合、急速冷却に必要なブラストチラーは100～500万円、加熱のためのスチコンは50～600万円程度が相場になります。機器のサイズによっても変わるため、施設のスペースや提供数にあわせて選ぶ必要があります。

スチコンの価格についてはスチコンの価格はどれくらい？｜主要メーカーの参考価格比較でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

クックチル導入に必要な機器についてはクックチル導入に必要な機器とは？クックチル基礎知識から流れまで解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

クックチル導入の流れ

クックチル導入の流れは以下の通りです。

相談・ヒアリング

まずは現状の食事の提供方法や提供数、困っていることなどをリストアップし、クックチル対応業者に相談しましょう。施設に合わせて専任のスタッフがプランを提案してくれます。

試食

試食で実際に料理の味や品質を確かめましょう。実際に施設の設備で食事が提供できるかどうかも含め、確認するのがおすすめです。

申込

問題がなければ、申込・導入となります。導入後の厨房体制など、困ったときにサポートを受けられるかどうか事前に確認しておきましょう。

クックチルの導入メリット・デメリット

クックチルは、安心・安全で効率よく提供できる最新調理システムで、これまでの料理過程から提供までに大きな変化をもたらします。

具体的に、クックチルを導入するとどんなメリットがあるのでしょうか。大きく4つに分けて説明していきます。

①安全性を確保できる

調理した食材の安全性を担保するには、温度管理が非常に重要です。調理後、食材温度が60～10℃の状態が最も細菌や微生物が繁殖しやすく、食中毒のリスクが高まる状態となります。

クックチルでは調理後すぐに冷却し、中心温度が3℃になるまで冷やされます。結果、最も食中毒リスクが高まる温度を短時間で通過できるので、安全性が非常に高い状態で食材保存が可能です。

クックサーブと比べても、保存状態はよく、安全を担保した状態で提供可能となるのは大きなメリットでしょう。また、クックチルは使用方法を守れば、安全性を確保した上で最大5日間の食材保存も可能な点もメリットです。

②コストの削減

クックチルの導入で作業の効率が良くなるため、様々なコスト削減を実現します。

調理した食材を数日間保存できることで、計画的な生産が可能です。その結果、作業の平準化やピーク帯の人数を減らせるため、人件費を削減できるでしょう。特に、提供時は再加熱するだけで完成するため、大幅な人件費カットが狙えます。人件費は、全体の支出の中でも大きな割合を占めるため、コストが削減できれば利益に与える影響は大きいはずです。

また、保存が数日間できれば、計画的な調理が可能になり、無駄な廃棄を減らせます。廃棄ロスを減らせば、食材費を徹底的に抑えることが可能でしょう。

③業務効率がアップ

クックチルは、事前に調理した食材を準備しておけるため、提供前は再加熱のみでOKです。クックサーブであれば、全て当日に準備を行い、提供前もたくさんの工程が必要になります。さらに、調理後も2時間以内に提供しなければならないため、多くの人員と時間を必要とします。ピーク帯に詰め込んだ作業もなく、オペレーションも軽くなるクックチルは、業務効率を格段に上げて、人員や時間を大幅に削減できるシステムです。

また、クックチルの保存期間はクックサーブと比べて5倍となります。業務の中で手が空いた時に、余分に調理しておくなど計画的な生産ができるため、効率良く日々の業務を進めることもできるでしょう。

④仕上がりの均一化

クックチルは、「いつでも一定の品質」を保った料理の提供が可能です。クックサーブの場合、当日作った調理師によって味や品質にどうしてもブレが出てしまいます。よって、技術力の高い調理師に負担が重くのしかかることも多く、安定した料理提供ができない現状があります。

しかし、クックチルであれば調理した食材の保存が可能になるため、レシピのマニュアル化だけでなく、常に一定の品質を保った状態で料理の提供を続けられるでしょう。また、高い技術力を持った調理師しか作れない特別メニューなども、事前に調理をしておける環境なら、いつでも提供が可能です。安全が最重要視されるような給食・病院食でも、クックチルを導入すれば、安心かつクオリティの高い料理提供ができるので、患者様・利用者様の満足度向上につながるでしょう。

一方で、クックチルの導入には気をつけなければならない点もあります。デメリットについても導入前に確認しておきましょう。

①食品を保管するスペースが必要

クックチルでは前述したように食材を加熱するためのスチコンや、急速冷却するためのブラストチラーといった機器が必要になります。これらの機器を設置するスペースを確保する必要があります。その他、食材をストックしておく場所も必要です。スペースに余裕がない場合は、急速冷却まで行ってくれるセントラルキッチン方式を選ぶのがおすすめです。また、提供数にもよりますが、鍋を使って湯煎するだけで提供できるものもあります。

②クックチルが不向きなメニューがある

クックチルは揚げ物や炒め物、焼き物といったメニューとは相性が悪いと言われています。クックチルはオペレーションを標準化し衛生管理を徹底できますが、当日調理するクックサーブと比べると料理の細かな味の表現やバリエーションはつけづらい傾向にあります。

③クックチルはおいしくない？

クックチルはおいしくないとの声も散見されます。試食に対応している業者が多いので、導入前に複数スタッフでの試食会を行うのがおすすめです。試食の際、現場の設備で実際に提供できそうかも含めて確認するのがおすすめです。

まとめ

クックチルは、いつでも温かく美味しい食事の提供ができる新調理システムです。調理後すぐに冷却を行い、5日程度保存可能になるため、現場のオペレーションを減らしつつ美味しい食事の提供を可能にしています。

また、各メーカーは安全な食事提供ができるよう衛生管理も徹底しているので安心です。さらに、無駄なロスや人件費削減もできるクックチルを導入すれば、現場が抱える課題を解決に導くでしょう。

ぜひ一度クックチルの導入を検討してみてはいかがでしょうか。