介護ソフトの料金はソフトのタイプや事業所のサービス形態によって決まります。オンプレミス型の場合は数百万円(初期費用)、クラウド型の場合は数千~数万円(月額)が相場です。ソフトの料金以外にも、パソコンやタブレットなど端末の用意も必要です。
この記事では介護ソフトの料金相場や料金体系、おすすめの介護ソフトや料金比較ランキングを紹介しています。介護ソフトの料金について知りたい方や、コストを抑えて介護ソフトを導入したい方はぜひ参考にしてください!
まずは介護ソフトの料金が決まる要素、オンプレミス型とクラウド型それぞれの料金相場、その他ソフト以外にかかる費用をみていきましょう。
介護ソフトの料金が決まる要素は主に以下の5つです。
介護ソフトはサービス形態によって料金が設定されていることが多いです。まずは自分たちの事業所の料金設定を確認しましょう。また、事業所の規模が大きくなるほど全体の料金は高くなります。
次にオンプレミス型とクラウド型それぞれの料金相場、その他かかる費用を詳しくみていきましょう。
オンプレミス型の介護ソフトは、施設毎にカスタマイズしてソフトを提供するため、一概に価格相場をお伝えすることは難しいです。オンプレミス型介護ソフトは入所系施設(特養、老健など)で導入されることが多く、オンプレミス型介護ソフトの初期費用は100万円~を一つの目安と考えておきましょう。
初期費用が高額に思えるかもしれませんが、一括支払いでなく月々の支払いとするリース契約を結ぶことが多いです。なおリース契約とは、毎月決まった金額を支払うことで、施設に必要な機器をリース会社から借りる契約を指します。オンプレミス型介護ソフトの場合、リース期間は5年となることが一般的です。さらに、保守料金や介護報酬改定に伴うシステム更新代金もこの中に含まれていることがほとんどです。
例えば100万円の介護ソフトの料金を支払う場合、5年間=60か月をかけて支払っていくので約1.6万円/月(100万円/60か月)の支払いとなります。月額料金だけを見ると、クラウド型介護ソフトと比べて大きな差はないともいえます。
次は、クラウド型介護ソフトの特徴について説明します。
介護ソフトのリース契約については介護ソフトのリース契約を徹底解説!オススメの導入方法もご紹介でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
クラウド型の場合、初期費用は無料であるところも少なくありません。たとえかかっても、低額であることがほとんどです。ただし、毎月数千円~数万円程度は料金が発生します。数年使うと、インストール型よりも高くつくケースがあるので注意しましょう。
毎月かかる利用料金は、利用者の人数や使う機能によっても異なります。とはいえ、ソフト更新費用などもかからないことが多いので、できるだけコストを抑えたい事業所や小規模施設に向いているタイプといえるでしょう。
クラウド型介護ソフトについてはクラウド(ASP)型の介護ソフトとは?おすすめソフトを比較でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ここからは、ソフト自体以外にかかる費用について説明します。
オンプレミス型の介護ソフトの場合、使用形態によってサーバー用のパソコンが必要な場合があります。オンプレミス型の介護ソフトを導入する場合は2種類の使用形態があります。
スタンドアロン型は1台のパソコンにインストールして使う形態です。対して、クライアントサーバー型はサーバーを設置し複数のパソコンでデータを共有して使用する形態のことをいいます。
クライアントサーバー型を選択した場合、サーバー用のパソコンを別途用意する必要があります。事業所の規模が大きくなると、複数のスタッフがデータを共有して介護ソフトを使うため、クライアントサーバー型を選択することが多いです。
訪問先など施設外でも介護ソフトを利用したい場合、スマホやタブレットなどの端末を用意する必要があります。特に居宅介護支援事業所や訪問系の事業所では、タブレットがあると何度も事務所に戻る手間が省けて便利です。必要に応じて検討するようにしましょう。
おおよその料金相場をご紹介しましたが、料金形態によって月額には大きな違いが生じます。クラウド型であっても、メーカーによっては初期費用がかかる場合もあるので注意が必要です。そのため、3~5年程度の期間で使用することを見越して、同じ期間で使用したときの比較をすると分かりやすくなります。
たとえば、インストール型とクラウド型で下記の料金ケースを比較してみましょう。
それぞれを2年使うと、インストール型は40万+(2万×2か月)=44万円、クラウド型は2万円×24か月=48万円となります。長期的な視点でみると、クラウド型の料金がインストール型の料金を上回ってしまうことが分かるでしょう。
また、インストール型の場合は伝送用ソフトや更新費用がかかるケースもあります。介護ソフトの料金を比較する場合はそのような費用も加算したうえで、計算するようにしましょう。
