クリニックを開業するにあたっては、損益分岐点についてしっかり理解しておく必要があります。損益分岐点が何なのか分からないまま経営を続けてしまうと、黒字か赤字かわからないまま経営していくことになり、経営状況を正確に把握することができません。
今回の記事では、クリニックにおける損益分岐点について詳しく解説していきますので参考にしてください。
現在、上記のようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひとも私たち「2ndLabo」にご相談ください。開業に必要な情報をまとめた業界最大級の独自データベースとコンシェルジュの知見で開業準備、そして開業成功に向け伴走いたします。
相談は無料です。コンサルティング会社を複数比較したい、開業準備や計画に対するアドバイスが欲しいなど、何でもお気軽にお問い合わせください。
特典資料「時期別!クリニック開業までのやることリスト全まとめ」もプレゼント中です。
損益分岐点とは、売上と総費用の金額が等しく利益がゼロとなる売上のことです。クリニックにおける損益分岐点は、下記の式で表すことができます。
売上が損益分岐点を超えると黒字です。超えない場合は赤字となります。つまり、損益分岐点の売上を毎月確保することで、利益が0でも経営を継続可能というわけです。
固定費と変動費については、下記の表を参考にしてください。なお、クリニックは固定費が高くなる傾向にあります。
賃借料 | クリニックの賃料 |
---|---|
水道光熱費 | 電気代、水道代、ガス代 |
人件費 | 従業員の給与、社会保険料、福利厚生費、採用に伴う費用 |
減価償却費 | 設備投資した固定資産を耐用年数に応じて分配して経費に計上するもの |
医療機器リース費 | 設備投資のなかで購入せずにリースで導入した医療機器の費用 |
医師会費 | 地域健康診断や予防接種を受注するために必要な登録費用 |
広告費 | 継続的に掲示する看板にかかる費用(単発で掲載する広告は変動費に含まれる) |
医薬・材料費 | 医療提供時の原価である直接材料費(人件費などとは分けて計上する) ※医薬品費以外に、消耗品の診療材料費、注射針や聴診器などの医療消耗機器備品費も含まれる |
---|---|
委託費 | 採決などの検体の外注検査費、リネンなどのクリーニング代 |
ここでは、損益分岐点の計算方法について詳しく解説していきます。
まず、損益分岐点を導き出すためには、経費を固定費と変動費で分けて考えなければなりません。なかには判断が難しい雑費がありますが、それは固定費か変動費かどちらにするか自分で決めて、以降は統一するようにしましょう。
たとえば、1月は固定費、2月は変動費というように計算してしまうと、正確な損益分岐点が導き出せなくなってしまいます。判断に迷った場合は、顧問弁護士に相談するのがおすすめです。
続いて、変動費率を計算します。変動費率の計算方法は難しくありません。
この流れで、以下の計算方法で損益分岐点を導き出しましょう。
クリニック経営についてはクリニック経営に失敗しない!成功したクリニックのノウハウや事例をご紹介でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
損益分岐点の売上高を把握することで、何人の患者を診察する必要があるのか、患者単価がどの程度になればいいのかを計算することが可能です。その際、「平均患者単価」のデータが必要になります。平均患者単価はレセコンのデータで求めることが可能です。開業前の場合は、厚生局の診療科別平均点数一覧表をもとに概算で計算できます。
以下の計算方法で、目標となる患者数・患者単価を計算可能です。
クリニックにおいて損益分岐点を求める際は、まず固定費と変動費をハッキリさせる必要があります。その上で変動費率を求めれば、損益分岐点を導き出すことが可能です。
これからクリニックを開業するという方は今回の記事の内容を参考に、損益分岐点の計算方法を覚えておくようにしましょう。
現在、上記のようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひとも私たち「2ndLabo」にご相談ください。開業に必要な情報をまとめた業界最大級の独自データベースとコンシェルジュの知見で開業準備、そして開業成功に向け伴走いたします。
相談は無料です。コンサルティング会社を複数比較したい、開業準備や計画に対するアドバイスが欲しいなど、何でもお気軽にお問い合わせください。
特典資料「時期別!クリニック開業までのやることリスト全まとめ」もプレゼント中です。