LIFE対応介護ソフト10選|選び方や制度の概要まで

更新日 2024.03.28
投稿者:豊田 裕史

LIFEとは、現在日本が直面している超高齢化社会への対応策として活用するデータベースです。全国から多くのデータが集まれば、根拠に基づいた質の高い介護サービスを実現させることができます。

しかし、現場でLIFEを活用することはできるのでしょうか。この記事ではLIFEの利用方法や、システムに対応しているおすすめ介護ソフトについて解説します。LIFE利用で得られるメリットについても解説していますので、参考にして頂ければ幸いです。

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目次

科学的介護情報システム(LIFE)とは

LIFEとは一言でいえば、国が運営している介護記録「CHASE」と「VISIT」を統合したデータベースとなります。介護サービス利用者の状態はもちろん施設や事業所で行っているケアの内容や計画などを収集するシステムです。

LIFEで収集したデータは、日本の課題である超高齢化社会対策として活用されることとなります。データの分析が進めば、科学的根拠に基づいた質の高い介護の実施も可能です。LIFEにより、科学的かつ効率的な介護を国全体で支援していくことができます。

「CHASE」とは

LIFEと同様、科学に基づいた介護の実現を目指すべく運用が開始されたデータベースです。利用者の身体状況やケアの内容を累積していくことで、強固なバックボーンを作っています。データの分析により、自立支援や重度防止につながる介護方法の解析が可能です。

職員のみでは個々の経験の中でしか話し合うことができず、正解を導き出すことが難しい場合があります。そんな時に多くの介護情報をもつCHASEがあれば、利用者にベストな方法を素早く知ることができるのです。

「VISIT」とは

2017年より運用を開始したデータベースです。通所や訪問リハビリテーション事業所からのデータ集約を目的としています。さらに2018年には算定単位が上乗せされ、現場からのデータ収集を積極的に行っているシステムです。

LIFE対応の介護ソフト10選

ここからは、LIFE対応の介護ソフト10メーカーを紹介します。

ほのぼのNEXT|NDソフトウェア株式会社

NDソフトウェア株式会社

出典:NDソフトウェア株式会社 https://www.ndsoft.jp/product/next/

分かりやすい画面デザインや操作性・機能の豊富さ・万全のサポート体制が特徴のソフトです。連携できる他社システムが豊富で、業界トップクラスとなっています。使い勝手の良さから、ほのぼのシリーズ全体の導入事業者数は72,000以上です。

PCはもちろん、タブレットやiPhone・Androidなど幅広いデバイスで活用ができます。導入時には操作説明時間を設け、パソコンが苦手な職員へのフォローも万全です。トラブル時には事業所満足度94.3%のサポートも受けられます。

NDソフトウェア株式会社の比較ポイント

  • ほのぼのシリーズ全体で72,000を超える事業所が活用
  • 業界トップクラスの他社システム連携数
  • 幅広いデバイスに対応

製品情報

会社名 NDソフトウェア株式会社
製品名 ほのぼのNEXT
対応サービス 特養、老健、介護療養型医療施設、居宅介護支援事業所、訪問介護、訪問入浴介護等
価格 要問い合わせ
導入方式 オンプレ型・クラウド型
機能 介護記録、介護請求

ワイズマンSP|株式会社ワイズマン

ワイズマンSP

出典:ワイズマンSP https://www.wiseman.co.jp/

介護・福祉向け製品「Welfare」・医療・介護連携サービス「MeLL+」・医療向け製品「Medical」があります。広い業界をカバーしており、医療・介護・福祉のトータルサポートが可能です。

地域全体で利用者様をケアできる点から導入している事業所も多く、全国にある約4割の老健での導入実績があります。料金は初期導入費用と5年間使用権パックのみとなっており、法改正やバージョンアップ費はかかりません。

ワイズマンSPの比較ポイント

  • 医療・介護・福祉をトータルサポート
  • 初期導入費用と5年間使用権パックのみで利用できる
  • 全国の約4割の老健で導入

製品情報

会社名 株式会社ワイズマン
製品名 ワイズマンSP
対応サービス 特養、老健、介護療養型医療施設、居宅介護支援事業所、訪問介護、訪問入浴介護等
価格 要問い合わせ
導入方式 ASP
機能 介護記録、介護請求