ここからは、おすすめの介護ソフトを価格面に注目してご紹介していきます。どれも人気のあるソフトとなっているため、ぜひ検討してみてください。
介護ソフトメーカーの詳細については【2024年版】おすすめ介護ソフト29製品を徹底比較|選び方まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
導入実績の豊富な介護ソフトメーカーについては【2024年最新】介護ソフトシェアランキング|上位製品の機能・価格でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
株式会社日本コンピュータコンサルタントは、日立系ソフトウェア会社のパートナー企業として1980年に創業した会社です。介舟ファミリーは介護保険や障害者福祉に対応したクラウド型の介護ソフトです。
インターネットがつながるパソコンさえあれば、すぐにでも利用できます。バージョンアップ作業は不要で、常に最新の状態で使用することが可能です。また、シンプルな見た目と分かりやすい操作性で、パソコンに不慣れな方でも簡単に使用することができるでしょう。料金は運営している拠点ごとの月額料金になっています。
介舟ファミリーの比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 55,000円~ |
月額費用 | 5,500円~ |
その他費用形態 | なし |
デモの有無 | あり |
対象施設形態 | 訪問介護、通所介護、居宅介護、介護予防訪問介護、小規模多機能型居宅介護など |
サポート体制 | コールセンター |
介舟ファミリーの料金や評判については介舟ファミリーの料金・評判・口コミ&おすすめ評価ポイント|デメリットまででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
カイポケは株式会社エス・エム・エスから販売されているクラウド型介護ソフトです。利用者などの情報を管理するデータセンターには強固なセキュリティ体制を施しているため、情報漏えいといったセキュリティ面の問題を心配する必要がありません。
カイポケは最大36ヶ月の無料体験期間があり、無料期間後も事業が軌道に乗るまでフォローしてくれます。利用予定のカレンダーが送られてくるだけでなく、スケジュールに沿ってサービスを受けられるよう電話でのサポートも行ってくれるのでスムーズに導入できるでしょう。
カイポケの比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 1,000円~ |
その他費用形態 | なし |
デモの有無 | あり |
対象施設形態 | 居宅介護、通所介護、訪問介護、訪問看護、居宅療養など |
サポート体制 | カスタマーセンター |
カイポケの評判・料金などについてはカイポケの料金・評判・口コミ&おすすめ評価ポイントでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ナーシングネットプラスワンは使いやすさにこだわって設計されたクラウド型の介護ソフトです。低価格ながら記録から請求まで一気通貫で対応できるため、価格と機能のバランスがいい介護ソフトです。
月額5,000円(税抜)から利用でき、初期費用やサポート費用、法改正対応が無料です。毎月の料金以外はかからないシンプルな分かりやすい料金体系になっています。2か月間の無料お試しも用意されているほか、ICT補助金の対象になっています。
ナーシングネットプラスワンの比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 月額5,000円(税抜)~(サービスによって違いあり) |
その他費用形態 | なし |
デモの有無 | ○ |
対象施設形態 | 居宅介護支援、通所介護、訪問介護、訪問看護、訪問リハ、グループホーム、小規模多機能型、居宅療養管理指導、福祉用具貸与、放課後等デイサービスなど |
サポート体制 | 専用フリーダイヤル・基本操作サポート |
ケア樹Freeは月額利用料0円のクラウド型介護ソフトです。低価格でありながら記録から請求まで行うことができ、大規模施設から小規模事業所にも対応しています。選択可能なサポートメニューを用意することで低価格を実現しています。
初期費用はかかりますが、年間料金を月額換算するとかなり安く使える介護ソフトだということが分かります。2年目以降はサポートを解除すれば、年間最安9,800円で利用できます(料金は施設形態による)。2か月の無料体験があるほか、IT導入補助金にも対応しているため、お得に導入することが可能です。
ケア樹Freeの比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 10,000円(税抜)~(サービスによって違いあり) |
月額費用 | 無料 |
その他費用形態 |
|
