【元医療コンサルが暴露】クリニック開業の失敗事例|「連れてくるスタッフ」と「イエスマン業者」に注意

更新日 2025.12.05
投稿者:豊田 裕史

「まさか自分が、開業で失敗するわけがない」

多くの先生はそう考え、希望に胸を膨らませて準備を始めます。しかし、現実は非情です。ネット上で「クリニック 開業 失敗」や「開業医 やめとけ」と検索すると出てくる情報は、どこか他人事のような表面的なものばかりではないでしょうか。

今回、2ndLabo編集部では、関東(一都三県)を中心に長年活動し、酸いも甘いも噛み分けた「元医療コンサルタント」への独自ヒアリングを実施しました。
そこで語られたのは、教科書通りの失敗ではなく、もっと人間臭く、ドロドロとした理由でクリニック経営がうまくいかない姿でした。

本記事では、きれいごとは一切抜きにして、現場を知り尽くした人間にしか語れない「医師が開業失敗する本当の原因」を解説します。これを読めば、開業医の廃業率という数字の裏にある「踏んではいけない地雷」の位置が正確にわかるはずです。

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現在、上記のようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひとも私たち「2ndLabo」にご相談ください。関東エリア(一都三県)をはじめ、全国のリアルな失敗事例を知り尽くしたコンシェルジュが、先生の開業成功に向け伴走いたします。

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失敗事例①【ヒト】人間関係と採用のドロドロした罠

クリニック開業で後悔する理由のトップは、実は「カネ」ではなく「ヒト」です。特に院長自身の「甘い判断」が、組織崩壊の引き金となります。

「前の病院から連れてくるスタッフ」が組織を壊す

前の病院から連れてくるスタッフ」が組織を壊す

気心知れたスタッフを連れて独立する。一見、理想的なスタートに見えますが、ここには大きな落とし穴があると元コンサルタントは警鐘を鳴らします。

「開業医が失敗する典型パターンの一つに『連れてきたスタッフへの依怙贔屓(えこひいき)』があります。さらに踏み込んだ話をすれば、連れてくる異性スタッフの約3割が、院長と特別な関係(あるいはそれに近い親密さ)にあるケースも珍しくありませんでした」

  • あからさまな特別扱い:給与が高い、呼び方が違う、ミスを叱らない。
  • 新規スタッフの疎外感:「院長とあの子だけの世界」ができあがり、優秀な新規採用者が定着しない。

結果として、イエスマンだけの組織になり、診療効率が落ち、クリニック開業の失敗へと繋がります。成功の鉄則は「原則、ゼロから採用する」こと。もし連れてくるなら、全員連れてくるか、完全に過去の関係性を断ち切り、フラットに評価する覚悟が必要です。

人前での「公然叱責」が招くスタッフ離反

開業医の悩みで尽きないのがスタッフマネジメントですが、失敗する院長は「叱り方」を間違えています。患者様がいる待合室や、受付に聞こえる声でスタッフを怒鳴っていませんか?

今の時代、それは指導ではなく「パワハラ」と認定されます。さらに怖いのは、それを聞いていた患者様がGoogleマップなどの口コミに「先生がスタッフにキツく当たっていて気分が悪かった」と書き込むことです。
開業医のリスクは、医療訴訟だけでなく、こうした「評判による集客ダウン」にも潜んでいます。感情表現が苦手な先生こそ、叱る場所とタイミング(バックヤードで、冷静に)を徹底管理してください。

失敗事例②【カネ】「どんぶり勘定」と「個人の借金」

個人の借金が開業融資を止める構図

「医者の開業成功率は高いから大丈夫」という慢心は捨ててください。資金繰りでの失敗は、ある日突然訪れます。

個人の「タワマン・不動産投資」が融資を止める

意外に多いのが、医院調達(資金調達)の失敗です。医師は高属性であるため、個人の資産形成としてタワーマンション購入や不動産投資を行っている先生も多いでしょう。しかし、これが仇となります。

金融機関は「個人の借入状況」も厳しくチェックします。個人のローンで与信枠がパンパンになっており、肝心の開業資金(運転資金)が借りられない、あるいは高金利でしか借りられないケースが後を絶ちません。
特に地価の高い一都三県では個人の借入額も大きくなりがちです。「個人の財布」と「事業の財布」のバランスを見誤ると、スタートラインに立つ前に開業失敗が決まってしまいます。

整形外科・眼科に見る「機器選定」の落とし穴

科目特有の事情で言えば、整形外科の開業失敗や、眼科の開業失敗で多いのが、過大な医療機器投資です。

  • 整形外科のDXA(骨密度測定器)運用の落とし穴:
    骨粗鬆症治療は定期通院が見込めるため、経営の安定化に有効です。収益性も悪くないため、導入自体は推奨されるべき設備です。
    しかし、都内などの限られたスペースで開業する場合、「レントゲン撮影機とDXAを同じ部屋に設置する」ケースがほとんどです。ここに運用上の大きな罠があります。

    「飛び込みの新患(骨折疑い等)」と「予約の定期患者(骨粗鬆症検査)」が同時に来院した際、一つの撮影室前で患者様が滞留し、現場が混乱する恐れがあります。 地方のように部屋を分けられるなら問題ありませんが、敷地に限りがあるテナントで開業する場合は、導入前に「混雑時の動線と運用フロー」もシミュレーションする必要があります。
  • 眼科・画像診断機器の保守費用:
    「前の病院と同じレベルの医療を」と高額な機器を導入したが、稼働率が上がらずクリニック経営が赤字に。さらに怖いのが「保守契約」です。本体の値引きに喜び、実はランニングコストが異常に高い契約を結んでしまい、毎月の固定費が経営を圧迫します。