Care-wing|株式会社ロジック

株式会社ロジック

出典:株式会社ロジック https://care-wing.jp/

看護・障がいサービス・施設など、幅広いサービスに対応しています。その他に自費や施設サービスといった項目も記録でき、正確な請求が可能です。柔軟性の高さが各施設から好評を得ており、2,200以上のユーザー登録実績があります。

ログイン方法はスマホをICタグにかざすだけなので、IDやパスワードの入力は必要ありません。忙しい中でもスピーディーに業務を開始できるので、現場から好評の機能です。介護記録は5年以上のデータを自動保存してくれ、必要な情報をすぐに取り出せます。

株式会社ロジックの比較ポイント

  • スマホをICタグにかざすだけでスピーディーにログインできる
  • 全国2,200以上のユーザー実績
  • 記録は5年以上自動保存が可能

製品情報

会社名 株式会社ロジック
製品名 Care-wing
対応サービス 訪問介護、訪問入浴介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、
訪問看護、サービス付き高齢者向け住宅、住宅型有料老人ホーム等
価格 要問い合わせ
導入方式 クラウド型
機能 介護記録、介護請求

カイポケ|株式会社エス・エム・エス

株式会社エス・エム・エス

出典:株式会社エス・エム・エス https://ads.kaipoke.biz/

介護記録や請求はもちろん、経営管理・勤怠管理・給与計算など幅広い機能が利用できるソフトです。さらに2024年3月31日までの申し込みであれば、最大36カ月無料で体験できるキャンペーンを実施しています。

ソフトを乗り換える際のデータ移行代行サービスなど、サポートが充実している点も特徴です。導入費は無料となっており、月額利用料を支払うだけでサービスを利用できます。幅広いサービスで、導入実績は中小事業所から大手事業所まで42,850事業所以上です。

株式会社エス・エム・エスの比較ポイント

  • キャンペーン利用で最大36カ月無料体験
  • 乗り換え時のデータ移行を代行してくれる
  • 中小事業所から大手事業所まで42,850事業所以上の導入実績

製品情報

会社名 株式会社エス・エム・エス
製品名 カイポケ
対応サービス 居宅介護支援、通所介護、訪問介護、訪問看護、通所リハ、サ高住・有料老人ホーム等
価格 1,000円~(税別)/月
導入方式 クラウド型
機能 介護記録、介護請求、経営管理、勤怠管理、給与計算

介舟ファミリー|株式会社日本コンピュータコンサルタント

株式会社日本コンピュータコンサルタント

出典:株式会社日本コンピュータコンサルタント https://kaisyuf.jp/

25年以上の販売実績と、全国約6,000事業所の導入実績をもつソフトです。乗り換え時のデータ移行サービスはもちろん、初回請求時の立ち合いサポートなども追加料金なしで対応してくれます。

対応率98%のサポートセンターを常設している点も特徴です。繋がりやすく、時には遠隔操作を利用しながら分かりやすく解決に導いてくれます。月額利用料金は端末台数や利用人数による料金に変更はなく、同時アクセスも可能です。

株式会社日本コンピュータコンサルタントの比較ポイント

  • 初回請求は営業マンが訪問して立会いサポート
  • 端末の利用台数・人数による追加料金なし
  • 応答率98%のサポートセンター

製品情報

会社名 株式会社日本コンピュータコンサルタント
製品名 介舟ファミリー
対応サービス 居宅介護支援、訪問介護、通所介護、訪問看護(医療含む)等
価格 標準パック8,500円~(税込)、簡易パック5,500円~(税込)
導入方式 クラウド型
機能 介護記録、介護請求、給与計算

介舟ファミリーの評判・料金などについては介舟ファミリーの料金・評判・口コミ&おすすめ評価ポイント|デメリットまででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

Flowers NEXT|株式会社コンダクト

株式会社コンダクト

出典:株式会社コンダクト https://www.conduct.co.jp/lineup/flowers-next/

1992年に開発し、これまでに6,000以上の導入実績があります。現在も利用施設は増え続けています。シンプルさをコンセプトとしており、操作がしやすい画面設計を実現させています。