デモの有無 | ○ |
対象施設形態 | 特養、老健、居宅介護支援、通所介護、訪問介護、訪問看護、訪問リハ、グループホーム、小規模多機能型、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など |
サポート体制 | 電話・メール・サポートサイト |
トリケアトプスは企業ごとに合うシステムを構築する岡谷システム株式会社が、長年培ってきた先進技術を用いて開発した介護ソフトです。介護保険の「国保連例給」だけでなく、請求書や領収書の発行、計画書の作成機能などさまざまな機能を搭載しています。
また、画面レイアウト・メニューの見やすさ、サービスの利用計画や実績、計画書の作りやすさといった「使いやすい」を実現させるための介護ソフトです。どんなスタッフでも、簡単に使用することができるのも「トリケアトプス」の特長といえるでしょう。
トリケアトプスの比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 0円 |
月額費用 | ①220円×利用人数/月(※上限5,500円/月) ②440円×利用人数/月(※上限8,800円/月) |
その他費用形態 | なし |
デモの有無 | あり |
対象施設形態 | 訪問介護、通所介護、居宅介護支援 |
サポート体制 | 会員専用のコールセンター、AIチャット、訪問サポート、他社乗換え支援サービス |
株式会社ケアコネクトジャパンは1989年から介護・福祉分野に特化した製品開発を行っている会社で、日本で初めて介護記録システムを構築しました。ケアカルテは記録業務を省力化し、施設利用者に用いる時間を増やすことができるでしょう。
ケアカルテはタッチ操作入力や音声入力にも対応しているソフトです。簡単に記録入力ができるので、リアルタイムな情報共有ができるようになるでしょう。残した記録を元に、自動でチェックシートや連絡ノートを作成できるため記録残業時間が不要になります。
ケアカルテの比較ポイント
製品情報
提供形態 | インストール型 |
---|---|
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
その他費用形態 | 年額保守費用 |
デモの有無 | あり |
対象施設形態 | 要問合せ |
サポート体制 | 操作トレーニング動画、支店説明会、訪問サポート |
株式会社ワイズマンは医療・介護・福祉施設において、ICTによる業務の効率化や情報管理などを支援してきた会社です。介護ソフト「ワイズマン」は業界トップクラスの導入実績を誇ります。
料金形態は明確で、保守や法改正などの料金を含めた「5年間使用権パック」とシステム設定料や操作説明料などの「初期導入費用」のみで使用可能です。リニューアルシステムの買い替えも必要ないので、長く使えば使うほどトータルコストを削減できるでしょう。
ワイズマンの比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 0円 |
その他費用形態 | 保守や法改正などの料金を含めた「5年間使用権パック」費用 |
デモの有無 | あり |
対象施設形態 | 居宅介護、訪問看護、介護老人保健施設、介護医療、訪問介護、通所介護など |
サポート体制 | - |
SuisuiRemon(スイスイレモン)は介護大手のセントワークスが開発した介護保険請求ソフトです。請求に特化しており、セントケアグループで約5万人の利用者に対して回収率99%の実績を誇る入金管理機能が強みです。請求に特化したソフトですが、介護記録ソフトとデータ連携に対応しています。
データのバックアップは不要で保守料がかかりません。詳細な費用はお問い合わせください。
SuisuiRemonの比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 要お問い合わせ |
月額費用 | 要お問い合わせ |
その他費用形態 | 要お問い合わせ |
デモの有無 | ○ |
対象施設形態 | 居宅介護支援、通所介護、訪問介護、訪問看護、訪問リハ、グループホーム、小規模多機能型、居宅療養管理指導、福祉用具貸与など |
サポート体制 | 電話、メール、FAX、遠隔サポート |
株式会社内田洋行は教育業界へのICTシステムの構築やオフィス関連家具の開発・販売を行っている会社です。福祉施設向けには、高齢者介護施設向け・障害者福祉施設向けシステムなどを開発・販売しています。
絆Coreはクラウド型とオンプレミス型のどちらもパターンもあり、予算や施設に合ったタイプを選ぶことができます。ケアプランや介護記録はタブレット入力も可能です。ヘルパーの訪問スケジュールの確認や急な変更にもリアルタイムに対応してくれるので、業務効率化にも役立つでしょう。
絆Coreの比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 0円 |
