形成外科クリニックの開業成功ポイント|開業資金やスケジュールも解説

更新日 2023.10.06
投稿者:豊田 裕史

形成外科クリニックの開業を検討する中で、開業資金について気になったり、開業の進め方に悩んだりしている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、形成外科開業を成功させるためのポイントや、開業資金の目安、必要な自己資金、開業スケジュールなどについて詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、形成外科クリニック開業の要点を抑えることが出来るでしょう。
形成外科クリニックの開業を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

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形成外科クリニックの市場動向は?

形成外科を標榜するクリニック数は2,167施設です。クリニック総数に占める形成外科クリニックの割合は2.1%と非常に少ない施設数になります。またクリニックに従事する医師の平均年齢が60.2歳なのに対し、形成外科医の平均年齢は53歳、他科と比較して若い先生が多いことも特長です。

「皮膚科」や「美容外科」と併科での開業が多い

形成外科は単科で開業することは少ないといいます。病院での形成外科医は交通事故によって負った外傷の整復や、やけどで損傷してしまった皮膚の形成術など、外科的治療を主体に幅広い分野で活躍しています。しかし、クリニックでは地域住民の外来診療を主体とするため、形成外科は患者様にとって馴染みの薄い診療科目となります。そのため、形成外科で開業される先生は、一般に馴染みのある「皮膚科」「美容皮膚科」「美容外科」といった診療科目と併科で開業することが多くなります。

形成外科クリニックの開業資金はどれくらい?

形成外科の開業は4,000万円〜5,000万円程度だと言われています。保険診療を主体とするのか、自由診療である美容皮膚科や美容皮膚科も行っていくのかによって、必要となる開業資金は大きく異なってきます。美容皮膚科・美容外科を標榜する場合には、高額なレーザー治療機器が必要になります。美容クリニックの開業資金は5,000万円~1億円程度だと言われています。

テナント/内装工事 1,500万円~
設備費(医療機器など) 1,500万円~
運転資金 1,000万円~
その他 1,000万円~

自己資金はどれくらい必要なの?

クリニックの開業資金は全額を先生ご自身で準備する必要はありません。とはいえ、自己資金0円での開業はおすすめできません。クリニック開業にかける総費用の1~2割程度は自己資金として準備するようにしましょう。

開業資金の調達方法は?

クリニックの開業資金の調達方法は大きく6つあります。それぞれ融資の条件や、融資の上限額が異なります。詳しくはこちらの記事で解説していますので、あわせてご一読ください。

  • 日本政策金融公庫から借りる
  • 銀行・信金から借りる
  • 福祉医療機構から借りる
  • リース会社から借りる
  • 補助金・助成金を活用する
  • 自己資金を用いる

形成外科クリニック開業後の収支・年収イメージ

形成外科クリニックの開業に成功した場合の収支や年収はどれくらいなのでしょうか。形成外科クリニックの場合、他の診療科とは異なり収支の公的な統計データが公開されていません。しかし、他の診療科目同様に勤務医時代よりも年収がアップするケースは多いと言われています。保険診療だけでなく自由診療の美容も行うことでさらなる収入を狙う事も可能です。

形成外科クリニックの開業を成功させるためのポイント・注意点

ここでは、形成外科クリニックの開業を成功させるためのポイントや注意点を解説します。

アクセスの良い立地

形成外科クリニックの場合、WEBマーケティングからの集患割合が高くなるため、立地は駅からのアクセスが良い場所にすることをおすすめします。来院しやすさを考えると、駅出口の近くや、シンボリックな建物の近くであると良いでしょう。駅からの視認性が悪い場合は、駅出口からの行き方を説明する写真や動画を公式サイトに掲載するなど、工夫をする必要があります。

内装

内装については下記のような事柄がポイントです。これらポイントを参考に女性らしい細やかな気遣いを大切にし、かつ可能であればSNS拡散を意識した内装をつくりましょう。

  • 患者用のロッカーを設ける
  • 広めのパウダールームを設置する
  • パウダールームのアメニティを充実させる
  • 個室の待合室や契約の内容を他人に聞かれずに話せるスペースを設けプライバシーに配慮する
  • 来院した患者にSNSなどで拡散してもらえるように写真撮影スペースを設ける
  • 機器の増設や変更を加味したコンセントと手洗いを設置する

スタッフ報酬は高い傾向

形成外科では、受付・カウンセラー・看護師を採用しているクリニックが多く、受付スタッフがカウンセラーを兼ねている場合もあります。スタッフ報酬は他診療科よりも高い傾向があり、カウンセラーに対しては、受注に応じてインセンティブを設定しているケースも多いです。

店舗に似たマーケティングを行う

形成外科の場合、クリニックの基本的なマーケティングの他に、エステやスポーツジムなどの店舗に似たマーケティングがも求められます。具体例を挙げると、紹介キャンペーンやコース割引、SNSインフルエンサーの活用、患者さんアンケートから接遇改善の実施なども有効でしょう。マーケティングにかけるコストは高く、売上の30%に及ぶケースも多いです。

見積りは複数社から取る

医療機器の導入時に複数社から見積りをとることも重要なポイントです。医療機器の導入費を抑えることができれば、開業時の費用負担が軽くなり、経営をより安定させることができるでしょう。そのためには、見積りを1社だけでなく複数社から取り、適正価格を確認したり、価格交渉をしたりして、医療機器の導入費用を抑える必要があります。また、見積りを取る際には、本体の価格だけではなく、メンテナンス費用や搬入設置費用も含めたトータルの金額で取ることも重要です。医療機器の導入時には、トータル金額の見積もりを複数社から取るようにしましょう。

保険や弁護士契約で守りも固める

形成外科の場合、患者に施術を納得してもらえないケースも出てきます。契約書・同意書を作成するとともに、医師賠償責任保険の加入や顧問弁護士との契約などで守りも固めておきましょう。

形成外科クリニック開業までのスケジュール

開業までのスケジュール例

クリニックの開業コンサルについてはクリニックの開業コンサル14選|コンサル会社の選び方も解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

まとめ

この記事では、形成外科開業を成功させるためのポイントや、必要な開業資金と自己資金、開業資金の調達方法やスケジュールなどについて詳しく解説しました。形成外科の開業資金は4,000万円〜5,000万円と言われていますが、美容外科の診療をどれくらい行うかにより大きく異なります。地域性や患者のニーズを見極めながら戦略を立て、徐々に診療内容を拡大していくと良いでしょう。

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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。


フリーランスWEBライター
URL:https://twitter.com/kakeru5152

元高校国語教師。3年ほど教育現場で働き、フリーランスWEBライターとして独立。様々なメディアで記事を制作。ディレクターとしても活動。個人でブログも運営しており、情報発信も行なっています。

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