クラウドとパッケージから事業形態に合わせて選べ、柔軟な運用が可能です。全国に販売代理店があり、手軽に相談しながら納得して導入を決めることができます。機能は事業所に応じて必要な分のみをカスタマイズするので、コストに無駄がありません。

株式会社コンダクトの比較ポイント

  • 6,000以上の導入実績
  • シンプルで操作が簡単な画面設計
  • 事業形態に合わせてパッケージ型・クラウド型から選べる

製品情報

会社名 株式会社コンダクト
製品名 Flowers NEXT
対応サービス 居宅介護支援事業所、訪問系事業所、通所系事業所、
施設系事業所、福祉用具貸与事業所、小規模多機能型居宅介護事業所等
価格 要問い合わせ
導入方式 パッケージ型・クラウド型
機能 介護記録、介護請求

ケア樹Free|株式会社グッドツリー

株式会社グッドツリー

出典:株式会社グッドツリー https://caretree.jp/product/free

IT導入補助金2023や都道府県のICT導入支援事業に申請できる対象ソフトです。クラウド型なので、タイミングによっては問い合わせ後すぐに試すことができます。無料体験期間は最大2カ月まで利用できるため、十分に検討したうえで導入を決められるでしょう。

事業者の要望に合わせて多彩なサポートプランを用意している点も特徴です。事業者に最適なプランを選ぶことで運用コストの削減にもつながります。iPad専用の介護記録アプリとスムーズに連携でき、場所を選ばない記録が可能です。

株式会社グッドツリーの比較ポイント

  • 2カ月間無料で体験できる
  • IT導入補助金の申請対象製品
  • 事業所に合ったサポートプランでコスト削減

製品情報

会社名 株式会社グッドツリー
製品名 ケア樹Free
対応サービス 居宅支援・居宅、地域密着型、介護保険施設・住宅等
価格 48,180円~(税込・1年目合計)
導入方式 クラウド型
機能 介護記録、介護請求

ナーシングネットプラスワン|株式会社LITALICO

株式会社LITALICO

出典:株式会社LITALICO https://www.nn-kaigo.jp/

これまでに全国で6,000件の事業者から利用されているソフトです。導入前に2カ月間のデモ体験のほか、利用料が3カ月無料になるキャンペーンもあります。他社から乗り換えたいけど利用期間が残っている場合に適用でき、通常よりもお得な導入が可能です。

ICT補助金対象ソフトでもあり、キャンペーン対象者以外にも導入費を抑えることができます。利用者ごとのデータは耐震・耐火構造のデータセンタービルで24時間監視しており、情報漏洩の心配もありません。

株式会社LITALICOの比較ポイント

  • 乗り換えの方に限り3カ月間利用料無料キャンペーン中
  • 追加料金なしの月額制で管理が簡単
  • データは耐震・耐火構造のデータセンタービルで24時間監視

製品情報

会社名 株式会社LITALICO
製品名 ナーシングネットプラスワン
対応サービス 支援系、通所系、訪問系、地域密着型、ショート系等
価格 5,000円~(税抜)
導入方式 クラウド型
機能 介護記録、介護請求

ナーシングネットプラスワンについてはナーシングネットプラスワンの口コミ・評判は?メリット・デメリットも解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

まもる君クラウド|株式会社インタートラスト

株式会社インタートラスト

出典:株式会社インタートラスト https://kaigo.intertrust.jp/

初期費用・バージョンアップ費用・サポート費用が全て無料で、月額7,800円〜と業界最低水準価格です。まもる君クラウドも60日間の無料体験があり、気軽にソフトを試すことができます。スマホやタブレットなど端末を問わず利用が可能です。

多くの介護ソフトでは、サポートがつながりにくいというデメリットがあります。そんな中ですぐにつながるサポートセンターがあるのは、大きな強みです。経験豊富なスタッフによるサポートで、日々の業務に追われる事業者も安心して運用できるでしょう。

株式会社インタートラストの比較ポイント

  • 初期費用・バージョンアップ費用・サポート費用が全て0円
  • 60日間の無料体験実施中
  • すぐにつながるサポートセンター設置

製品情報

会社名 株式会社インタートラスト
製品名 まもる君クラウド
対応サービス 居宅介護支援、通所介護、訪問介護、小規模多機能型居宅介護、グループホーム
価格 7,800円~/月(税別)
導入方式 クラウド型
機能 介護記録、介護請求