その他費用形態 | 5年間のソフトウェア使用権 |
デモの有無 | あり |
対象施設形態 | 居宅介護、通所介護、介護老人福祉施設など |
サポート体制 | コールセンター、操作説明方法サポート、会員専用ホームページ |
NDソフトウェア株式会社は介護・福祉・医療現場の業務効率化を支える業務支援ソフトウェアの開発・販売・運用サポートを行なう会社です。その中でも介護事業者向けソフトが「ほのぼのNEXT」です。
音声入力やデジタルインカム、ネックスピーカーといった最新技術で、介護現場をサポートします。また、画面デザイン・操作性・導入後の万全なサポート体制が評価され、72,000以上の事業所で活用されています。
NDソフトウェア株式会社の比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 0円 |
その他費用形態 | 5年間のソフトウェア使用権 |
デモの有無 | あり |
対象施設形態 | 居宅介護、通所介護、介護老人福祉施設など |
サポート体制 | コールセンター、操作説明方法サポート、会員専用ホームページ |
「福祉の森」は日立グループが開発・販売している介護ソフトです。介護施設や障害者施設の事務処理や介護・福祉スタッフの作業を支援してくれます。ケアプラン作成や請求業務といった施設内の煩雑な業務を、簡単な操作で行うことが可能です。
また、「福祉の森」は充実したサポート体制も整っています。システムを導入した後のアフターフォローは、ヘルプデスクサービスやリモート保守サービス、現地対応サービスといった豊富なプランが用意されているので万が一のときでも安心です。
福祉の森の比較ポイント
製品情報
提供形態 | 要問合せ |
---|---|
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
その他費用形態 | 要問合せ |
デモの有無 | 要問合せ |
対象施設形態 | 訪問介護、通所介護、居宅介護、地域包括支援センターなど |
サポート体制 | 専用サポートセンター、バーコンアップCD提供、リモート保守、現地対応サービスなど |
ニップクケアサービス株式会社は、福祉・介護・保健・医療の分野においてサービスを提供している会社です。「楽すけ」はパソコンにインストールして使用するタイプの介護ソフトです。介護サービスの種類ごとにライセンスを購入し、導入後は毎年1回の年間保守料を支払うだけで使用することができます。
操作性にも優れており、パソコンが苦手な方でもすぐに利用することができるでしょう。万が一、操作に困ったり悩んだりすることがあればヘルプデスクに電話をするだけで、遠隔サポートしてもらえるので安心です。
楽すけの比較ポイント
製品情報
提供形態 | インストール型 |
---|---|
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 0円 |
その他費用形態 | 年間保守料 |
デモの有無 | あり |
対象施設形態 | 居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、居宅サービス事業所、訪問介護サービス事業者など |
サポート体制 | コールセンター |
福祉ソフト株式会社は介護報酬請求ソフトの開発・販売を行っている会社です。「かんたん介護ソフト」と「かんたん請求ソフト」の2種類のソフトを販売しており、手ごろな価格と安心の電話対応で多くの施設から高い評価を得ています。
かんたん空き後ソフトはホームヘルプ事業所向けに開発された、ヘルパーさんのための介護ソフトです。基本機能を充実させ、あえて多くの機能を入れていないため「機能をつかいこなせない」といった悩みを解消できるでしょう。
かんたん介護ソフトの比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 9,800円(税抜) |
その他費用形態 | なし |
デモの有無 | あり |
対象施設形態 | 訪問介護、通所介護、居宅介護、介護予防訪問介護、小規模多機能型居宅介護など |
サポート体制 | コールセンター |
ほのぼのmini2は初期費用無料、月額3,000円(税抜)から使える低価格の介護ソフトです。各事業所の業務に必要な機能をコンパクトに実装しています。機能はシンプルですが、国保連伝送(介護保険請求)が可能な他、ケアプラン連携やLIFEデータ出力にも対応しています。
2か月の無料体験が用意されており、申し込みから即日で利用開始できる点も魅力です。利用者や利用パソコン台数が増えた場合、法改正対応にも追加料金がかかりません。サポート(ヘルプデスク)も無料となっており、特に小規模事業所におすすめな介護ソフトです。
ほのぼのmini2の比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 3,000円(税抜) |
その他費用形態 | なし |