失敗事例③【場所】「呪われたテナント」と「五感の盲点」

立地選定ミスは、クリニック開業の後悔の中でも取り返しがつかない要素です。

なぜか診療が続かない「呪われた立地」

「駅チカで人通りも多いのに、なぜか2〜3年でテナントが入れ替わる場所」が存在します。
これはオカルトではありません。地域住民に「あそこはすぐ潰れる」というネガティブな認知が刷り込まれているため、新規開業しても警戒されてしまうのです。また、図面では分からない「エレベーターの入りにくさ」や「入り口の暗さ」など、物理的な動線の欠陥があるケースが大半です。

「匂い」は図面に載っていない

医療モールでの失敗事例として、「隣のテナント」の問題があります。例えば、同じフロアや隣にカレー屋や焼肉屋などの「匂いの強い飲食店」が入っている場合。整形外科ならまだしも、つわりのある妊婦さんが来る産婦人科や、心療内科などでは致命的です。
開業医が失敗率を下げるためには、必ず現地に足を運び、「五感」で環境を確認する必要があります。

ベッドタウンの「昼間のゴーストタウン化」

埼玉や千葉、神奈川のベッドタウンで開業する場合、「夜間人口(住んでいる人)」のデータだけを見て安心していませんか?
ベッドタウンの場合、平日の昼間は住民が都心へ働きに出てしまい、街が高齢者だけのゴーストタウン化していることがあります。小児科の開業失敗皮膚科の開業失敗は、この「診療時間帯にターゲット層がいない」エリアを選んでしまうことで起こります。

失敗事例④【マインド】「業者任せ」と「イエスマン」への依存

医師の失敗の根底にあるのは、コンサルタントとして正直に言うと、実は「経営者としての自覚不足」です。逆に、地に足をつけて、地域医療に貢献・恩返ししようという思いが根底にある先生は、たいてい経営を軌道に乗せています。

「すべてやってくれる」という危険な勘違い

危険な業者チェックリスト

コンサルタントや業者を「魔法使い」か何かだと思っていませんか?
「業者に任せているから大丈夫」と高を括り、開業1ヶ月前の超多忙な時期に「え、これ決まってないの?」とトラブルになる。これは院長自身が決定を放棄していたことが原因です。勤務医をギリギリまで続けず、少なくとも1ヶ月前は準備に専念すべきです。

無料コンサルと「イエスマン」の甘い罠

「先生の味方です」「何でも言われた通りにします」

そう言って近づいてくる無料のコンサル(卸業者や会計事務所など)には注意が必要です。 彼らのゴールは自社の契約を取ること。だから、先生にとって耳の痛い「現実的なリスク」や「反対意見」は言いません。

スケジュールの「理由なき後ろ倒し」が頻発したり、コンセプトとズレた提案をしてきたりする業者は危険信号です。開業医が失敗しないためには、イエスマンではなく、嫌なことでも直言してくれるパートナーを選ぶべきです。

【特集】科目別・形態別に見る失敗リスクと対策

ここでは、特に注意が必要な科目や開業形態について、元コンサルタントのアドバイスを紹介します。

美容外科:広告費依存の罠

美容外科や自由診療系の開業で失敗する最大の要因は、広告費の投資対効果(ROI)を見誤ることです。自由診療は競合も多く、Webマーケティングの知識なしでの参入は資金ショートに直結します。

近年、テレビCMを打つような大手医療脱毛チェーンでさえも、突然の閉院や経営破綻が相次いでいます。大手ですら広告費の高騰に耐えられない今の市場で、個人のクリニックが資金力勝負を挑むのはあまりに無謀です。

継承開業(承継):人間関係の壁

一見メリットが多く見えるクリニック継承で失敗するケースも少なくありません。「患者ごと引き継げる」と安易に考えがちですが、古すぎる医療機器の入替費用や、前院長のやり方に固執する古参スタッフとの軋轢(あつれき)が大きな壁となります。

継承開業については、「クリニックの継承開業(承継)とは?メリットやデメリットを解説」でも解説しています。合わせてご覧ください。
医療モール:相乗効果の幻想

医療モールで失敗するのは、「モール自体が集客してくれる」という幻想を抱いている場合です。他のテナント(クリニック)との相乗効果がない組み合わせや、モール自体の認知度が低い場合は共倒れになります。特に郊外型のモールでは、テナントの埋まり具合も慎重に見極める必要があります。

まとめ:失敗確率を極限まで下げるために

ここまで読んで、開業医のリスクの大きさを不安と感じた先生もいらっしゃるかもしれません。しかし、これらは事前に知っておけば防げる「地雷」です。

Web上の住所(SEO・MEO)を確保せよ

リアルな立地と同じくらい、Web上の「検索順位」は資産です。開業医が集客するには、ホームページとGoogleビジネスプロフィール(MEO)の運用が不可欠。「腕が良ければ患者は来る」時代は終わりました。ここにお金をかけないのは、無人島で開業するのと同じです。

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利害関係のない「セカンドオピニオン」を入れる

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私たち2ndLaboは、特定の機器メーカーや不動産会社に忖度しません。だからこそ、先生にとって「不都合な真実」もお伝えします。それは、先生にクリニック開業で失敗してほしくないからです。

「今の計画で本当に大丈夫か?」少しでも不安を感じたら、まずは2ndLaboの無料相談をご活用ください。私たちはご機嫌取りはしませんが、先生の「開業成功」には全力を尽くします。

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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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