まもる君の評判・料金などについてはまもる君クラウドの評判・口コミは?料金やメリット・デメリットも解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

ケアコラボ|ケアコラボ株式会社

ケアコラボ株式会社

出典:ケアコラボ株式会社 https://page.carecollabo.jp/

全国各地の100法人・600以上の事業所で導入されているソフトです。IT導入補助金2023の認定事業者となっており、お得な導入も期待できます。使用感が気になる方は、1週間の無料体験も利用可能です。

ケアコラボの特徴は記録の共有方法にあります。利用者様ごとの記録はタイムライン式で表示されるため、1日の様子が分かりやすいです。日々のケア記録や利用者様の様子をご家族とも共有でき、事業所との信頼関係を深めやすくなります。

ケアコラボ株式会社の比較ポイント

  • IT導入補助金2023の認定事業者
  • タイムラインで利用者様ごとの1日の様子が共有できる
  • 日々のケアや様子をご家族と共有できる

製品情報

会社名 ケアコラボ株式会社
製品名 ケアコラボ
対応サービス 要問い合わせ
価格 880円(税別・1人当たり)/月※最低利用料金は8,800円(税抜)/月
導入方式 クラウド型
機能 介護記録、介護請求

科学的介護推進体制加算(LIFE加算)について

ここからは、LIFE加算について詳しく解説していきます。

LIFE活用による加算一覧(施設・サービス別)

科学的介護推進体制加算(LIFE加算)とは、LIFEへの情報提供をした事業所に対しての加算制度です。つまり国のデータベースに記録できるタイプの介護ソフトを使うと、加算という形で恩恵を受けられます。

令和3年度の介護報酬改定時に新たに増設されたものです。LIFE加算の対象になるためにはいくつかの条件をクリアする必要があります。以下の表は、LIFE活用などが要件として含まれる項目を表にまとめたものです。

LIFEの活用等が要件として含まれる加算一覧(施設・サービス別)

科学的介護推進加算(Ⅰ)
科学的介護推進加算(Ⅱ)
個別機能訓練加算(Ⅱ) ADL維持等加算(Ⅰ)
ADL維持等加算(Ⅱ)
リハビリテーションマネジメント計画書情報加算 理学療法、作業療法及び言語聴覚療法に係る加算 褥瘡マネジメント加算(Ⅰ)
褥瘡マネジメント加算(Ⅱ)
褥瘡対策指導管理(Ⅱ) 排せつ支援加算(Ⅰ)
排せつ支援加算(Ⅱ)
排せつ支援加算(Ⅲ)
自立支援促進加算 かかりつけ医連携薬剤調整加算 薬剤管理指導 栄養マネジメント強化加算 口腔衛生管理加算(Ⅱ)
介護老人福祉施設
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
介護老人保健施設
介護医療院
科学的介護推進加算 個別機能訓練加算(Ⅱ) ADL維持等加算(Ⅰ)
ADL維持等加算(Ⅱ)
リハビリテーションマネジメント加算(A)ロ
リハビリテーションマネジメント加算(B)ロ
褥瘡マネジメント加算(Ⅰ)
褥瘡マネジメント加算(Ⅱ)
排せつ支援加算(Ⅰ)
排せつ支援加算(Ⅱ)
排せつ支援加算(Ⅲ)
栄養アセスメント加算 口腔機能向上加算(Ⅱ)
通所介護
地域密着型通所介護
認知症対応型通所介護(予防含む)
(予防を除く)
特定施設入居者生活介護(予防含む)
(予防を除く)
地域密着型特定施設入居者生活介護
認知症対応型共同生活介護(予防を含む)
小規模多機能型居宅介護(予防含む)
看護小規模多機能型居宅介護
通所リハビリテーション(予防含む)
(予防を除く)
訪問リハビリテーション
(予防を除く)