デモの有無 | ○ |
対象施設形態 | 居宅介護支援(ケアマネジメント)、介護予防支援、通所介護、認知症通所、通所リハ、訪問介護、訪問入浴、訪問リハ、福祉用具貸与、夜間訪問介護、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅 |
サポート体制 | ヘルプデスク |
介護ソフト導入実績トップクラスのワイズマンが提供するクラウド型介護ソフトです。国保連伝送(介護保険請求)サービス料込みで初期費用無料、月額1,650円(税込)から利用可能です。新規開設の事業所やコストを抑えたい事業所向けに低価格で提供されています。
2か月無料のお試し利用が可能で、法改正対応のアップデートやサポート費用もかかりません。使用中の介護ソフトがあれば、CSVファイルで簡単にデータの移行が可能です。「居宅介護支援」「通所介護」「訪問介護」の小規模事業所におすすめな介護ソフトです。
ワイズマン セカンドラインの比較ポイント
製品情報
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
初期費用 | 無料 |
月額費用 |
|
その他費用形態 | なし |
デモの有無 | ○ |
対象施設形態 | 居宅介護支援、通所介護、訪問介護 |
サポート体制 | 電話、メール |
介護ソフトの価格は製品によって大きく異なります。価格を重視して選びたい方向けに、「安くて人気のある介護ソフト」をランキングで紹介します。今回は居宅介護支援事業所の価格で比較していますが、全体的にどのサービス種別でも低コストで導入しやすい製品をピックアップしています。また、製品によって料金形態が違うため1年目の合計で比較しています。
居宅介護支援事業所の場合(計画書や帳票の作成、介護保険請求(国保連伝送)など最低限の機能が揃っているもの)
製品名 | 初期費用 | 月額費用 | 1年目合計 | |
---|---|---|---|---|
1位 | ケア樹 | 10,000円 | 2,817円(年間のランニングコストを分割した場合) | 43,800円 |
同率2位 | カイポケ | 0円 | 5,000円 | 60,000円 |
同率2位 | ナーシングネットプラスワン | 0円 | 5,000円 | 60,000円 |
4位 | トリケアトプス | 0円 | 220円×利用人数(上限5,500円) | 上限66,000円 |
5位 | まもる君クラウド | 0円 | 7,800円 | 93,600円 |
「ケア樹」は10,000円(サービスによる)の初期費用がかかりますが、年間費用で考えるととても安く使用できる介護ソフトです。2年目以降はサポートを解除してよりランニングコストを削減することも可能です。「カイポケ」は最大36か月の無料期間を設けており、タブレット1台が無料でレンタルできる点も魅力です。「ナーシングネットプラスワン」は月額固定の金額のみで使用できるシンプルな価格体系が特徴で、法改正対応やサポート費用がかかりません。
ここでは介護ソフトを選ぶ際のポイントについて解説します。介護ソフトを選ぶ際に注意するべきポイントは次の4点です。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。なお、上記ポイントをもとに当社で選定したおすすめの介護ソフトはおすすめ・人気の介護ソフト10選でも確認できます。
介護ソフトは実施している介護サービスの形態によって製品が異なるため、まずは自施設の形態に対応しているかどうかをチェックしましょう。
また、国保連へ介護保険請求する際に伝送する形式や方法についてもチェックしておきましょう。
介護ソフトの価格には、安価なものから高価なものまで幅があります。初期費用と維持管理費用のトータルで検討するようにしましょう。また、導入の際の基本料金が安くても、データ移行の有無や利用者の人数・ネットワーク環境によって金額が変わることがあるがあるので、最終的にかかる金額を想定しておくことが大切です。見積りの際、事前にしっかり条件定義しておかないと想定外の出費が必要になってしまいます。近年はIT導入補助金が活用できるソフトも多いので、導入業者に対応状況を聞くなどして積極的に利用していきましょう。
株式会社LITALICOのナーシングネットプラスワンは初期費用やサポート費用、法改正対応費用が無料で月5,000円~使用できます。事業所に合わせて最適なプランを提案してくれるため、気になった場合は問い合わせてみましょう。株式会社グッドツリーのケア樹Freeは初期費用がかかりますが居宅介護支援で利用1年目の場合43,800円と年間のコストを抑えられます。2年目以降サポートを解除すればさらにコストを削減できます。どちらも低価格ながら記録から請求まで一気通貫で対応できるソフトです。
低コストで導入できる介護ソフトについては【安い】価格を抑えて導入できるオススメの安い介護ソフト7選でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
