電子カルテの選定にあたり、以下のようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
本記事では、そういったお悩みを持つ方向けにおすすめのORCAと連携できる電子カルテ5選の機能や価格、特徴を紹介していきます。また、レセコン一体型と分離型電子カルテの違いやORCA連携のメリットについてもわかりやすく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
まずはORCAと連携できる電子カルテのうち、おすすめの5選を紹介します。表を横にスクロールして確認してみてください。
製品名 | Dr.Simpty for ORCA | セコム・ユビキタス電子カルテ | エムスリーデジカル | きりんカルテ | HAYATE/NEO |
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メーカー名 | 三栄メディシス株式会社 | セコム医療システム株式会社 | エムスリーデジカル株式会社 | ウィーメックス株式会社 | 株式会社メディサージュ |
お問い合わせ | お問い合わせ |
お問い合わせ
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お問い合わせ
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お問い合わせ |
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初期費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ORCA連動型プランの場合:0円 |
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要問い合わせ |
基本月額 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ORCA連動型プランの場合:基本料金9,800円 | 日レセクラウド 保守・サポート費用:22,800円~ | 要問い合わせ |
提供形態 | オンプレミス型 | クラウド型 | クラウド型 | クラウド型 | クラウド型 |
サポート体制 | コールセンター、リモートメンテナンス | 電話、Webシステム | コールセンター、リモートメンテナンス | 代理店がサポート対応 | コールセンター |
推奨環境 | Windows 10 Pro / Windows Server 2016 | Windows、iPhone・iPad | Windows 10 Pro / Windows Server 2016 | Google Chromeの最新バージョン | フレッツひかり回線を推奨 |
目次
すでにORCAを導入している医療機関で電子カルテを選ぶ際は、レセコン分離型がおすすめです。慣れているORCAをそのまま使えるうえ、レセコン一体型の電子カルテを導入するよりも経済的です。レセコン分離型でORCAと連携が可能な電子カルテから、医療機関に合った製品を選択してください。
実際にORCAと連携が可能な電子カルテのおすすめ5選をご紹介します。いずれも実績のあるメーカーで、日本医師会ORCA管理機構のページにも掲載されています。ぜひ電子カルテ選びの参考にしてください。
サンエイメディシス株式会社のDr.Simpty for ORCAは直感的に簡単に操作することができる電子カルテです。画面展開やボタンなどを少なくすることでシンプルな画面で使いやすいインタフェイスとなってます。シンプルで使いやすいだけでなく、様々な機能も充実しており、紙カルテの取り込みや画像ファイリング等もあるため機能性も十分備わっております。またもしもの際に備えて専用のコールセンターやリモートメンテンナンスも備えている為安心して利用することが可能です。
システム概要
初期費用 | 要問い合わせ |
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基本月額 | 要問い合わせ |
提供形態 | オンプレミス |
サポート体制 | コールセンター、リモートメンテナンス |
推奨環境 | Windows 10 Pro / Windows Server 2016 |
セコム・ユビキタス電子カルテはセコムの高度なセキュリティ技術を活用した安心・安全な電子カルテです。クラウド型ですがバックアップ用に院内に参照専用のデータをダウンロードしておけるため、通信障害や災害の際も安心です。外来・入院・在宅機能などが豊富に備わっているため、病院から訪問診療まで幅広く使えます。また、院内の様々な部門との連携も可能で、特に透析やリハビリシステムとの充実した連携が特徴です。他の施設の電子カルテシステムと共有もでき、院内・施設間での強固な連携は患者様へ質の高い医療の提供を可能にします。トラブルに対しても電話・Web・リモートによる操作での安心のサポート体制が整っています。(緊急時24時間対応)
システム概要
初期費用 | 要問い合わせ |
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基本月額 | 要問い合わせ |
提供形態 | クラウド型 |
サポート体制 | 電話、Webシステム |
推奨環境 | Windows、iPhone・iPad |
エムスリーデジカルは診療の様々な手間を楽にすることを目指して開発された電子カルテです。AI学習によりカルテの記入時間を80%削減してくれます。また、アプリでiPadやiPhoneと連携できるのも特徴です。iPadでは紙カルテのような記入、iPhoneでは過去カルテの確認・メモ記入が可能です。初期費用0円、月々9800円から利用でき、システム更新も自動で行われるためコストの面でも優れています。エムスリーデジカルにはレセコン一体型・分離型どちらもあります。ORCA導入済みの医療機関の場合は分離型を選択してください。
システム概要
初期費用 | ORCA連動型プランの場合:0円 |
