ナースコールと聞いて思い浮かぶのが、アイホンやケアコムという方は多いのではないでしょうか。近年では、需要の増加に伴い介護施設向けのナースコールを扱う新興メーカーが増えているのです。
一言でナースコールといっても、機能はメーカーによって大きく違ってきます。呼び出し機能のみの安価なタイプから、見守りシステムやスマホと連携ができる高性能タイプなどさまざまです。
今回は特別養護老人ホームにお勧めの製品をピックアップし、選び方とともに紹介していきます。ご自身の施設にとって最適な製品に出会えるお手伝いができれば幸いです。
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まず初めに、特別養護老人ホームで使用するナースコールを選ぶ際のポイントを解説します。
ナースコールはこれまで有線タイプが主流でしたが、現在では無線タイプも数多く扱われるようになりました。有線・無線共にメリットとデメリットがありますので、どちらがいいか一言では言い難いです。以下にそれぞれのメリットとデメリットをまとめました。
呼び出し機能に特化した製品がある一方で、他の機器や各システムとの連携を可能としている製品も人気です。機能が多ければ多いほど、価格も高くなってきます。限られた予算の中で、どこまでの機能を求めるかを事前に決めておく必要があるでしょう。
例えばスマホなどと連携することで連絡が取りやすくなる反面、施設の規模として必要なのかは考えるべき点です。見守りシステムや介護ソフトなども、連携できる機能としてあげられることが多いので検討する必要があります。
費用や利便性も大切ですが、運用していくにあたり利用者とスタッフが使いやすいかが一番重要なポイントです。商品の説明だけでは、使い勝手までは分からないというのが正直な所ではないでしょうか。
メーカーの中にはデモ機の貸し出しを行っている場合もあるので、購入前に問い合わせることをおすすめします。その際に、利用者は問題なく使えそうか・スタッフの業務の妨げにならないかを重点的にチェックしましょう。
ここからは特養におすすめのナースコール3製品を紹介します。
ナースコールシステムを電話設備と一体化することで、安定品質での通信が可能となっています。信頼性の高いビジネス電話を利用しているため、価格も従来より大幅に抑えられる点も魅力です。
施設の規模に合わせた設置ができ、運営形態に合わせたナースコール・セキュリティシステムの追加拡張も可能。停電などの緊急時にも通常通り使用ができるので、慌てることなく業務を続けられます。
ナースエコールの比較ポイント
製品情報
設置タイプ | 有線、無線 |
---|---|
参考費用 | 要お問い合わせ |
連携機器 | スマートフォン、PHS、多機能電話機、各種廊下灯、見守りシステム、各種見守りカメラ、各種呼び出しボタン等 |
既存のスマートフォンとWeb通信を利用して受発信するため、大規模な設置工事は必要ありません。簡単に導入ができPHSや特別な操作盤も不要なので、コストパフォーマンス面でも優秀です。
見守りシステムは分かりやすい画面設計になっており、利用者の様子が一目で確認できます。異常時は自動で発見・通知してくれるので、見守りも簡単でスタッフの負担軽減にもつながるのです。
LASHIC-care(ラシク)の比較ポイント
製品情報
設置タイプ | 無線 |
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参考費用 | 2,178円/月~(税込・別途Wi-Fi環境が必要) |
連携機器 | スマートフォン、見守りシステム |
施設のニーズや住居状況に応じて、幅広いシリーズがラインナップしています。VP・Vプランでは通話とともに映像により利用者の様子も確認できるので、状況に応じた素早い対処が可能です。エコーキャンセラーを搭載しているため、クリアな音声で会話ができます。
Gプランは従来のナースコールがスマホで応答できるようになったシンプル機能。さらに外部の介護記録ソフトとの連携も可能です。Nプランの場合、専用アプリを利用することでスタッフ間の内線通話ができるので細かな連携がとれます。
ココヘルパの比較ポイント
製品情報
設置タイプ | 無線 |
---|---|
参考費用 | 要お問い合わせ |
連携機器 | スマートフォン、タブレット、見守りシステム |
特別養護老人ホームにおいてのナースコール設置義務・基準については、老人福祉法で定められているのです。以下「特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準(平成十一年厚生省令第四十六号)」に記されています。
特別養護老人ホームには、次の各号に掲げる設備を設けなければならない。ただし、他の社会福祉施設等の設備を利用することにより当該特別養護老人ホームの効果的な運営を期待することができる場合であって、入所者の処遇に支障がないときは、次の各号に掲げる設備の一部を設けないことができる。
(中略)ブザー又はこれに代わる設備を設けること。
ナースコールの設置義務については病院・介護施設のナースコールの設置義務・必要性について法律面から解説でも詳しく解説しています。参考にしてください。
近年ではナースコールは、介護施設からの需要によりこれまで主流だったメーカー以外からも登場しています。付随する機能も製品により異なり、従来の呼び出しのみ以外のシステムが組みこまれていたりと幅広いです。
手厚いものだと利用者の見守りシステムや、介護記録と連携できる製品も扱われています。また通信方法も、有線か無線かで製品により変わってくるのです。機能が追加されるに従いコストもかかってくるので、施設に必要かを見極める必要があります。
施設の規模や状況により最適な製品は変わってきますので、メーカーごとに比較したうえで検討していきしょう。
おすすめナースコールメーカーについてはナースコールシステムのメーカー12選比較|使い方や選び方まで」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
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