介護ソフト選びで一番大切なことは、現場で問題となっていることと解決したいことを明確にすることです。現状困っていることをリスト化し、その問題を解決できる介護ソフトを選びましょう。どんなに多機能で優秀なソフトでも、自施設での問題解決にならなければ意味がありません。また、2021年に介護報酬に追加されたLIFEに対応しているか、スマホやタブレットでの利用が必要かどうかも考えておきましょう。
三菱総合研究所が行った調査によると、以下のような機能がよく使われています。
機能 | 回答数 | 導入割合 |
---|---|---|
利用者に対する記録(基本属性、要介護認定情報、家族情報、口座情報等)の作成、変更 | 929 | 94.2% |
介護給付費明細書の作成、変更 | 894 | 90.7% |
介護給付費請求書の作成、変更 | 860 | 87.2% |
介護給付費明細書の印刷 | 854 | 86.6% |
介護給付費請求書の印刷 | 836 | 84.8% |
介護ソフトは使いやすさ・操作性も重要です。ある程度まで候補の介護ソフトを絞り込んだら無料デモを依頼しましょう。パソコン操作が苦手なスタッフでも問題なく使用できるかどうか確認するため、複数名のスタッフでデモを受けるのがおすすめです。
「使用前はメリットだと思っていたけれど、実際導入してみたらいらない機能だった…」ということもありえます。前述したように、現状困っていることをあらかじめリストアップしておき、その課題が解決できそうか、デモを通してチェックしましょう。
介護ソフト導入の際には、サポート体制や受けられるサポートの種類を確認しておきましょう。平日のサポート時間や不具合発生時の対応、運用に関するサポートがどの程度行われるかを確認するのがポイントです。特に、導入開始時や請求時期(毎月1日〜10日)にサポート対応が受けられるか確認しておくことをおすすめします。
株式会社エス・エム・エスのカイポケは専属スタッフが過去データの移行や初回請求のサポートを行ってくれます。株式会社LITALICOのかんたん介護ソフトも無料データ移行に対応しています。また、電話サポートは平日20時半までと他社より遅い時間まで対応してくれます。
介護ソフトの中には、無料で使うことのできるシステムもあります。無料なので機能は限定され、使える機能に制限はありますが、どんなソフトなのかとりあえず使ってみたいという方にはおすすめといえるでしょう。
無料になるのは主にクラウド型の介護ソフトです。中には完全無料で使えるソフトや「お試し無料体験」「フリー版」といった無料バージョンの製品を出している大手メーカーもあります。無料で使える介護ソフトを試してみたいという方は、メーカーに問い合わせてみましょう。
無料で導入できる介護ソフトについては無料の介護ソフトはあるの?|有料ソフトとの違いやメリット・デメリットでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
介護ソフトの導入には、少なからず費用がかかります。初期導入費用が無料のクラウド型だったとしても、月額料金はかかることがほとんどでしょう。予算が限られている施設の場合は、補助金を賢く使って介護ソフトを導入するようにしましょう。
介護ソフトは「ITツール」になるので、中小企業・小規模事業者が導入する場合に補助金が出る可能性があります。対象の補助金類型によっても金額は異なりますが、最大で3/4の費用が補助されるのです。補助金対象となるかどうかは、事前にメーカーや官庁に確認するようにしましょう。
介護ソフトの料金に関してよくある質問をQ&A形式で解説します。あなたが気になる質問をチェックしてみてください。
↓クリック・タップで回答にジャンプします
オプション追加で結果的に高額になることや契約年数の縛り、必要な機能があるかどうかに注意しましょう。
価格の安い介護ソフトのなかには、機能に制約があることもあります。必要な機能をオプションで追加すると運用費用がかさむことを念頭に置いて検討しましょう。また、数年分の契約を結ぶプランの場合、トータルコストは抑えられますが、契約途中での乗り換えが難しくなります。導入時に機能や価格をよく検討することが必要です。
価格が安い介護ソフトを選ぶメリットは以下の通りです。
価格が安い介護ソフトを選ぶデメリットは以下の通りです。
介護ソフトの料金比較やおすすめの介護ソフトメーカーを紹介しました。介護ソフトはインストール型かクラウド型かによっても、料金が大きく異なります。クラウド型は初期費用が安くなりますが、長い目でみるとインストール型よりも高額になるケースも少なくありません。
導入時の費用だけで比較するのではなく、長期的な金額を計算しながら介護ソフトを決めるようにしましょう。介護ソフトの導入には、補助金を活用できる可能性もあります。費用を安く抑えられますので、賢く活用しながら介護ソフトを導入するようにしましょう。