クリニック開業前に知っておきたい「損益分岐点」の基本を解説

更新日 2023.11.21
投稿者:豊田 裕史

クリニックを開業するにあたっては、損益分岐点についてしっかり理解しておく必要があります。損益分岐点が何なのか分からないまま経営を続けてしまうと、黒字か赤字かわからないまま経営していくことになり、経営状況を正確に把握することができません。

今回の記事では、クリニックにおける損益分岐点について詳しく解説していきますので参考にしてください。

クリニック開業のご相談はこちら
  • 「勤務医として働きながら膨大な準備や情報収集、情報の精査をするのは大変」
  • 「そもそも何から手を付ければいいのかわからない」
  • 「大きな決断となる医院開業。信頼できる企業にコンサルティングを依頼したい」

現在、上記のようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひとも私たち「2ndLabo」にご相談ください。開業に必要な情報をまとめた業界最大級の独自データベースとコンシェルジュの知見で開業準備、そして開業成功に向け伴走いたします。

相談は無料です。コンサルティング会社を複数比較したい、開業準備や計画に対するアドバイスが欲しいなど、何でもお気軽にお問い合わせください。
特典資料「時期別!クリニック開業までのやることリスト全まとめ」もプレゼント中です。

無料相談はこちら
目次

クリニック経営での損益分岐点とは?

損益分岐点とは、売上と総費用の金額が等しく利益がゼロとなる売上のことです。クリニックにおける損益分岐点は、下記の式で表すことができます。

診療報酬・自由診療の治療費ー経費(固定費+変動費)=0

売上が損益分岐点を超えると黒字です。超えない場合は赤字となります。つまり、損益分岐点の売上を毎月確保することで、利益が0でも経営を継続可能というわけです。

クリニックにおける経費の内訳

固定費と変動費については、下記の表を参考にしてください。なお、クリニックは固定費が高くなる傾向にあります。

固定費|患者数に関わらず毎月発生する費用

賃借料 クリニックの賃料
水道光熱費 電気代、水道代、ガス代
人件費 従業員の給与、社会保険料、福利厚生費、採用に伴う費用
減価償却費 設備投資した固定資産を耐用年数に応じて分配して経費に計上するもの
医療機器リース費 設備投資のなかで購入せずにリースで導入した医療機器の費用
医師会費 地域健康診断や予防接種を受注するために必要な登録費用
広告費 継続的に掲示する看板にかかる費用(単発で掲載する広告は変動費に含まれる)

変動費|患者数等に応じて変動する費用

医薬・材料費 医療提供時の原価である直接材料費(人件費などとは分けて計上する) ※医薬品費以外に、消耗品の診療材料費、注射針や聴診器などの医療消耗機器備品費も含まれる
委託費 採決などの検体の外注検査費、リネンなどのクリーニング代

損益分岐点の計算方法は?

ここでは、損益分岐点の計算方法について詳しく解説していきます。

STEP1.経費を「固定費」と「変動費」に分ける

まず、損益分岐点を導き出すためには、経費を固定費と変動費で分けて考えなければなりません。なかには判断が難しい雑費がありますが、それは固定費か変動費かどちらにするか自分で決めて、以降は統一するようにしましょう。

たとえば、1月は固定費、2月は変動費というように計算してしまうと、正確な損益分岐点が導き出せなくなってしまいます。判断に迷った場合は、顧問弁護士に相談するのがおすすめです。

STEP2.変動費率を計算する

続いて、変動費率を計算します。変動費率の計算方法は難しくありません。

変動費率=変動費÷医業収入(窓口の入金額と社会保険診療報酬の振込額・自由診療報酬等の入金額の合計)

STEP3.損益分岐点を計算する

この流れで、以下の計算方法で損益分岐点を導き出しましょう。

損益分岐点(売上高) = 固定費÷{1-変動費率}

クリニック経営についてはクリニック経営に失敗しない!成功したクリニックのノウハウや事例をご紹介でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

損益分岐点から目標となる患者数・患者単価を計算できる

損益分岐点の売上高を把握することで、何人の患者を診察する必要があるのか、患者単価がどの程度になればいいのかを計算することが可能です。その際、「平均患者単価」のデータが必要になります。平均患者単価はレセコンのデータで求めることが可能です。開業前の場合は、厚生局の診療科別平均点数一覧表をもとに概算で計算できます。

以下の計算方法で、目標となる患者数・患者単価を計算可能です。

損益分岐点(患者数)=損益分岐点の医業収益÷患者単価÷250日(診療日数)

まとめ

クリニックにおいて損益分岐点を求める際は、まず固定費と変動費をハッキリさせる必要があります。その上で変動費率を求めれば、損益分岐点を導き出すことが可能です。

これからクリニックを開業するという方は今回の記事の内容を参考に、損益分岐点の計算方法を覚えておくようにしましょう。

クリニック開業関連コンテンツ一覧

クリニック開業のご相談はこちら
  • 「勤務医として働きながら膨大な準備や情報収集、情報の精査をするのは大変」
  • 「そもそも何から手を付ければいいのかわからない」
  • 「大きな決断となる医院開業。信頼できる企業にコンサルティングを依頼したい」

現在、上記のようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひとも私たち「2ndLabo」にご相談ください。開業に必要な情報をまとめた業界最大級の独自データベースとコンシェルジュの知見で開業準備、そして開業成功に向け伴走いたします。

相談は無料です。コンサルティング会社を複数比較したい、開業準備や計画に対するアドバイスが欲しいなど、何でもお気軽にお問い合わせください。
特典資料「時期別!クリニック開業までのやることリスト全まとめ」もプレゼント中です。

無料相談はこちら

中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。


フリーランスWEBライター
URL:https://twitter.com/kakeru5152

元高校国語教師。3年ほど教育現場で働き、フリーランスWEBライターとして独立。様々なメディアで記事を制作。ディレクターとしても活動。個人でブログも運営しており、情報発信も行なっています。

関連記事

PAGE TOP