クリニックの開業・経営には多くの資金が必要です。これは、クリニックにとって大きな負担となります。
しかし、開業や経営においては補助金や助成金を活用することで、金銭的な負担を抑えることが可能です。
今回の記事では、クリニックの開業・経営に役立つ補助金・助成金を紹介しますので参考にしてください。
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ここでは、クリニック開業時に活用できる下記3つの補助金・助成金を紹介していきます。
開業時に必要な経費の一部を、国もしくは地方公共団体が補助してくれます。経済産業省の中小企業庁が実施しており、基本的に返済の必要はありません。申請期間は毎年異なるので、中小企業庁のホームページを細かくチェックしておきましょう。
補助上限額は200万円で、補助率は2分の1以内となっています。なお、補助金を受け取るには、使用目的が事業に必要であるどうかを明確に示さなければなりません。各都道府県によって条件が若干異なるため、詳細はこちらをご覧ください。
中小企業・小規模事業者の事業承継やM&Aなどを支援する補助金で、支援の対象は以下の3つに分かれています。
近年は経営者の高齢化が進んでおり、黒字経営でも廃業しなければならないということが少なくありません。こういった背景があり、事業承継・引継ぎ補助金が設けられました。 補助上限額は最大800万、補助率は1/2~2/3となっており、支援対象の事業によって異なります。詳細は、以下のホームページをご覧ください。
職業経験・技能・知識などから安定的な就職が難しい求職者を対象に、ハローワークや職業紹介事業者などの紹介によって、一定期間試行雇用した場合に助成するものです。助成する上では、求職者の適性や業務遂行可能性を見極め、求職者・求人者、双方の理解を促進することなどを通じて、早期就職の実現や雇用機会の創出を図ります。助成金の支給対象期間は最長3か月で、助成額は1人当たり月額4万円です。
ただし、助成してもらうには、、1週間当たりの所定労働時間が30時間を下回らない、一定期間解雇したことのない事業者でなければならないなど、要件が定められています。詳細は、厚生労働省のホームページをご覧ください。
出典:厚生労働省|トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)
ここからは、 クリニック開業後に活用でき下記る補助金・助成金を紹介していきます。
中小企業・小規模事業者が、自社の課題やニーズに適したITツールの導入を支援する補助金です。クリニックであれば、業務効率化のためのPOSレジや電子カルテなどのITツール導入に活用できます。
補助上限額は最大400万円で、補助率は1/2~3/4です。 類型によって補助額や補助率が異なるので、詳しくはIT導入補助金のホームページをご覧ください。
出典:IT導入補助金
非正規雇用労働者の雇用条件改善を目的に設けられた制度です。アルバイト・パート・派遣社員・契約社員などを正社員雇用したり、処遇改善を行ったりした事業主が受け取ることができます。 コース・支給額は以下の通りです。
また、支給対象になる事業主の条件に、「雇用保険適用事業所の事業主」「雇用保険適用事業所ごとに、キャリアアップ管理者を置いている」などがあります。 詳細は、厚生労働省のホームページをご覧ください。
事業主等が雇用する労働者に対して、職務に関係のある専門的な知識や技能を習得させるための職業訓練などを計画に沿って実施した場合、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成してもらえます。 以下の9つのコースがあり、それぞれ支給額と要件が異なるので、詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
雇用機会が不足している地域の事業主が、事業所の設置・整備を行った上で、その地域に居住する求職者などを雇い入れる場合に、設置整備費用・対象労働者の増加数に応じて助成してもらえます。助成は1年毎に最大3回支まで支給してもらうことが可能です。
助成額は50万~800万円で、事業所の設置・整備費用と増加した対象労働者の数によって異なります。また、1回目の支給と2回目・3回目の支給の受給要件は異なるので、詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
へき地医療の確保および臨床研修医の研修環境の充実等を図ることを目的とした補助金です。へき地診療所施設整備事業や過疎地域等特定診療所施設整備事業など、10の事業が対象となっています。 補助額・補助率は区分によって異なるので、詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
高年齢者や障害者などの就職困難者をハローワークなどの紹介によって、継続して雇用する労働者として雇い入れる事業主に対して助成される制度です。
支給要件は以下の通りです。
助成対象期間は1年~3年で、助成額は短期労働者か、それ以外かで異なるので、詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
出典:厚生労働省|特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)
中小企業・小規模事業者が今後直面する可能性がある、インボイス制度や働き方改革などに対応するため、取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するのを目的とした制度です。
医療機器の導入などで活用でき、最大1250万円受給できます。 補助額については従業員の人数によって異なるので、詳しくは中小企業庁のホームページをご覧ください。
新型コロナウイルス感染症の長期化による影響で、需要や売り上げの回復が期待しづらい中小企業などの事業再構築を支援する制度です。 受給要件は以下の通りです。
なお、補助額は従業員数によって異なるので、詳しくは中小企業庁のホームページをご覧ください。
クリニックの開業・経営は多くの経費が必要となります。しかし、今回の記事で紹介したような補助金・助成金を上手く活用することで、経費を抑えることが可能です。
これからクリニックを開業予定の方や、経営する上で資金に困っている方は、今回の記事で紹介した補助金・助成金を活用してみてください。
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