算定要件

LIFEの算定要件は主に以下の2つです。

①全ての利用者の基本的な情報をLIFEから提出する
情報の提出先は厚生労働省になります。具体的な情報としては次のような内容です。

  • ADL値
  • 栄養状態
  • 口腔機能
  • 認知症の状況
  • その他の心身の状況等に係る基本的な情報
    など

また、情報の提出期限もあらかじめ定められています。期限は、以下で定められた月の翌月10日までです。

  • 算定を開始しようとする月において、サービスを利用している者(既利用者)は、算定を開始しようとする月
  • 算定を開始しようとする月の翌月以降にサービスの利用を開始した利用者(新規利用者)は、サービスの利用を開始した月
  • 2回目以降の情報提供は、最低6ヵ月ごと
  • サービスの利用を終了する利用者は、サービス利用終了月

②LIFEの情報を活用してPDCAサイクルを回す
「PDCAサイクル」とは、サービス計画の作成・実行・評価・改善のことです。このサイクルを循環させてサービスの質を高めていくのが、LIFE活用の最終目標になります。PDCAサイクルの具体的な内容は次の通りです。

Plan(計画):利用者の心身状況などの基本情報に基づき、必要かつ適切なサービスを提供するためのサービス計画を作成
Do(実行):サービス計画に基づいて、利用者の自立支援・重度化防止を目指して介護を実施
Check(評価):LIFEに提出する情報や厚生労働省からのフィードバックを活用し、多職種が連携の元、サービス計画やサービス提供のあり方などを検証
Action(改善):検証結果を元にサービス計画を見直して、事業所全体のサービスの質向上を目指す

このように、LIFEでは利用者の情報提供と質の高いサービスを提供する体制づくりを念頭に置いた運用が大切です。

LIFE導入の流れ

LIFEを初めて利用する際には、次のような手順を踏む必要があります。

①LIFEのWEBサイトへアクセス・新規利用の申請手続きをする
LIFE公式ホームページから利用申請を行います。複数事業所がある場合はそれぞれ申請を行いましょう。ただし、事業所番号別にサービスが分かれている場合であれば、登録はひとつのみで利用できます。

②厚生労働省から送付される葉書を受け取る
申請が通過すると、本人確認のため厚生労働省からハガキが送付されます。

③初回ログインして、IDを設定
ハガキには「起動アイコン」ダウンロード用のURLと、初回ログイン用のID・パスワードが記載されています。ハガキの内容に沿って入力すれば、LIFEの開始が可能です。

④利用者情報や様式情報を登録
必要情報を登録して本格利用を開始しましょう。

さらに詳細な導入方法については以下のサイトでも確認できます。

出典:科学的介護情報システム(LIFE)について|厚生労働省

「LIFE」へのデータ提出方法

データを提出する際に、まずは操作を行うスタッフ情報と介護サービスを受ける利用者情報を登録します。提出するデータの内容は主に次の通りです。

  • 利用者の基本情報
  • 既往歴
  • 服薬情報
  • 同居する家族
  • 在宅復帰の有無
  • 障害高齢者
  • 認知症高齢者の日常生活自立度
  • 口腔状態
  • 栄養状態 など

その他、加算の対象になるよう必要項目を入力します。入力は介護ソフトからCSVファイルを出力して行う方法と、LIFEの入力フォームを利用して手入力する方法の2パターンです。それぞれ事業所のやりやすい方法を選んで入力すると良いでしょう。

そもそもLIFEの目的は?

LIFEの目的は、一言で言えば科学的に効果が裏付けられた支援方法を利用してサービスの質を高めることです。サービス向上を実現させるためには、LIFEだけでなくPDCAサイクルとの相乗効果が必要になります。

そのため事業者はPDCAサイクルに沿った取り組みと、ケア計画など情報提供の同時進行が推進されているのです。提出した内容によるフィードバックも受け取れるため、うまく活用すればさらなるサービス向上が期待できます。

まとめ

LIFEは、科学に基づいた高品質な介護サービスを提供するために活用されるデータベースです。現在の介護サービスを向上させるためには、少しでも多くの事業者から情報を得る必要があります。

そのため、国ではLIFEへの情報提供者に追加で加算するという制度を設けているのです。LIFEを利用するためには、対応している介護ソフトを導入する必要があります。自身のサービス形態や費用なども加味しつつ、無料期間を利用して最適なソフトを導入していきましょう。

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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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