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基本月額 | ORCA連動型プランの場合:基本料金9,800円 |
提供形態 | クラウド型 |
サポート体制 | コールセンター、リモートメンテナンス |
推奨環境 | Windows 10 Pro / Windows Server 2016 |
きりんカルテは無床のクリニック・診療所向けの電子カルテです。電子カルテ自体は無料で、ORCAの初期設定費、保守・サポート費用のみで運用できるためコスト削減を図れます。ネット環境があれば事前登録したノートパソコンやiPadでカルテが使用ができ、訪問診療にも便利です。往診スケジュール作成・指示書の作成などの機能で在宅医療を手厚くサポートしてくれます。予約機能も標準搭載されており、院内での予約管理に便利です。患者様に24時間オンライン予約していただける「診察予約ZERO」もアプリ版とブラウザ版とで提供されています。
システム概要
初期費用 |
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基本月額 | 日レセクラウド保守・サポート費用:22,800円~ |
提供形態 | クラウド型 |
サポート体制 | 代理店がサポート対応 |
推奨環境 | Google Chromeの最新バージョン |
HAYATE/NEOは病院・有診療所向けの直観的に操作ができる電子カルテです。よく使う項目を設定できるため、パソコンに不慣れなスタッフでもスムーズに操作できます。薬局・検査・PACSなど他社の既存システムとの情報連携の実績も豊富です。すでに運用しているシステムのノウハウを活かし、電子カルテの導入が可能になります。システムごとの連携の可否については導入前に相談が可能です。また、専用のクラウド環境で常に最新かつ厳重なセキュリティ環境が整っています。専門知識を持ったスタッフによるサポート体制もしっかりしています。
システム概要
初期費用 | 要問い合わせ |
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基本月額 | 要問い合わせ |
提供形態 | クラウド型 |
サポート体制 | コールセンター |
推奨環境 | フレッツひかり回線を推奨 |
ORCAとは日医標準レセプトソフト(日レセ)の通称として用いられている単語です。もともとORCAは各医療機関でバラバラだったITシステムの統一・標準化を目指し、日本医師会が立ち上げたプロジェクトの名前です。現在、約17,000医療機関で利用されており、レセコンの市場で国内第2位のシェアを占めています。ORCAの利用により、
を可能にしています。そして日レセの普及に伴い、現在ではORCAは日レセを指す言葉になっています。
ORCAは単体のレセプトコンピューター(レセコン)としても使用できますが、ほとんどの電子カルテと連携できます。すでにORCAを導入している医療機関では、レセコンはORCAのまま電子カルテの導入ができるのです。また、医療機関内で複数種類の電子カルテを使用している場合でもORCAとの連携で一括請求が可能になります。現在ORCAと連携できるシステム(2022/10/05更新)の数は以下の通りです。
電子カルテ | 無床診療所対応:44件 |
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有床診療所対応:22件 | |
病院対応:19件 | |
その他機器・ソフト | 48件 |
電子カルテとORCAを連携させることは受付・診療・会計の流れを一元化し、事務作業の手間と入力ミスの削減に大きく役立ちます。
電子カルテにはレセコン分離型・レセコン一体型の2種類があります。それぞれのタイプについて選び方とともに詳しく見ていきましょう。
分離型は電子カルテとレセコンのソフトウェアが別々になっています。そのためすでに使っているORCAを、そのまま電子カルテと連携させることが可能です。一体型は電子カルテとレセコンのソフトウェアが1つのパッケージになっており、電子カルテがあれば会計までの業務が完結します。
一体型の中でもCLINICSカルテはORCAが内包されている電子カルテです。CLINICSカルテはORCAを使い続けながら、全ての業務をワンストップで完了させられます。
一体型・分離型についてはレセコン一体型電子カルテとは?分離型との違いやおすすめ製品などでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
電子カルテ選びに迷われている方へ
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ORCAは日本医師会が提供するレセプトソフトであるため、信頼性はバツグンです。前述のとおりシェアも高く、現在約17,000件の医療機関で導入されています。医療現場からの意見を積極的に取り入れて新しいプログラムを供給しており、ネットワークを通じて手軽に入手することができます。
ORCAはソフトウェアの大部分を日本医師会が開発し無償公開しているため、メーカー製のレセコンに比べてコストを削減できます。定期的にパソコンやプリンターなどのハードを入れ替えるだけで、長期間にわたって低コストで運用できます。
ORCAは電子カルテ以外のソフト・機器とも連携が可能です。診療予約システムやPOSレジ、自動精算機など、様々な製品との連携に対応しています。具体的な対応製品は日本医師会ORCA管理機構のHPで確認できるので、チェックしてみてください。
日本医師会の提供するレセコンORCAは、多くの電子カルテと連携させることが可能です。すでにORCAを導入済みの医療機関では電子カルテを導入、連携させることで事務作業のさらなる効率化を図れます。多くの種類がある電子カルテの中でも、ORCAを連携させるときはレセコン分離型を選択しましょう。 本記事で紹介した5つの電子カルテも参考にしていただき、医療機関ごとのニーズに合わせて選んでください。
電子カルテについては【目的別】電子カルテ53製品|おすすめ製品、規模別の選び方まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。