クリニック開業時の挨拶回りは医療機関同士の連携強化や集患に有効です。この記事では誰にいつ挨拶をすべきか、挨拶状のマナー、手土産等について解説しています。挨拶状の文例や印刷会社も参考にしてください。
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ここでは、クリニック開業時の挨拶回りの必要性について詳しく解説していきます。
クリニック開業時にしっかりと挨拶回りをしておくことで、医療機関同士の連携を強化することが可能です。
たとえば、他のクリニックで対応できない症状・治療の場合、「あそこのクリニックなら対応できるだろう」と、患者を紹介してもらえる可能性があります。
この逆もあり、自分のクリニックで対応できない場合は、他のクリニックを患者に紹介することが可能です。
可能であれば、近くの薬局で挨拶に行くクリニックの院長の性格などを聞いておくと、コミュニケーションをとりやすいでしょう。
近隣のクリニックは、競合クリニックでもあります。特に、同じ診療科の場合は、ライバルとなる存在なので無理して挨拶する必要はありません。しかし、競合の強み・弱みなどの情報を得ることは非常に重要です。そのため、最低限ホームページは必ず確認するようにしましょう。
もしくは、お世話になる製薬会社や医療機器メーカーの担当者から、情報収集するのも有効です。もっとリアルな声を聞きたいのであれば、患者に対する満足度調査アンケートを作成し、近隣の医療機関についてどう思うかなどの質問を加えるのもいいかもしれません。
また、医師会には多くの医師が出入りしているため、行政・医療の情報を得やすくなります。
近隣への挨拶は医療機関だけではなく、可能であれば商店街や町内会に対しても行うといいでしょう。そうすることで、地域住民の認知度が高くなり、集患・PRにつながります。
挨拶へ出向く際は、ちょっとした菓子折を持っていくと印象に残りやすいです。
数分の挨拶と菓子折で地域住民の認知拡大につながるのであれば、費用対効果は高いと考えられます。
周囲への挨拶回りといっても、いつ・誰に行えばいいのでしょうか?ここでは、クリニック開業の挨拶を誰に行うのか?タイミングはいつがいいのか?このあたりについて詳しく解説していきます。
医師会に加入する前提で言うと、挨拶のタイミングは開業候補地を決めてすぐがいいです。開業候補地が決まった時点で、地区の医師会へ入会の意向を伝えましょう。その上で、関係役員への挨拶を行います。
医師会への挨拶を澄ませて入会することで、地域の検診・予防接種などを委託されることがあり、集患・増患にもつなげることが可能です。
近隣のクリニックや病院へ挨拶に行く際は、院長に挨拶をしておくといいでしょう。提携する・しないの話は抜きにして、純粋な挨拶が理想です。
クリニックの院長は、開業医としては先輩にあたるので、診療科目が違っていたとしても参考になる話を聞ける可能性があります。
開業前に余裕をもって挨拶を済ませておくようにしましょう。
調剤薬局は、地域医療を担う大切なパートナーです。調剤薬局には患者も集まるため、自分のクリニックを周知してもらう上でも挨拶はしておいたほうがいいでしょう。
挨拶の際は、内覧会のお知らせを掲示してもらうようにお願いするのも有効です。調剤薬局としてクリニックは貴重な収入源になるので、嫌がられることは多くありません。
地域住民などへの挨拶は開業の1か月~2か月間にしておきましょう。開業準備を進めているうちに、地域の住民は新しいクリニックがオープンすることに気付き始めます。
そのため、商店街の代表者やPTAへの挨拶は開業の1か月~2か月前が理想です。
また、テナントで開業する場合は、テナント内の店舗への挨拶も忘れずにしておきましょう。
今までお世話になった先生への挨拶は、同じ職場や近くでであれば直接行くのがいいですが、遠方の場合はハガキを1通出せば問題ありません。また、挨拶する先生が多くなる場合もあるので、時間があるときに事前に整理しておくといいでしょう。
挨拶をスタッフに任せようと考える方もいるかもしれませんが、少なくとも医師会や近隣病院・クリニックへは医師が自分で行くようにしましょう。
商店街などへの挨拶はケースバイケースですが、地域密着を目指すのであれば、地域住民としては医師が挨拶に来てくれた方が人柄が分かるので安心できます。
近隣病院・クリニックや商店街などへ挨拶に行く際は、菓子折などの手土産があるのが望ましいです。
それほどコストをかける必要はなく、500円~1000円程度を相場と考えて用意しておくといいでしょう。
これまでお世話になった先生が遠方に住んでいる場合は、挨拶状を送るのがおすすめです。
挨拶状を書く際は、以下の文例を参考にするといいでしょう。
クリニック開業の挨拶状を送る際は、以下のようなマナーがありますのでそれぞれ解説していきます。
基本的に挨拶状は、頭語から記載し、結語で閉めるのがマナーとなっています。クリニック開業の挨拶状で使用する頭語は「拝啓」や「謹啓」です。
「拝啓」を使用するのが一般的ですが、より相手を敬いかしこまった言い方をする場合は「謹啓」を使います。また、結語では「敬具」を使用するのが一般的です。結語は頭語に応じて使い分ける必要があるので注意しましょう。
頭語の後には、続けて時候の挨拶を記載します。時候の挨拶を記載せずに本文へ入るのは、挨拶状としては不適切です。時候の挨拶は、季節感を表現し、相手を思い敬う表現のことを言います。
基本的には、以下のように記載します。
〇〇には、挨拶状を送る季節に適した季語を入れます。たとえば、3月の場合は「早春」5月の場合は「立夏」といったようにです。
「候」か「みぎり」はどちらでも問題ありませんが、「みぎり」のほうが、若干やわらかい印象を与えられます。
その後に続く「ご清栄」や「ご健勝」は、個人あての際に使用できます。「ご隆盛」や「ご清栄」といった言葉もありますが、これらは企業の発展を願う言葉のため、個人の医師へ送る挨拶状には適していません。
先述した文例を見て気になった方もいるかもしれませんが、挨拶状では「、」「。」といった句読点は使いません。これは諸説ありますが「、」「。」によって文章を区切ることで、縁を切ることを連想させるためだと言われています。
最近では読みやすさを重視して挨拶状に句読点を使用するケースも増えてきていますが、挨拶状を送る先生が年配の場合は、これまで通り句読点は使わないほうがいいでしょう。
挨拶状を送る際は、最後に必ず誤字脱字がないか確認しましょう。誤字脱字があると不注意な印象を与えてしまう可能性があります。
また、印刷後に誤字脱字に気付いた際に、修正テープや二重線で直すのはマナーとして不適切です。面倒だと思っても、必ず修正して印刷し直すようにしましょう。
地域住民への挨拶は、チラシや挨拶状で開業を知らせることができます。その際、診療圏全体にポスティングするとなると、かなりの量になりますが、格安印刷会社を利用すればコストを抑えることが可能です。
また、開業挨拶ハガキのテンプレートが用意されている場合もあり、ポスティングも依頼できるため、近くの格安印刷会社を探してみるといいでしょう。
クリニック開業にあたってはさまざまな準備が必要で、挨拶回りも欠かせません。クリニックは、地域の方の協力があってこそ成り立つものなので、疎かにしないようにしましょう。
また、挨拶状においても基本的なマナーを覚えておく必要があります。
マナーについてはクリニック開業の流れを徹底解説|時期別のやることリスト・成功に大切なポイントでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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